今日は「志望動機のレベルUPに結びつく企業説明会の受け方」をテーマにして
お話していきます。
今まで作ってきた企業への志望動機が、ありきたりなものになっていませんか?
ありきたりな志望動機ではなく、一歩踏み込んだものにするためにはどうするか?
今から出来ることの中で、とても有効なのが
インターンシップへの参加や合同企業説明会等の説明会です。
何故なら
ナマで深い企業情報を聞くことができ、自分なりの質問にも答えてくれるからです。
インターンシップは参加できる学生が限られてしまうので、今日は主に
合同企業説明会でのナマな情報はどう得ていけば良いのか?
説明会の参加の仕方をお話しながらを考えてみたいと思います。
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1)複数社が参加する合同企業説明会では自分の「知る企業」を増やそう!
まずは複数社が参加する合同企業説明会での情報の掴み方を見ていきましょう。
合同企業説明会で一番大事なのは「情報の比較」です。
今までインターンシップや企業説明会、企業セミナー、また実際に企業の早期選考を
受けてきた人でも、本当に自分に合った企業を自分で把握できているのでしょうか?
まだ狭い範囲でしか業界や企業を見て自分の志望先を決めてしまっているのでは
ないでしょうか?
上記の図を見てください。図のように
・就活の早期から多くの企業を知る
⇓
・自分の中の選択肢が増える
⇓
・比較する企業が増えると、企業の特徴も増るから、特徴の「好き嫌い」も明確になる
⇓
・好き嫌いが明確になれば、それを基に志望動機が書きやすくなり、より深みが増す
というように情報を増やし、比較することで、より明確な志望動機が書けるように
なるのです。
皆さん、自分にとって高価な物や大事な物を選んで買うときって、必ず同様の
商品同士を比較して、どれが自分にとって一番良い商品なのか選んで買うように
していませんか?
商品を比較するなら、それぞれの商品自体を知らなきゃ比較できません。
商品自体を知り、比較するように、就活でも多く企業を知り、選択肢をなるべく
増やして吟味していくべきだと思いませんか?
では
「知ってる企業」
をどうやって増やすか?
一番簡単なのが、合同企業説明会への出席です。
合同企業説明会では、下記の行動を順番に実践してみてください。
① まずは自分が入社したい企業のブースで話を聞く
② 入社したい企業の同業他社のブースで話を聞く
③ 「入社したい」までではないが、興味が出そうな業界のブースで話を聞く
④ 名前は知ってるけど、自分の学部(専攻)と分野違いだから今まで調べていなかった企業のブースで話を聞く
ここまでで終わらずに、最後に
⑤ 全く知らないが、自分の他にもボチボチ学生が参加してる企業のブースで話を聞く
もちろん、①~⑤それぞれの行程で出展企業が無ければ、その行程は飛ばして
ブース参加してみてください。
では①から⑤について、解説していきましょう。
①の行動
すでに志望したい考えがある企業なら、より深く企業を知る必要があります。
②の行動
同業他社の企業の情報を知ることで、自分が入社したい企業との「比較」ができ
両方の企業の”より深い企業研究”ができるのです。
③の行動
①の企業のように明確な志望は持っていないが「ちょっと話を聞いてもいいかも?」
くらいに思うような企業であれば、もしかしたら深く話を聞いたら志望する思いが
上がっていくような”化ける”企業かもしれません、そのチャンスを掴みに行くのです。
④の行動
たとえば文系学生から見る理系企業、理系学生から見る文系企業、が代表例ですね。
「有名な企業だけど自分に合う職種は無いだろう」とイメージで判断しちゃってる
パターンはありませんか?文系企業でも理系企業でも様々な職種があり、専門とは
違う分野の企業でも通用する職種があるので、ぜひ④の行動もしてみてください。
⑤の行動
たぶん皆さんがこれまで見聞きしてきた企業って、少ない人で数社、多い人でも
数十社ってところだろうと思います。
でもね、日本国内には数百万社の企業があるのです。その中にはあなたの能力や
価値観にぴったりな企業があるかもしれない。だったら、時間の許す限り
⑤の行動を行って、ぴったりの企業探し、をしてみましょうよ。
ブースで話を聞いて全く合わないと感じたら、その企業の話は忘れれば良いのですから。
2)ブースではどんな視点で話を聞けば良いのか?
では、各ブースでどん点を中心に話を聞けば良いのでしょうか?
聞くべき、見るべき視点について解説していきます。
① どんな事業があるの?
当然ながら、その企業が何を事業として行っているのか?を知ることと
事業の将来構想を知る必要があります。
今は、事業を複数抱えて商売している企業が多くなっています。大手企業になれば
なるほど複数の違うジャンルの事業を展開することで、利益を得ているのです。
大手でなくても、複数の事業を展開する企業に入社するなら、行く行くはすべての
事業に身を置いて仕事することになるかもしれないのですから、どんな事業があるか?
を理解しておく必要はありますよね。
また入社後は「自分が所属する会社は、こんな事業で日本を動かしているのだ!」と
自社のメイン事業に直接関わらなくても、自社の事業を想うことで仕事への
モチベーションにもなるので、どんな事業を行っている企業なのか?自分は少しでも
興味が持てそうな事業なのか?を理解するのは、重要なことなのです。
② 自分はどんな仕事を行うことになりそうなの?
自分がその企業の社員になったら、どんな仕事を行うことになりそうなのか?
