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国家キャリコン試験 実技論述試験の対策も進めておきましょう(JCDA編) 

資格試験の勉強方法
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次回の国家資格キャリアコンサルタント試験まであと1ヶ月とちょっと。

学科試験の勉強は進み、実技面接試験についてもコンスタントにロープレを重ねておられる頃だと

思いますが、意外と論述試験の対策って後回しになったり、対策が難しかったりするもの。

 

記事では、私の経験を基に実技論述試験をどう対策すべきか?を考えていきたいと思います。

今回は、第1回として日本キャリア開発協会(JCDA)の問題を紐解いていきます。

国家資格キャリコン講座

 

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実技論述試験の特徴

 

実技論述試験は、試験日程の最初の日の学科試験終了後に行われます。

試験時間は50分、配点は50点満点ですが、実技試験として実技面接試験と合わせた満点150点

のうち90点以上の得点、実技論述試験だけでも配点50点の40%以上の得点が無いと合格に

至りません。

 

2団体で試験を実施、それぞれ問題内容が異なる

国家資格キャリアコンサルタント試験は、2つの団体が試験を実施しています。

日本キャリア開発協会(JCDA)キャリアコンサルティング協議会(協議会)です。

受験予定の皆さんはすでにご承知と思いますが、2団体の試験日程は同じで、学科試験は共通問題ですが

実技論述試験については、2団体で異なる問題が用意されます。

 

また、実技面接試験で評価されるポイントも2団体で異なりますので、受験の際はどちらの団体で

試験を受けるのか?実技論述試験の問題の傾向と実技面接試験の評価ポイントを見て決めるのが得策です。

(ちなみに私は、論述の解きやすさと面接での評価ポイントが自分に合うと判断しJCDAで受験しました)

 

実技論述試験は、試験時間が短い!

過去問を解かれた方なら理解いただけると思いますが、実技論述試験は、明らかに試験時間が短いのです。

どちらの団体の試験も、逐語録を読んで、設問に答える方式は変わらないのですが、内容を理解し

クライアントの主訴を見分け、出てくるカウンセラーの対応を判断し、見立てを行い、今後の対応を

考えなければならないので、50分の試験時間では、かなり大急ぎで上記をこなさないといけません。

 

ちょっと逐語録の理解が遅れると、それが致命的な遅れになり、最後まで解答を書き切れないまま

終わってしまいます。私が受験した際は、解答を書ききって、誤字を直したところで試験終了。

ゆっくり解答内容を見直すことなんてできませんでした。

 

ですので、実技論述試験対策の最大のポイント

時間との勝負!

なのです。

 

では、今回は日本キャリア開発協会(JCDA)の実技論述試験問題の特徴を見ていきましょう。



 

日本キャリア開発協会(JCDA)の実技論述試験

JCDAの実技論述試験は、全5問。出題の傾向は変わらず、逐語録が途中からⅠとⅡに分かれて

設問でそのⅠの対応とⅡの対応について問われるタイプの出題です。

 

問い1(事例の違いを説明)

事例ⅠとⅡでキャリアコンサルタントの対応の違いから、展開が変わっているので、その違いを指定語句を

使って説明せよという問題です。

 

問題の逐語録を見ていて共通するのは、事例Ⅰの対応は相応しくなくクライアントの気持ちを受けとめない

ままキャリアコンサルタントの決めつけて話を進めてたり、性急に問題解決に進めたりしているので

クライアントの自己探索も進んでいないし、話がこじれてしまっている。

 

事例Ⅱは、もう少しクライアントに深く事情を聞き、問いを重ね、しっかり気持ちを聞き、その気持ちに

寄り添うことで、クライアントの自己探索が進む展開になっていますね。

 

この5つの指定語句を使うのが厄介ですが、逆にこの指定語句がヒントになっていると考えて、まずは

それぞれの指定語句を事例ⅠとⅡのどちらの説明に使うのかを考えておくと、説明する文章を作りやすい

のではないか?と考えています。

 

それと、説明の際は事例に出てくるキャリアコンサルタントの発言やクライアントの発言を取り入れながら

「「~」の発言からクライアントが自己探索が進む展開となっている」と説明すると分かりやすくなると

思います。

 

問い2(相応しいか、相応しくないか)

事例Ⅰと事例Ⅱ双方のキャリアコンサルタントの応答が、相応しいか、相応しくないか、を解答し

理由を書く問題ですが、ここで前項でお話しした時間との勝負のお話しましょう。

 

私は、JCDAの試験を受ける際、まずこの問い2から解き始めます。

なぜか?と言うと、一番解きやすいからです。試験が始まり、初めて逐語録を読んで頭に内容が入らない

うちに問い1を先に解答するには、自分にはハードルが高く、説明文を作り上げるのに時間がかかって

しまうからです。

 

逆に、逐語録を一読したあと最初にこの問い2を先に片付けていくうちに、少しずつ逐語録の内容が頭に

入っていくので、その後に他の問題に移っても説明文を作りやすく、解く時間も短縮できました。

私の場合は、問い2 → 問い1 → 問い3 → 問い4の順に解答していきました。

 

ただ、解きやすいといっても、この問題においてもで必要なのは、相応しいか、相応しくないか、の理由に

クライアントの発言内容やキャリアコンサルタントの発言内容を入れながら具体的に説明する必要が

ありますので、具体的かつ、文章のまとめかたが大事になります。

 

問い3(見立ての問題)

逐語録全体を通して、キャリアコンサルタントとして考える相談者の問題と思われる点を、具体的な例を

あげて説明するという問題です。所謂「見立て」を説明するわけですね。

 

主に、クライアントの問題には、「思い込み」「情報不足」が問題を起こしているのが大半です。

狭い視点のまま悪い思い込みを続けていたり、仕事理解自己理解が足りていなかったりが多いですね。

逐語録のクライアントの発言を取り入れて、「思い込みがある」、とか「自己理解不足が見られる」等の

説明ができれば良いかと思います。

 

それとこの逐語録でのクライアントが持つ問題点は1つではないはずです。

必ず2つ以上の問題点があるはずなので、具体的に2つ以上問題点を指摘してください。

 

問い4(今後の展開)

事例Ⅱ(良い方のキャリアカウンセラーによる展開)のやりとりの後、どのようなやりとりを面談で

展開していくか、理由も含めて具体的に説明する問題です。

 

ここで必要なのは、この逐語録に出てくるクライアントのためだけの具体的な方法を書くことです。

どのクライアントにも当て嵌まるような抽象的な表現ではダメです。

また、見立て(問い4)に書いていないことを、今後の展開(問い5)に出してはダメですよね。

記述のまとめには、「~を促す」「~を支援する」「~を提案する」「~を助言する」等を使うと

良いでしょう。

 

 

以上、実技論述試験(JCDA)についてお話しました。

キャリアコンサルティング協議会(協議会)の問題と、実技論述試験を解くうえで大事なこと

については、次回お話します。

【日本統合医学協会】アドラー心理学検定1級講座 公式サイト

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