前回試験(2020年11月1日実施)の第29回公開試験の前にも、受験対策として私が行ってきた勉強方法(受験対策講座を受講せずに合格した経緯)をお話ししました。
今回は、来る3月21日(日)予定の第30回試験をあと1週間ちょっとと迫った受験生の皆さんに向けて、最後の追い込みとしてどんなことをしてきたか?を改めてご紹介していきたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。
今回はWebセミナーが実施された!
コロナ禍の副産物とでも申しましょうか。今回は大阪商工会議所もⅡ種(ラインケアコース)受験者向けに受験対策講座を用意していました(すでに受付は終了しています)。
こちらを受講された方は多かったのではないでしょうか?
同時に、福岡商工会議所も2月末にⅡ種(ラインケアコース)の対策講座をオンライン(こちらはリアルタイム配信)で講座を開催しています。
私が検定を受験した際は、対面の対策講座が全国数カ所で開催されていたのですが、あっという間に定員に達してしまい、講座を受けられず独学で試験に挑むしかありませんでした。
出題の難易度
ここで出題の難易度を見ていきたいのですが、生憎過去問が公表されておらず、市販されている問題集のみなので各回50問全体を通した難易度を見ることはできません。
合格率を見てみる
ただ、公式サイトに各回の受験者数、合格者数、合格率が公表されていますので、これを見ていきましょう。
Ⅲ種(セルフケアコース)はコンスタントに70%~80%台半ばの合格率。唯一第27回(2019年11月3日実施)が66.7%と低い合格率でした。
一方、Ⅱ種(ラインケアコース)については、各回での合格率のバラつきが目立ちます。第22回、24回、25回が比較的合格率が高い回。逆に第16回、19回、26回、27回が比較的合格率が低い回になります。
私がⅡ種ラインケアコースを受験したのは第27回(2019年11月3日実施)。第27回も合格率は43.3%と第16回に次いで低い回。実際自分も試験前に過去問題集で9割以上正解できていて受験にかなり自信があったのですが、本番の試験は問題自体難しく、選択肢も容易に絞ることができずと結構苦戦してしまいました。
受験して「市販されている過去問題集と比べて、明らかに問題の難易度が高い」と感じたのも、この合格率に表れていると考えています。
コンスタントに7,000人~10,000人が受験する検定ですから、受験生も一定のレベルに達している格。とすると合格率の上下は問題の難易度が関係していると言えるでしょう。
では、第30回の合格率予想は?
この手の試験は、問題作成側も合格率を気にしていると思われます。合格率が低くなると「少し難易度を下げて合格率を上げよう」とし、高くなると「少し難易度を上げて合格率を下げよう」となる。その現象を見てみましょう。
第16回 35.1% → 第17回 55.7%
第19回 48.7% → 第20回 54.6%
第21回 49.3% → 第22回 67.9%
第22回 67.9% → 第23回 51.1%
第23回 51.1% → 第24回 76.7%
第24回 76.7%、第25回 65.1% → 第26回 48.7%、第27回 43.3%
第27回 43.3% → 第29回 56.5%
というように、揺り戻しがしっかり見られます。
第30回の合格率を予想してみます。前回の第29回が56.5%と第28回から修正した感じですので、50%台の合格率を維持するような難易度に落ち着くのではないでしょうか。つまり、普通の難易度に落ち着くのではないかと思います。
(これは単なる私の予想ですので、話し半分でお聞きください)
あと1週間での対策は?
すでに、受験予定の皆さんは、公式テキストから対策に入り、過去問題集を何周か廻して、中には他の市販テキストや問題集で知識の肉付けをされているかと思います。
あと1週間で行うことは「結局最後は公式テキストに戻る」です。
公式テキストの文言をしっかり覚える
これはⅡ種(ラインケアコース)では必須です。各問題の選択肢はほぼ、公式テキストに書いてある文言がそのまま書かれていますから。最後に必ず公式テキストの文言で各項目の理解を深めましょう。
図表からの問題も出てくる
公式テキスト(第4版)P81図表5の「NIOSH職業性ストレスモデル」やP116図表2の「職業性ストレス簡易調査票」、P207図表3の「3つのタイプの自己表現の特徴一覧表」等、図表の文言が回答となるような問題もありますので、図表の中身は必ずチェックです。
長時間労働の基準をしっかり棲み分け
長時間労働関連の基準って、いろいろありますよね。例えば
・長時間労働者に対する面接指導の対象(テキストP29)
・労働時間、睡眠時間と過労死の関係のめやす(テキストP65)
・労災認定基準に盛り込まれた「長時間労働がある場合の評価方法」(テキストP68)
・「特別な出来事以外」で心理的負荷の強度を「強」と判断する具体例(テキストP145)
・「総合対策(過重労働関係)」(テキストP149)
それぞれ、1月あたりの時間外・休日労働時間のめやすがあり、結構混同しやすいかと思います。第27回試験でも第1問の2で出題されていますので、ぜひ混同しないよう覚えてください。
ということで、今回はメンタルヘルス・マネジメント検定の直前対策について書いてみました。皆さんの健闘をお祈りしております。
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