6月に入り、25卒学生の採用選考活動が開始となりました。
今回選考活動開始と言っているのは政府と経団連が決めたスケジュールを守る大手企業についての
ことで、25卒の採用選考活動自体はすでに昨年から開始している企業は多く、内定を持ち就活を
終わらせる学生が増えてきているのが現状です。
ただ、まだ取得した内定に満足していなかったり、まだ一つも内定が無い学生が多いのも事実です。
今日の記事では、6月からの就活で企業の選考活動、学生の動きがどう変わっていくのか?
まだ就活を続ける皆さんは、情報収集をどう行えば良いのか?どう動けば良いのか?について
お話しするので、ぜひ記事をチェックして6月~7月のチャンスを掴んでください。
6月の採用選考活動開始で、就活はどう変わる?
6月からの大手企業の選考・内定出しが始まっていますが、実は大手企業の内定出しが終わった後が
今後も就活を続ける学生にチャンスが出てくるということをまずご説明したいと思います。
なぜチャンスが出てくるのか?それは6月から企業の動きが大きく変わるからです。
では、企業の動きがどう変わって、なぜ就活を続ける学生にチャンスが生まれるのか?
簡単にお話していきましょう。
①大手企業を狙う学生は、大手が第一志望であることが多い
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②6月に入り、大手の選考・内定出しが盛んになり、①の学生も自分の結果が出る
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③大手狙いの学生は複数内定持ちも多いので、大手から内定が出たら就活を終わらせ、今までに得た他の企業は内定辞退する
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④大手企業以外の企業に内定辞退者が増えていく
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⑤辞退者が増えた企業は、自社の採用予定人数を下回れば追加募集を行う
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⑥同時に、今まで採用選考活動を本格化していない企業も、大手が終わったタイミングで動き出す
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⑦6月~7月に新規募集や追加募集を行う企業が増えていく
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⑧大手も含め複数内定取れる優秀な学生は就活を終わらせるから、強敵が少なくなる
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⑨だから、まだ満足な内定を得ていない学生にチャンスが出てくる
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⑩ただし、8月に企業は一端採用選考活動を停止するので、6月~7月が最初の勝負と思って動く!
上記のとおり、企業の動きが変わり、選考を受ける学生もこの6月を境に変わってくるのです。
企業の採用募集や追加募集はどこへ行って情報を得ればよい?
前項のとおり、内定辞退者が増えて追加募集や採用活動を継続させたりする企業は、どうやって
募集の広報を行うのでしょうか?募集については2つのルートがあると考えておくと良いでしょう。
一つは、大学キャリアセンターです。
なぜ大学のキャリアセンターに追加募集や採用活動継続の情報が届くのか?を解説します。
①今後の企業の募集は小規模募集、小規模選考、小規模採用になるから
これまで採用活動を行っていて、追加で募集を行ったり、今後も採用活動を継続するような企業は
これから先は大人数のエントリーを必要としません。今の時期にエントリー者数をムダに増やしても
選考が大変なだけなので、いくつかの大学のキャリアセンターに募集要項を掲載する方法を重視
し始めるのです。
②大学キャリアセンターへの募集依頼は無料だから
企業は、多くの学生に自社が採用の募集を行っていることを知らせるために、就職情報サイトに
募集要項掲載しているのですが、掲載する際は、掲載料を支払って掲載しています。
一方、大学キャリアセンターの独自サイトへの募集要項掲載や求人票を送付し、学生に紹介して
もらうことについて費用はかかりません。企業は年間の新卒採用に係る予算が決められているため、
大人数のエントリーを必要としないならば、なるべく費用がかからない方法で募集を行うため
狙いの大学のキャリアセンターへ出向き、募集要項や求人票の情報を掲載してもらっているのです。
③OB・OGが自社で働いていれば、その大学の学生のタイプに察しが付くから
上記のとおり企業が小規模募集、小規模選考する場合は、ある程度学生のタイプや能力が事前に
分かっていると選考しやすくなります。特に自社にOB・OGが勤めていれば、そのOB・OGから
その大学の学生のタイプや能力を測れますし、後輩達の様子も聞くことが出来るので、大学との
接点は大事になるのです。
④大学との接点があれば、今後合同企業説明会や企業セミナー等に呼んでもらえるから
企業は大学との接点を大事にします。特に今後も採用選考活動を行うようなBtoB企業については
学生への知名度がまだ低い企業も多いので、学生に社名を知ってもらうために、学内での企業
説明会の場を提供してもらえると募集の大きな力になります。
ですから、大学との接点のためにまずは大学に募集要項を送り「自社はまだ募集を行っている」
という意思表示を行うことから接点作りを始めるのです。
上記が、大学キャリアセンターに企業の選考情報が届く理由になります。
では、もう一つのルートを紹介しましょう。
それは
エージェント会社です
これから先、エージェント会社にも企業の選考の情報は集まっていきます。企業としてもある程度
エージェント会社でマッチングを考えて自社の選考に学生を紹介してくれれば、エージェント会社が
0次面接をしてくれるようなものですから、利用する企業もこれから増えていくと思います。
ただし、学生目線の立場に立ってエージェント会社で気をつけることは、エージェント会社の
相談員の質についてです。
どれだけ親身に学生の話を聞き、どれだけちゃんと企業へのマッチングを考えてくれるか?
