27卒の皆さんは、すでにサマーインターンシップの選考に入っている人も多いでしょう。参加が決まった企業もあれば、選考受けたけど落とされた企業もあると思います。
これから大学の夏休み期間中に、27卒の皆さんは、企業や官公庁の本選考に向けて様々な活動を行っていくと思いますが、今日の記事では、サマーインターンシップの期間が終わった後で必ずやるべき5つのこと、についてお話することにします。
皆さんもご存じのとおり、早期選考を実施する企業は年々増え、その実施時期も、どんどん早まっているので、夏休み終了後の行動がとても大事になります。
今日の記事を読めば、たとえ早期選考の企業を受けるとしても対処できるような内容にしますので、ぜひ最後までチェックし、有意義な夏休みにしてください。
1.サマーインターンシップ参加後に行う5つのこと
27卒の就活生の皆さんは、これから夏休みの間で企業や官公庁のサマーインターンシップやオープンカンパニーとしての1day企業説明会等に参加していくと思います。その他にも自己分析や適性検査対策、就活だけでなく学業関係のイベント、アルバイトだって大事だし、親元を離れて生活している人は帰省する人もいる。大学3年生の夏休みって、長いようであっという間に過ぎ去ってしまうもの。
ならば、夏休み中にできることはやる。そして夏休み以降の行動計画を考えておくことを中心に以下5つの行動を行うことをお勧めします。
(1) 夏休み中に参加したインターンシップや説明会を振り返る
(2) 秋以降のイベントスケジュールを把握し、大まかな行動計画を立てる
(3) 自分にとって必要なイベントに積極的に参加する
(4) 必要に応じてOB・OG訪問を行う
(5) 自己分析は、就活が終わるまで定期的に行い自分の考え方や価値観をアップデートしておく
では上記、(1)~(5)について解説していきます。
(1) 夏休み中に参加したインターンシップや説明会を振り返る
まず、必ずやって欲しいのは、夏休み中に参加した企業や官公庁のサマーインターンシップやオープンカンパニーとしての1day企業説明会の振り返りです。これ、やらなかったら半分以上参加したことが無駄になってしまうのです。
では、どうやって、どんなことを振り返れば良いのか?説明します。
振り返りの方法(シートを作る)
下記①~⑭の項目を一覧にして振り返りのシートを作りましょう。
①:企業名(官公庁名)、業界、事業内容、従業員数、平均年齢・勤続年数
②:この企業(官公庁)のインターンシップを選んだきっかけ
③:インターンシップ参加の目的、何を得たかったか?何を知りたかったか?等
④:インターンシップのプログラム内容(日ごとに)
⑤:実際に体験したこと、学んだ内容
⑥:この企業のライバル企業はどこか?
ここまでは、インターンシップで学んだことや、企業の紹介資料からまとめることができると思います。主に業界のこと、その企業のこと、その企業での仕事のこと、その企業の課題や今後の目標に関することを中心にまとめていきます。
ここから下の項目は、インターンシップを受けて自分が感じたその企業の感想について書きます。すべて「自分にとってどうだったか?」感じることを書いてみてください。
(「いいな」と思ったこと「ここは自分の好みとは違うな」と思ったことをまとめる)
⑦:企業のメイン事業の内容(「面白そう」とか「ピンとこない」とか)
⑧:仕事の内容(入社したら自分が行うことになりそうな仕事について)
⑨:その企業の社員から感じる人間関係は自分からみて良好か?
(上司・部下の関係や同僚との関係)、職場環境(入社したら自分は雰囲気に合いそうか?合わなそうか?)
⑩:企業理念・経営理念(理念に賛同できそうか?)
⑪:働き方・待遇・福利厚生(自分が満足できる条件が揃っているか?)
⑫:上記を書いてみて、この企業で働くうえで大事だと思うこと(スキルとか考え方とか)
⑬:この企業のインターンシップに参加して感じた自分の強み、足りないところはあるか?
⑭:インターンシップ参加を終えて、本選考までにやっておいたほうが良いと思う事はないか?
