コロナ禍で止まっていた各種資格試験も動き出し、メンタルヘルス・マネジメント検定も11月1日(日)の実施となっております。受験予定の皆さんはあと1ヶ月の追い込みに入っておられると思います。
さて、今日は前回(2019年11月3日実施)の第27回公開試験 Ⅱ種(ラインケアコース)での出題から感じたことについて、11月1日にⅡ種(ラインケアコース)を受験予定の皆さんに向けてお話していきたいと考えております。少しでも参考になれば幸いです。
出題傾向
早速、2019年11月3日に実施されたⅡ種(ラインケアコース)の出題傾向を一覧にしてみました。
公式過去問題集Ⅷに記載された<出題傾向分析表>を見比べていただければと思います。
各章項目、節項目ごとの出題分布は第26回以前と比べて、第27回も大きな違いはありませんでした。では私が気づいたことについていくつかお話していきましょう。
公式テキストの文言をしっかり覚える
これはⅡ種(ラインケアコース)では必須ですね。各問題の選択肢はほぼ、公式テキストに書いてある文言がそのまま書かれていますから。私も勉強し始めの頃は、公式テキストではなくもう少し簡潔に書かれた参考書を用いて勉強したのですが、ある程度理解できたら必ず公式テキストの文言で各項目の理解を深めましょう。
各章、各項からどんな問題が出たのか?について第27回分は、上記の私が作成したPDFをご覧頂ければと思います。また第26回以前については、公式問題集から拾っていただき、ここ数回の傾向を見ながらどこを重点化するか?を練っていただければと思います。
図表からの問題も出てくる
公式テキスト(第4版)P81図表5の「NIOSH職業性ストレスモデル」やP116図表2の「職業性ストレス簡易調査票」、P207図表3の「3つのタイプの自己表現の特徴一覧表」等、図表の文言が回答となるような問題もありますので、図表の中身は必ずチェックです。
長時間労働の基準をしっかり棲み分け
長時間労働関連の基準って、いろいろありますよね。例えば
・長時間労働者に対する面接指導の対象(テキストP29)
・労働時間、睡眠時間と過労死の関係のめやす(テキストP65)
・労災認定基準に盛り込まれた「長時間労働がある場合の評価方法」(テキストP68)
・「特別な出来事以外」で心理的負荷の強度を「強」と判断する具体例(テキストP145)
・「総合対策(過重労働関係)」(テキストP149)
それぞれ、1月あたりの時間外・休日労働時間のめやすがあり、結構混同しやすいかと思います。第27回試験でも第1問の2で出題されていますので、ぜひ混同しないよう覚えてください。
問題の出し方に惑わされないように
「適切」「不適切」をしっかりチェック
まだ受験されていない方も、過去問題集をご覧になったらお分かりになりますが、メンタルヘルス・マネジメント検定の問題を見ると「最も適切なものを一つだけ選びなさい」「最も不適切なものを一つだけ選びなさい」の2タイプの出題があります。
第27回のⅡ種(ラインケアコース)で出題数を数えてみました。
・「最も適切なものを~」20問
・「最も不適切なものを~」30問
そうなんです。意外と不適切なものを選ばせる出題のほうが多いのです。この手の資格試験って割と不適切なものを選ばせる問題が多いですよね。私の実感では不適切な問題を選ばせるほうが難易度が高いように思います。それは4択の場合、正答以外の選択肢はすべて公式テキストの文言を使えばよくて、正答である不適切な選択肢だけをテクニカルに作ればよい、という理由なんじゃあなかろうかと思うのですが・・・。
対策ですが私はまず、問題用紙の設問の「適切」「不適切」のところに○で囲みます。自分の頭に「この問題は、不適切な選択肢を選ぶのだ!」と叩き込むためです。
設問にも「適切」「不適切」の箇所にアンダーラインが書かれていますが、それだけでは自分の頭が切り替わらないため、敢えてそうしていました。
それでも、実際の試験は平常時の脳の動きと違うもんでして、私もキャリアコンサルタント試験の際は、意表を突かれた問題が1問あり、コンセントレーションが乱され、しっかり理解していた問題だったのに「不適切」を選ばなきゃいけないところを「適切」を選んで1問落としたことがあります。
意外と1問の差って大きく、キャリアコンサルタント試験に初めて受けた際は学科を1問差で落とし、メンタルヘルス試験は余裕が2問しかありませんでした。
ですので、「適切」「不適切」の頭の切り替えはしっかり行い「理解していたのにぃ~!」ってことが無いようにしましょう。
今日は以上です。また気がついたことがありましたらブログUPします。受験予定の皆さん、後1ヶ月ですが頑張ってください。
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