今日の記事は、就活生が採用面接を受ける際、企業の面接官からどう見られているか?
どんな印象を持たれているか?についてご紹介します。
面接でマイナスな印象を持たれない秘訣についてもご紹介しますので、今のうちに理解していただき、
見た目の印象でマイナスの評価を受けるような勿体ないことが起きないようにしてください。
入室から退室までの間に気をつけること
「人の第一印象は初見の3秒で決まる」と言われています。
面接官の中には、インターンシップや企業説明会等で事前に学生の姿を確認している面接官もいますが、
大抵は履歴書は見ているが、個々の学生の姿は初見の面接官ばかりだと思います。
であれば、初見の第一印象で評価を落としてしまうのは、勿体ないですよね。
では、第一印象から評価を落とさないようにするには、どんなことを気をつければ良いのでしょうか?
①身だしなみ
まずは、身だしなみに気をつけることです。
特別な意識は持たなくて大丈夫ですが、清潔感と着こなしは意識しましょう。
スーツやシャツのしわや汚れ、靴の汚れは家を出る前に無くしておく。男性ならネクタイは上まできちんと
締め直し、男女とも頭髪は寝癖に注意。といったところでしょう。
清潔感のある服装とだらしなく感じさせない着こなしが大事です。
服装に清潔感が無かったり、だらしない着こなしをしている学生は、私生活もルーズなのではないか?
仕事もルーズなのかも?と面接官から思われてしまうかもしれませんから、気をつけましょう。
なお、企業によっては、面接での服装自由とするところがあり、その場合、着ていく服装に悩むことも
ありますが、私は、受ける企業がどんな社風の企業で、どんな社員がどんな服装で仕事をしているか?を
よく観察し、社員の服装に合った服装を面接で選ぶのがベストではないかと考えます。
なぜなら、面接官もその企業で働く社員の服装には慣れているわけですから、その服装よりもルーズな
服装や真面目すぎる服装も、もしかしたら違和感に感じる可能性があるからです。
②入室する際は姿勢に注意
「入室の際にノックは何回?」なんて気にしてる学生さんも多いですが、面接官はノックの回数なんて
気にしてません。それよりもドアを開けて自分の姿を面接官に見られたときが、面接官に与えるあなたの
第一印象になるので、暗い表情や猫背等の悪い姿勢は厳禁です。
「この学生、元気が無さそう」とか「自信無いのかな?」と思われるので、姿勢を正して、努めて明るい
表情を見せられるよう、たとえば少し口角を上げることなど日頃から意識しておきましょう。
③着席後の姿勢
席には少し浅めに腰掛け、背筋を伸ばし、姿勢を正しく見せるようにします。
男性は拳一つ分くらい足を開いて座り、女性は膝をそろえます。手の位置は、男性は軽く拳を握り、
両ひざの上に、女性は両手を重ねて自然な位置に置きます。明るい表情も忘れずに。
④面接官への目線
面接の際は、視線を落としたりすることなく、面接官の目に自分の目線を合わせましょう。
基本は、質問される面接官に目線を合わせることです。視線を合わせない学生は、面接官に自身の無さや
後ろめたさ、といった印象を持たれてしまいます。
また、複数の面接官が同席していたら特定の面接官だけを見つめるのではなく、全員に回答する気持ちで
まんべんなく視線を向けて話をしましょう。
全員の面接官に視線を向ける必要があるのは、質問する面接官以外の方に疎外感を与えないためなのです。
面接官に「この学生の面接、ツマラナイな」と思われたくないですよね。
もしかしたら、その面接において一番権限を持っているのは、質問せずに黙ってあなたを見ているだけの
面接官かもしれない、その面接官にもしっかり話を聞いてもらう意識を持ちましょう。
⑤自分の話し方
自分が考えるよりも、少し大きな声で、少しゆっくりと、少しトーンを高めに、が話し方の基本です。
面接室のような少し広い部屋で、しかも複数の面接官が同席している場合は、大きめな声でないと
すべての面接官に聞こえない場合があります。
また、面接等で緊張して「これも言わなきゃいけない、あれも言わなきゃいけない」と焦り出すと
人は段々早口になっていき、相手が話しを聞きそびれてしまうこともありますから、自分がいつも
話す感覚よりも少しゆっくり話しましょう。
声のトーンも大事です。いつもの友人や家族との会話よりも高めのトーンを心掛けましょう。
高めのトーンは、聞きやすさと明るい印象をもたらせてくれます。
たまに、身振り手振りを大袈裟に行いながら話す学生もいますが、かえって面接官からは煩わしく
思われるので控えめにしておきましょう。
⑥暗記したことをそのままを話すのはぜったいダメ!
