今回は、国家資格キャリアコンサルタント試験、学科試験の勉強法についてです。
次回(第21回)の学科・実技論述試験は2022年11月6日(日)です。
受験予定の皆さんは、すでに勉強を始められていると思いますが、
「早い段階で一度、過去問を解け!」
を私から提案したいと思います。
養成講座の内容だけでは通過できない
国家資格キャリアコンサルタント試験を受けられる方は、様々な機関で実施される
「養成講座」を修了したことで受験資格を得た、という方が多いものと思いますが
学科試験の出題範囲である
Ⅰ「キャリアコンサルティングの社会的意義」
Ⅱ「キャリアコンサルティングを行うために必要な知識」
Ⅲ「 キャリアコンサルティングを行うために必要な技能」
Ⅳ「キャリアコンサルタントの倫理と行動」
に至るまで、時流に合わせた出題がされていくので、「養成講座」で習った知識
だけでは全く足りません。では、養成講座の先の勉強をどう行っていくべきか?
勉強法:その① 必読本をさらっと2周
養成講座の内容からブラッシュアップするために、私はまず下記の本を読みました。
最新は上記の6訂版のようですね。私の頃は4訂版でした。
これをまず、さらっと2周読んでみました。
読んでいくと、養成講座以上に知識の深さと幅が必要になると気付かされますが、
通しで読むことで、今後勉強していく「流れ」を掴むことができると思います。
勉強法:その② 過去問チャレンジ
上記の本を読み終えたら、早速過去問にチャレンジしてみましょう。
「充分勉強していないのに、過去問チャレンジしても・・・」と思われるかも
しれませんが、早めに過去3回分の問題を解いて、
学科試験出題の「傾向」を早く知ることが必要と私は考えています。
過去問チャレンジの後は
採点して自分の今の実力に嘆く前に、問題冊子に書いてある設問や選択肢をすべて
チェックし、間違えた箇所や正答しても知識があやふやだった箇所を抜き出し
キーワードにしてリスト化します。
また、各設問の選択肢の中にも、今まで知らなかった理論家、調べてなかった法律、
読んでいない政府資料、等が出てきますので、同じくリストに入れます。
リストを基に、ノート作りと資料のチェック
リストを基に、自分のノートを作っていきます。私はアナログ人間なので、
手書きのノートを作成しましたが、ご自身で覚えやすい方法で知識を深めていって
ください。
汚いですが、こんな感じです(汗)。
また、理論家を覚えていく上で、頼りになる本はこちらです。
私が受験していた頃は、この本で書かれていた文章がそのまま選択肢になっていた
こともありますし、理論家の解説はこの本が一番だと思っています。
法律や政府資料については、ネットで検索してチェックしておきましょう。
勉強法:その③問題を解きまくる
ある程度、ノート作りが進んで知識が付いてきたら、市販の問題集を解きまくり
ましょう。そしてまた、知識があやふやなキーワードが出てきたらノートに付記し
覚えたり、資料をチェックする。というルーティンを続けるのです。
私が受験した頃は出版されてなかったのですが、こちらの問題集もオススメです。
勉強法:その④ 最後に
ある程度勉強が進んだら、各種養成講座実施機関が主催する「模擬試験」を受けて
みることもオススメします。本試験の出題傾向を研究して問題が作成されてますので
自分の実力を量るのにうってつけですし、自分の知識が及んでいない部分が見つかる
場合もあります。ミニ講座付きの模擬試験も開催されていますので、ぜひいろいろな
機関のサイトをチェックしてみてください。
そして、最後にもう一度過去問を解いてみることです。
最初に過去問チャレンジした頃から、時間が経っているので、問題の内容はほとんど
忘れているはずです。サイトから問題冊子を印刷して、本番さながらに解いてみる
のも良いかもしれません。
本日、お話する中で重要なことは
「早い段階で一度、過去問を解け!」
でした。
過去問を解くのは、しっかりノートを作って勉強してから、と思いがちですが
皆さん勉強し始めてから、試験までの期間は短いでしょうし、1日の勉強時間も
それほど取れないでしょう。であれば、まず最初に問題の傾向を掴んでから
勉強するほうが効率的であると思っています。
第21回の試験までは、のこり2ヶ月弱ですが、皆さん頑張ってください。
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