23卒の5月1日現在の大卒就職内定率がメディアやネットのニュースでも話題に
なっていますね。
調査した就職情報会社によって数値は違いますが、いずれも50%台後半の内定率
となっており、中には60%台の内定率を示しているところもあります。
ただ、本当にこの5月1日時点で、全国の大学生の半分以上が企業からの内定を
得ているのでしょうか?
実際の内定率はそこまで高くない!?
各、就職情報会社が出している「大卒就職内定率」は、自社の就活ナビを利用して
いる学生の中から、モニターになっている学生や、アンケートに協力する学生の
データが元になっています。
就活に不安があって、余裕が無い学生は日本中に多く存在すると思うのですが、
そんな人達がこんなアンケートに協力することは少ないでしょう。
となると、アンケートの回答者は就活に積極的で自信があるモニター参加者だったり
すでに内定を得て余裕があるから、アンケートに積極的に答えられている学生が多い
はずです。余裕の無い学生は「アンケートどころではない!」と思うでしょう。
アンケート回答者が上記の人達ばかりであれば、実際の内定率よりも数字は良い方に
触れてしまうのは当然のことです。
私の感覚では、まだ大学生の実際の内定率は高くても50%近辺なのではないか?と
考えています。
ただし、今年は企業も学生も動きが早い
「では、こんな情報すべて無視してもいいのか?」というと、そうでもありません。
下に、リクルートさんの就職プロセス調査を参考に掲載しますが
https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/naitei_23s-20220513.pdf
単年度の内定率よりも、むしろ21卒、22卒の内定率との比較で見た場合、
23卒は、21卒や22卒と比べて、2月時点、3月時点、5月時点、ともに
内定率が高くなっているのが分かります。これはここ数年の「コロナ禍」から
脱して企業が採用枠を増やしていることも、影響としてあるのかもしれませんが
・より「早期選考」に動いた企業が多くなっていること
・企業の「早期選考」に対応し、早期に動いた学生も増えたこと
がこの結果を生んだのではないかと考えます。
できれば5月~7月末で一つ内定を取りたい
「就職活動の着手に送れてしまった!」「まだ一つも内定が無い」という23卒も
今回表題に書いたとおり、「5月1日で50%台後半の内定率」というニュースを
気にすることは無いし、焦る必要もありません。
ただ、前項のとおり、「早期選考」に動いた企業が多くなっているということは、
今後選考を行う企業も、「早く人材を確保したい」「早期に選考を行っておきたい」
と考える可能性もあります。
なので、これからの2ヶ月半(5月~7月末)までの間に、一つでも内定を得られる
ように必死に活動することが、得策なのではないかな?と考えます。
ガクチカ、自己PRは大切。でも最後は・・・
今後のES、面接においてはもちろん、ガクチカ、自己PRのような「自分のことを
紹介する質問」への対処は重要ですが、より重要で、落とされるきっかけになるのは
「志望動機」になってくると思います。
・学生が自社に入る判断は正しいのか?
・自社に入る覚悟は出来ているか?
・自社で活躍してくれそうな人材なのか?
・内定出したら、辞退しないで入社してくれそうか?
を企業は見ているのですから、自分の考え方で良いので、しっかり答えられるように
用意してES、面接に挑みましょう。それが5月~7月末に内定を得られる秘訣に
なるのではないかと私は思います。
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