を知ることです。事業に直接携わる仕事だったり間接的に携わる仕事だったり
企業によって様々あるので、ジョブローテーションともに話を聞きましょう。
ジョブローテーションについては社員からの説明が無ければ、質問の時間で
社員に質問しても良いでしょう。
自分が興味が持てる仕事に、将来的に携われる可能性があるのか?無いのか?
を確認することも大事です。
③ 社風や社員間の関係はどんな感じ?
実はここが割と大事だったりします。
企業に限らず組織の中で仕事していく中で、一番悩みのタネになっていることは
「人間関係」なのですから、自分がどんな雰囲気の職場でどんな人達と
一緒に働いていくことになるのか?はしっかり理解しておきましょう。
では、企業説明会の場で、どんなところから社風や人間関係を見れば良いでしょうか?
1.説明者の服装
説明する人事担当者やブースの傍らにいるOB・OGの服装や靴の種類、髪型に注目して
みましょう。真面目なスーツを着ているのか?イケオヤが着てるようなスーツなのか?
ラフなジャケットなのか?もっと砕けてTシャツでブースに立っていたりも・・・
意外と差が出るのは、靴選びです。極ありきたりのビジネスシューズだったり
高級そうな先の尖った革靴だったり、ウォーキングシューズだったり
2.説明者の髪型
髪型にも社風の個性が出ますね。
真面目なカットだったり、現代風のカットだったり、割とボサボサだったり
髪型が崩れないように固めていたり、髪型の自由度でも社風の一端が見えたりします。
3.社員同士のやりとり
これが割と社風や、働いているときの社員間の関係を表しています。
人事担当者同士だったら上司と部下の関係だったり、先輩後輩の関係だったりしますから
説明している間のやりとりだけでなく、説明時間の前後に社員間で会話している様子も
見ておくと、日頃の関係性の一端が分かるのです。
企業が用意する「社員の日常」みたいなビデオでも社員間の関係性が見えたりしますが
社員も「ビデオを撮影されている」と構えているところもありますので、リアルを
知りたいなら、ブースにいる社員達のふとしたやりとりを見る方が良いかもしれません。
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3)説明会で見聞きした情報を、どうやって志望動機に生かせば良いのか?
合同企業説明会で、各企業人事担当者の話の内容や、社員の容姿や、社員間の
やりとり等の「情報」を仕入れてきたあなたは、それをどうやって自分の
志望動機に結びつけるべきなのか?を考えていきます。
① 情報を整理する
まずは、各企業の情報を整理しましょう。
まず、こんな比較表を作って整理してみてはいかがでしょうか?
前項で「視点」として挙げた、企業の事業内容、自分が就けそうな仕事の内容
社員・従業員の雰囲気等を入れています。
整理するときに大事なのは
・企業から伝えられた情報を忠実に再現すること
・その情報を聞いたうえで自分が持つ印象
を整理することです。
さて、ここで大事なのは
自分が持つ印象 です。
志望動機を作るうえでは、他人や世間が持つその企業への印象よりも
「自分にとって、その企業はどうなんだ!?」
の視点を持って志望動機を作る必要があるからです。
② 自分が持つ印象を基に企業に対してのWILL,CAN,MUSTを考える
「自分にとって、その企業はどうなんだ!?」を明確にしたら、志望動機を
レベルUPさせるために、その企業に対する「WILL」「CAN」「MUST」
を考えてみてください。
・その企業に入社してやりたいこと、なりたい姿→「WILL」
「WILL」を考えるヒントは?
(自分は)企業が現在行っている事業、これから先の事業計画、自分が就くであろう仕事について
・どう関心があって、なぜ関心を持つようになったか?
・どんな担い手になりたいと考えているか?
を中心に考えると良いでしょう。
・その企業で自分ができること、できそうなこと、スキル→「CAN」
「CAN」を考えるヒントは?
その担い手を目指す自分は、今どんな特徴を持って、どんなことができるのか?
どんなスキルがあるのか?を考えてみてください。
(スキルは作業処理能力だけでなく、持ってる習慣や価値観がCANになることもある)
・その企業の社員として求められること→「MUST」
「MUST」を考えるヒントは?
入社し、仕事していくために自分のどんな意識やスキルが必要なのか?
担い手として成長するために、これからどんな力を持つ必要があると考えるか?
を考えてみてください。
この「WILL」「CAN」「MUST」を考えるだけで志望する企業への志望動機が
レベルUPすること間違いなしです。
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4)まとめ
今日は、「志望動機のレベルUPに結びつく企業説明会の受け方」をテーマにして
お話してきました。
・より良い志望動機を書くためには、情報の比較をすること
・より明確に企業の情報を比較するなら、合同企業説明会を利用し選択肢を増やすこと
・合同企業説明会に参加するなら、回り方があること
・企業ブースでは、行っている各事業、自分が就く仕事をジョブローテとともに詳細に聞くこと
・説明者の容姿や言動にも注視し、社風や人間関係を感じ取ること
・説明会出席後に情報を整理し「自分にとって」を考えてみること
・情報を整理したらその企業での「WILL」「CAN」「MUST」を考えてみること
以上7つの作業をぜひ行ってみてください。
志望動機が必ずレベルUPしますから。
25卒も、まだまだ就活の序盤戦です。これからの行動が重要ですから
体調に気をつけて頑張ってください。
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