以上を箇条書きで構いませんので書いてみてください。
1dayの説明会でも上記の中で書ける部分があったら書いてまとめておくと良いです。
この振り返りを行うことで、インターンシップを受けた時点での、その業界や企業、仕事に関する知識の整理と自分の思いの整理をすることになるので、今後自分が志望する企業を決めるための材料になりますし、企業に対して良い印象があれば、振り返りを行い、まとめておくことで企業への志望動機を作る際の助けになるのです。
ただし、この振り返りの後も、更に他の業界や企業を知り、研究することにより、自分の価値観が変わる可能性もあります。自分の気持ちや考えに変化があれば振り返りのまとめをアップデートしていくと良いでしょう。
(2) 秋以降のイベントスケジュールを把握し、大まかな行動計画を立てる
前項で、まず夏休み中に参加したサマーインターンシップやオープンカンパニーとしての1day企業説明会等に参加した場合、その振り返りをやってください。と説明しました。
次は「秋以降のイベントスケジュールを把握し、大まかな行動計画を立てる」をぜひ実施してください。
なぜ、これを行う必要があるか?というと、最初にお話したとおり、企業の本選考は全体的に早期化し、秋には選考を始める企業が多くなっているからです。
今後、皆さんは、秋から始まる早期選考企業の本選考に応募するにしても、第一志望にするようなメジャーな企業の本選考を受けるにしても、行動計画を立てて、就活を進めていかないと、準備不足のまま選考に突入することになり、後悔してしまうからです。
では、どうやって秋以降のイベントスケジュールを把握するか?まず皆さんに行って欲しいのが
キャリアセンターを訪問する!
ということです。
では、キャリアセンターを訪問してどうするのか?を説明します。
①今後の就活に関するイベントや本選考のスケジュールを聞く
皆さんが今後、就活を行っていく中で、内定を獲って、就活を終わらせるまでに様々なイベントがあります。もちろん企業の本選考やインターンシップ等もイベントの一つですよね。
では秋以降、特に把握する必要のあるスケジュールはどんなものがあるでしょう?私は主に下記4項目のスケジュールを把握しておく必要があると考えます。
・秋や冬に企業が実施するインターンシップの開催時期(選考時期も含めて)
・早期に本選考を行う業界や企業の傾向と募集開始時期
・学内外の企業セミナー、就職ガイダンスや様々な就活支援講座のスケジュール
・自分が第一志望にするようなメジャーな企業の本選考時期
さて、これらのスケジュールに関して、なぜキャリアセンターに聞くのか?というと、キャリアセンターには長年の業界や企業に関するデータの蓄積や、企業がキャリアセンターに訪問しに来た際に得た情報の蓄積があるのです。
業界ごとに、いつ頃本選考の募集開始・選考開始があるのか?秋や冬にどんな企業がインターンシップを開催するのか?といったスケジュールの情報を持っているので、早期選考を行う企業の選考を受けようと考えている場合、秋以降のインターンシップへの参加を考えている場合は、キャリアセンターで情報を掴むことができるのです。
特に、早期選考を行う企業に応募するなら、それまでの間にES対策や適性検査、面接の対策を行う必要があります。そんな、選考に関する
準備のスケジュールも立てる必要があるのです。
また、キャリアセンター主催のイベントとして、企業が参加する「業界セミナー」や「企業セミナー」が学内で開催されたり、キャリアセンターのサイトからリモートで開催されたりしますので、ぜひ時間が許す限り参加してみてください。
学内のイベントという限定された形で、意中の企業の話しを聞くことができるのは貴重ですし、たとえ今は「それほどピンとこない」という企業でも、後々就活を進めていったら志望企業に変わることもあるので、機会を損失しないように、時間があったらできるだけ参加しておきましょう。
②キャリアセンターのサービス内容と利用方法を聞いておく
キャリアセンターには、あなたのこれからの就活に役立つサービスがたくさん用意されています。
就活相談、ES添削、模擬面接、企業からの求人票閲覧・一部の企業の紹介、OB・OGの連絡先企業パンフレット等就活資料の閲覧・配付、就活お役立ち資料の配付等、様々なサービスがあるので、自分が受けたいサービスはどうすれば受けられるのか?を聞いてみてください。
また、前項で書いた「業界セミナー」や「企業セミナー」以外にも、キャリアセンター主催で就職に関するガイダンスや自己分析・ES・面接対策の講座等が開催されますので、スキルを上げる必要のあるガイダンスや講座に出席するのも良いでしょう。
※これらの情報を一度の訪問で全部聞くのは困難なので、何日かに分けてキャリアセンターを訪問し聞いて行くようにしましょう。
③準備のスケジュールも含め、大まかな行動計画を立てる
自分がいつ、どんな企業の本選考を受けるのか?秋、冬のインターンシップに参加するのか?を中心に選考への準備スケジュールも含めて大まかに行動計画を立ててみましょう。もちろん行く行くはスケジュールの変更も考慮して、大まかなもので構いません。
・秋、冬のインターンシップに参加するなら、どの企業?いつ選考を行いどんなスケジュールで準備する?
