一昨日、23卒における企業の採用基準として「ガクチカ」のお話をしました。
ガクチカは派手じゃなくていい!必要なのは力を入れて取り組んだ「内容」や、
力を入れた取り組みから「学んだ」ものは何か?を明確に説明できるように
すること。と説明しました。
今日は、
「企業が採用基準で重視する項目」と「学生が面接等でアピールする項目」が
結構食い違っているので、学生の皆さん!目線を変えましょう。という内容で
いきたいと思います。
採用基準と学生のアピールポイントはこんなに違う
さて、今日もこの資料を見ながら説明いたします。
https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/hakusho2023_data.pdf
35ページの図58に
「企業が採用基準で重視する項目/学生が面接等でアピールする項目」
という表があります。
今日は、ここに着目しましょう。
まずは「企業が採用基準で重視する項目」の回答が多いトップ3を紹介します。
(注:%は複数回答であることを考慮の上ご覧ください)
「企業が採用基準で重視する項目」
1位(93.8%):人柄
2位(78.9%):自社/その企業への熱意
3位(70.2%):今後の可能性
続いて、「学生が面接等でアピールする(している)項目」のトップ3です。
「学生が面接等でアピールする(している)項目」
1位(47.1%):アルバイト経験
2位(42.2%):人柄
3位(25.6%):趣味・特技、(同率で)所属クラブ・サークル
となっています。
どうですか?結構食い違っていますよね。
「人柄」については企業側1位、学生側2位と、同様に重視していますが
企業側2位の「自社/その企業への熱意」は、学生側では20.9%で7位に
沈んでいます。
逆に学生側1位の「アルバイト経験」は企業側7位と沈み
学生側3位の「趣味・特技、所属クラブ・サークル」は企業側では7.8%の
回答で下位に沈んでいます。
このように、学生側が「これをアピールしたい!」と思っている項目が
実は企業側としては重視されず、企業側が「学生のここを見たい!」と
思っている項目は、学生に理解されておらず、アピールしてくれない
という状況になっていることが、この表から見えますよね。
企業は学生の入社後のことを考えている
では、この食い違いはどんなところから起こっているのでしょうか?
私が考えるに
企業は学生の入社後のことを考えている
対して
学生は、これまでと今の自分のことしか考えていない
という差が、この食い違いの原因だと考えています。
なので、
これまで就活に苦戦している学生の皆さんは、ここを意識すると良いでしょう。
①「自分の人柄を虚飾なく伝えること」
②「受ける企業を”自分目線”で徹底的に調べて、なぜその事業に魅力を感じたか?
なぜ、その仕事がしたいのか?を語れるようにしておくこと」
③「その企業で、自分が目指す目標を考えておくこと」
ここからはタブーなこと
④「(自分が)成長しやすい企業なのか?研修が充実している企業なのか?は
自分で調べるのは良いが、これを志望理由として面接時に口に出してはいけない」
⑤「福利厚生や労働時間、賃金等も面接で状況を聞くのではなく、なるべく
自分で調べるか、面接前の説明会で聞いておくべき」
まとめ
前項①に挙げたとおり、自分を虚飾して見せようとしてはいけません。
それでは、せっかく企業が「人柄」を見たいのに、見られなくなってしまいます。
どんなに自分に自信が無くても、自分に無い能力や虚飾したエピソードで
企業に寄せようとしても、面接官に気づかれて、逆にマイナス評価になるのです。
「正直に」が正解なのです。
また、企業を深く知り、自分なりの見方ができる方法を4つお教えします。
①同業他社比較をしているか?
同業他社と比較してみましょう。
比較する部分はそれぞれの企業が行う事業における「強み」です。
たぶん、あなたが比較する企業は、どちらにも強みがあると思いますが
あなた自身が「こちらの強みを重視したいな」という気持ちを大事にしてください。
また、自分が採用されたら配属されそうな職種・仕事についても比較できたら
しておくと良いでしょう。
志望する企業のどんなところが他社と違うのか?どこにより魅力を感じているのか?
は同業他社と比べることでより明確になるのです。
②企業の公式サイトをしっかり確認しているか?
まさか、採用HPだけ見て企業研究してないですよね?
もし、採用HPだけで企業研究が止まってしまっているなら、そこから深めるため
に本サイトも見に行ってください。本サイトはお客様へ向けた内容になっている
ので、企業がお客様に向けて何をアピールしているか?が分かります。
本サイトをを見るのは「ああ、この企業に入ったら、お客様に対してこういう
サービスを提供することになるのだな」と、お客様目線からビジネス目線に
自分の目線を変えることに有効なのです。
③本サイトから、企業の目標・計画を確認しておこう
企業が今後、どう事業展開していこうと考えているか?は本サイトに事業計画として
掲載しているはずです。あなたが入社したらその未来に向けた事業計画の担い手に
なるわけですから、しっかり確認し、もし共感できることがあったら
「どこに(企業の情報)」と、「なぜ(あなたの情報)」の接点を持って話すと
良いでしょう。
④ビジネス雑誌の記事も参考にしてみる
ビジネス雑誌(「週刊 東洋経済」「週刊 ダイヤモンド」「日経ビジネス」等)
に、自分が受ける企業、その企業が属する業界の特集が掲載されている場合が
あります。これもぜひチェックしておきましょう。ネットにバックナンバーが掲載
されてますし、所属大学のキャリアセンターで定期購読し、資料として置かれている
かもしれないので、キャリアセンターに問い合わせてみましょう。
以上、今回は
「企業が採用基準で重視する項目」と「学生が面接等でアピールする項目」が
食い違っていることを説明しました。
就活生なら、せっかく企業が重視する項目がわかっているなら、その項目について
自分なりの答えを用意しておくと良いですよね。ぜひ上記を参考にして
面接を乗り切ってください。
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