が重要なのに、エージェント会社側の都合で企業を紹介され、学生としては受けたくもない企業を
受けざるを得なかった、ってケースもあるので注意が必要です。
相談員の質は学生ではなかなか判断できないとは思いますが、一つ指標となるのは、学生の話を
どれだけ聞く相談員であるか?でチェックしてみてください。
様々視点を変えて学生から話しを聞き出し、学生の特徴を導き出し、その特徴を考えて、強制せず
企業を紹介してくれるような相談員ならば、マッチングの期待は出来ますが、相談員が自分の話
ばかりしてきて、自分達の都合で企業を紹介してくる、そして受けなかったり内定辞退すると
ペナルテイがあるような話をしてくるような相談員だったら、そのエージェント会社自体敬遠した
ほうが良いでしょう。そこだけは気をつけるべきと思います。
大学キャリアセンターとはどう付き合えば良い?
では、大学キャリアセンターとは、どう付き合って、どんなサポートをもらえば良いでしょうか?
詳細は、こちらの記事にも書いてありますので、ぜひチェックしてください。
![](https://shu-dou.com/wp-content/uploads/2023/06/8a3a0f381fbb56534a7c83c275984454.jpg)
一番大事なのは、まず自分の今の状況をキャリアセンターの相談員に詳細に話すことです。
・自分の学年、学部
・就活を始めた時期
・これまで選考を受けてきた企業の業界と企業名、いつ頃選考に参加したか?
・どんな考え方でこれまで受ける企業を決めてきたか?
・それぞれどこまで選考に残れたか(ESまで?一次面接まで?最終まで?)
・これからどんな分野の企業を受けようと考えているか?
ここまで自分の話をすれば、キャリアセンターの相談員も、もう少しあなたのことを知りたいと
思うので、学生時代にどんな生活をしていたか?どんな勉強をしてきたか?中学生や高校生の頃は
どんな生活をしていたか、地方出身者ならその地方で生活していた頃の話等、追加質問を行って
あなたの特性を掴み、今後の最適なサポート内容について話をしてくれますので、ぜひキャリア
センターを頼ってください。
そして、キャリアセンターと接点を持つことができたら、連絡を密にしてください。特にキャリア
センターからの連絡があなたのスマホに入っても着信拒否設定せずに、しっかり対応することです。
特に大学キャリアセンター主催の4年生、修士2年生向けのイベントが行われることもあります。
「4年生、修士2年生向け企業説明会」が開催されれば、企業の人事担当者に会えるチャンスも
あるので、対面で行う場合と、リモートで行う場合がありますが、ぜひ参加してください。
こういった情報もキャリアセンターと接点を持っていないと情報が入らないので、ぜひ今のうちに
接点を持って、情報を得られるようにしておきましょう。
就職情報サイトに掲載される募集要項もチェックは必要
これからの企業の募集は、大学キャリアセンターやエージェント会社に取りに行ったほうがよい!
とお話しましたが、これまで皆さんが利用してきた就職情報サイトも一応チェックしておいて
ください。
広く業界や職種から企業を探す → → → → 就職情報サイト
特定の企業に出合う、紹介してもらう → → キャリアセンターの求人票、エージェント会社
こんな棲み分けで考えておけばよいでしょう。どちらの情報も必要ですし、どちらの情報からも
積極的にエントリーしていくことがこれからは必要になります。
まとめ
とにかく、今内定を持っていなかったり、内定に不満があったりして今後も就活を続けるなら
この6月~7月の時期は最初のチャンスであることを理解してください。
大手企業の選考・内定出しが6月中旬過ぎくらいに終了していくことで、他の企業が募集に動き出し
就活を続ける学生も複数内定取れる学生が就活を終えていくので、企業の選考自体が変わって
いくのです。
ですから今、心が折れて止まってしまうのではなく、キャリアセンターや時にはエージェント
そして就職情報サイト等、様々な媒体を使って動いていけば満足な内定を得るチャンスは
いくらでもあります。
次のチャンスは10月に企業が内定式を行っていく後の時期に出てきますが、6月~7月の
チャンスよりも募集する企業数は減っていくので、この時期に必死に動いて決める覚悟で
いきましょう。
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