よく、聞かれそうな質問を想定して、回答する内容をすべて暗記してそのまま話すだけの学生が
いますが、これやると必ず面接官に「暗記したままを話してるな」とバレますよ。
なぜ暗記がダメか?というと、面接官は学生と会話をして、会話の中から学生の性格や特徴、考えている
ことを引き出したいと思っているのですが、暗記をそのまま話すのは会話にならず、ただのスピーチに
なってしまいます。
せっかく面接官は会話したいのに、学生にスピーチされたら、たとえ内容が良くても面接官の頭の中に
「なんだ、この学生一言一句覚えたことを、そのまま話しているだけだな」の印象でいっぱいになって
しまい違和感しか残りません。
皆さんも、親しい友達や家族と話すときは、暗記したものをそのまま話すなんてしないでしょ。
会話とは、暗記をそのまま話すのではなく、相手の話を聞き、自分もどんな話をすれば良いかを
考えながら話す、その繰り返しですよね。所謂リズムを持ったキャッチボールなのです。
ちなみに、どうしても話したいことがあるなら、その事柄をキーワードとして覚えておき、面接の場では、
キーワードは思いだしても、全体としてはキーワードに沿ってアドリブで話す、という方法がベストだと
思います。
⑦流暢に答える必要はない
「立て板に水のごとく話さないといけない」なんて思う必要はありません。
面接官だって、ある程度学生の本性が見たいわけですから様々な内容の質問をしてきます。
そこにすべて流暢に返せる学生はそれほど多くない、ということも理解しています。
私も模擬面接の面接官を行うといつもこう思うのですが、立て板に水のごとく流暢に話されるよりも
少し辿々しくても熱意を込めて、しっかり自分の思いをぶつけるように話してくる学生のほうが
魅力的に映るのです。
⑧一方的に話すのはダメ、回答を短く端折って面接官に再質問を促しながら話すのはもっとダメ
面接で上手に話すとは、面接官と「会話をすること」を指します。
面接官と上手に会話ができていると、好印象、高評価にも繋がりやすいです。面接で会話を意識するには
一方的に話さないことが大切です。面接は面接官が質問し、学生がそれに答えるという形式で進みます。
一方的に話してしまうと、面接官は「ここは学生の弁論大会か!」と思われてしまいます。
ただし、ここ最近もっとダメな面接での会話が流行っているようです。
面接官の質問に対して回答(説明)を端折って、短く返し、面接官に再質問を促し徐々に答えていく
という手法です。これを「キャッチボールできてる」だとか「深掘りしてもらってる」とか勘違いしている
学生もいますが、これはもっとダメです。
このやり方では、学生が作為的に話している印象となり、小賢しく感じて面接官はマイナスの評価を
下すことになるでしょう。
一方的な長話にならないことは必要ですが、質問への回答はおおよそ説明しきれるくらいしっかりと行い、
そこから新たな深掘りをしてもらえることを目指していきましょう。
入室~退室以外の場所でも、意識を抜かないで
企業内で行う面接の場合は、すでに企業の社屋に入ったところから自分はチェックされているのだ、と
意識しておきましょう。
①企業の受付での注意事項
受付では面接を受ける旨と、自身の大学名・氏名・約束の時間・採用担当者の氏名等を話して、
入館の許可をとります。この受付の方からもチェックされていると意識して礼儀正しく接しましょう。
また、これから先寒い季節になったらスーツの上にコートを着ていくこともあるでしょう。
その場合は、企業の施設に入る前にコートを脱ぎ、畳んで腕に持つようにしておきましょう。
②控え室での注意事項
大きな声でおしゃべりをしたり、携帯をいじったりせず、姿勢を正して待ちましょう。
周りを観察できるくらいの心の余裕を持てるとよいですね。必ずしてほしいのは、携帯電話の電源を
切っておくか、バイブレーターをオフにしたマナーモードしておくことです。面接中に携帯の音が聞こえたら
評価は致命的ですよ。
③企業の建物を出るまで見られていることを意識する
とにかく、企業が入る建物の中でなら、どの場所でも採用の関係者に見られている、くらいに
意識して気を抜かずにいることが必要です。せっかく面接の内容が良かったのに、マナーが悪いところを
報告されて内定とれませんでした、では勿体ないですからね。
以上、就活生が採用面接を受ける際、企業の面接官からどう見られているか?
どんな印象を持たれているか?についてお話しました。マナーを守り、第一印象でマイナス評価を
されないことが就活生の皆さんにとって、まず必要なことだと思います。
あとは、面接での話の内容で合否が決まると思いますが、とにかく盛りや虚飾を廃除し、等身大の自分を
説明し、正直に志望する考えを話すことができれば、必ずあなたに合った企業から高い評価を得られる
と思います。
ぜひ頑張ってください。
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