・早期選考企業に応募するなら、いつ本選考が行われ、どんなスケジュールで準備する?
・準備のためにキャリアセンターのサービスの中で、どれを利用する?
・学内外の企業セミナーや就職ガイダンス、様々な就活支援講座をどう受講しどんなスキルを獲得する?
・第一志望になりそうな業界や企業の選考に向けて、どう準備する?
(3)自分にとって必要なイベントは積極的に参加する
今後のスケジュールを把握し、大まかなスケジュールを立てたら、積極的にイベント参加していきましょう。
もし早期選考を行う企業に挑むのであれば、なぜその企業に挑むのか?を明確に考えてみましょう。
・本当に、その企業の仕事がしたい。第一志望だから
・早く内定を獲って、安心してその後の就活に臨みたいから
・今から選考慣れしておけば、今後有利になるから
・友人や知ってる人が、ほとんど早期選考を受けているから
様々理由があると思いますが、その企業の選考を受けるためには、ある程度の時間と労力を要するので、そこまでして受けるべき企業なのか?を見極めてからエントリーしましょう。
学内で行う業界セミナーや企業セミナーは、現在の自分の琴線に触れるような企業でなくても、時間が許す限り参加してみましょう。その業界や企業が、今後自分の志望業界・志望企業に変わる可能性があるからです。
就職ガイダンスや各種就職支援講座は、キャリアセンターが就活生にとって必要な時期に必要な内容の講座を実施してくれるので、自分が足りないと思う部分についての講座は積極的に参加しましょう。
(4)必要に応じてOB・OG訪問を行う
仮に、インターンシップや企業セミナーでも理解が進まなかった場合や、社員としての生の情報が欲しい、企業の内情を知りたい、という場合はは、OB・OG訪問を行ってみましょう。
企業内の雰囲気や、社員同士の関係性(上司と部下の関係、同僚同士の関係等)はどんな状況か?社風が仕事をしていくうえでどう影響しているのか?OB・OGに聞いてみるとよいでしょう。
OB・OGの情報は、大学のキャリアセンターで連絡先やアクセスの方法について聞くことが出来ます。OB・OGにお会いする際はマナーを大切に、聞く内容もしっかり考えて会うことにしましょう。OB・OGが企業の人事に訪問の報告を行っている場合もあるからです。
(5)自己分析は、就活が終わるまで定期的に行い自分の考え方や価値観をアップデートしておく
「自己分析が終わらないと、企業研究や次の段階に進めない」
なんて言う就活生も居ますが、まったくそんなことはありません。自己分析は就活の間、定期的に行い(結論が出なくても良いのです)、その都度自分の考え方や価値観が変わることがあれば、アップデートしていくことが必要なのです。
だから、自己分析に時間をかけて、終わるまで他のことは一切やらないというのはNGです。
こんなことを自己分析では考えたり思い出したりしてみてください。
(1)大学でどんな勉強を、どのように頑張ったか?
(2)大学時代に限らず、過去にどんな経験をしてきたのか?
(3)経験をしてきたことによって、今自分にはどんな能力が備わっていると思うか?
(4)勉強以外にも、日々の生活においてどんなことに問題意識を持って過ごしているか?
(5)そんな”自分”は、これから先どう生きていきたいか?どんなフィールドに立っていたいのか?
今後、様々な就活の経験を積んでいけば、自己分析の結果も変わっていきます。で特に上記(4)や(5)は就活を経験したり、知識を付けていくことで変わっていくこともあります。でもそれで良いのです。
だって、就活しているあなたは、どんどん成長しているのですから。
6.この記事のまとめ
今日の記事では、サマーインターンシップの期間が終わった後で必ずやるべき5つのこと、についてお話してきました。まとめますと
(1)夏休み中に参加したインターンシップや説明会を振り返る
(2) 秋以降のイベントスケジュールを把握し、大まかな行動計画を立てる
(3)自分にとって必要なイベントは積極的に参加する
(4)必要に応じてOB・OG訪問を行う
(5)自己分析は、就活が終わるまで定期的に行い自分の考え方や価値観をアップデートしておく
以上です。夏休み以降の行動は就活を成功させるのに大事になってきます。できれば行動を止めずに自分の就活が終わるまで突っ走りたいですが、就活が長丁場になると、突っ走るだけでは心身ともに疲れてしまいます。
疲れて長期に動きが止まってしまうと、次に動き出すのが難しくなってしまいます。ですから立てるスケジュールの中に、適度に休みを入れて、たまには就活のことをまったく考えない日を作るなど、無理の無い動きをしていきましょう。