今回の記事は、まだ満足な内定が取れない、就活に出遅れて選考も満足に受けていない
って人向けにGW中、GW後にするべきことをお話しします。
「25卒の就活は24卒と比べても、ますます早期化している」と巷では言われていますが、
それでもまだ25卒の就活は中盤戦が始まったばかり、と考えて良いと思います。
GW中は一時的に選考活動が停まる企業も多いので、この期間は挽回のチャンスです。
下記に挙げる行動で、GW後に自分の就活が前進するように、ぜひチェックしてください。
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1)最初にこれまでの就活を振り返って、改善点を見つける
幸いにもGWに入れば、採用活動を一時中断させる企業は多いので、今まで選考にチャレンジ
してはいるものの、全然結果が出ていない、ということならば、尚更「何かを変えるため」の動きを
する必要があるのです。
「何かを変えるため」に、まずは「変えなきゃいけない点(改善点)」を見つけなきゃいけません。
これまでの就活を振り返って、なぜ自分は苦戦しているのか?を段階的に考えてみましょう。
・ESで落とされる人
・初期の面接で落とされる人
・最終面接で落とされる人
それぞれ、苦戦している原因は違うはずです。
自分がどの時点で落とされるケースが多いのか?落とされる原因は何か?を考えてみてください。
(1)ESで落とされてる場合
ESの段階で落とされているのなら、内容が企業に理解されていない場合や、面接に呼んで話を聞いて
みたいという気にさせていないことが考えられます。
理解されない、呼んで話を聞きたいと思われない原因は2つあります。
1つ目は、ESを読む気にさせていない。
2つ目は、ESで全力を出していない。
という原因です。下記に詳細をお話しします。
①見やすく、わかりやすく書いていない
たとえば字が汚い、文字が小さすぎる、行毎に字が揃っていない、といった”見た目”から読みにくかったり、余計な言葉(装飾語など)が多すぎて回りくどい、結論から論理的に書かれていない等、文章の構成が読みにくく、最後まで読まないと言いたいことが伝わらないのでは、ESは通りません。
なぜなら、人事担当者は自社に届いた何百人何千人分のESを読まなきゃいけないから、一人ひとり丁寧に読んでくれないからです。
人事担当者の目に付きやすい、ある程度内容を読んでくれるようなESにするには、見た目から読みやすく書くこと、結論から書いてその後で説明を補足する、という方法で、すべてを読まなくても相手に伝わる書き方にすることが必要です。
②人の案に乗っかるだけでESを提出している
これは”本当の自分を”アピールできていない、という意味です。どこかのテンプレートをそのまま自分のESに書いて提出したり、誰かにESを添削されたまま、自分は添削に対し納得しないまま書いて提出していませんか?
「自分」がこもっていない文章は、不自然な文章に見えてしまいます。
ESの中身から等身大の自分で勝負!は鉄則です。
③すべての質問に対して、スペースいっぱい使って回答していない
決められた文字数や枠よりも大幅に少ない字数しか記載していない場合は、入社意欲が低いと見なされ、これも「自分をアピールできていない」という判断で落とされることもあります。上記のとおり「結論は最初に」の書き方で、最後の行まで自分をアピールする努力をしておきましょう。
④志望動機が明確になっていない
なぜその企業なのか?その企業で何がしたいのか?どんな社員になりたいのか?の具体の動機が必要です。企業理解が不足していると志望動機もあいまいなものしか書けません。自分が志望する企業がどんな事業を行っていて、その中で自分はどんな仕事をする可能性があって、入社後どんな仕事をしていくのが目標でどんな社員になりたいのか?といった入社後の自分像も考えながら志望動機を構成していく必要があります。
(2)初期の面接で落とされる場合
まず意識してもらいたいのは、たとえ初期の面接で落とされることが多いとしても、ESに通過して面接に進んでいるなら、まずは「面接に呼んで話を聞きたい」と人事担当に思ってもらえたことをプラスに考えることです。
プラス思考は、人生を成功に導くために必要なもの、「面接で落とされて、自分は社会から必要とされていないのか?」と落ち込む必要は無いのです。
では、初期の面接で落とされる理由を探ってみましょう。
①笑顔が無い、活力が無さそう、挨拶も無く第一印象が悪い
面接官も、特に一次面接では、どんな学生なのか?まだ「探り」の状態です。
そんな中、面接の場で挨拶が無かったり、笑顔が無く無表情で活力が無さそうな学生だと、面接官が抱く第一印象が悪くなります。第一印象が悪くなると、それを短い面接の時間の中で挽回するのは非常に難しくなります。
まずは、笑顔と元気を表現すること。挨拶はどんな人へもしっかりと。そうすることで面接官もあなたとの会話に入りやすくなるので、面接の短時間の場でも、あなたを理解しやすくなるのです。
②熱意、やる気を回答の話の中で見せていない
以前に当ブログでもご紹介しましたが「企業が採用基準で重視する項目」の第2位が
「自社へ入社したいという熱意」です。
以前の記事
面接官は、面接の場でこの「入社したい熱意」も見ているのですから「熱意」の無い学生は「本当にこの学生、うちに入りたいと思っているのだろうか?」と考えられてしまうのは当然です。
熱意ややる気は、その企業を理解し、その中に自分が入って仕事する覚悟を持つことで、自然と自分の言動に表れ面接官にも伝わるものです。まずは企業を理解することから始めましょう。
③話を盛る、人が提案した話で自分を表現してしまう
企業の面接官は、これまで自社を受けた何千、何万人の学生の面接を見ているので、自社を受けに来る学生のタイプを予想しているし、面接でどんな会話が出そうなのか?も予想しています。
また、学生が見ているようなSNSもチェックしているので、当然「この回答で就活無双」みたいな書き込みも目にしています。
そんな”人様のエピソードや思い”は、所詮人様のものであって、あなたの身に起きたエピソードや、あなたが思っていることではないですよね。そんな人様の話をさも自分の話のように繕って面接で披露しても、必ず面接官には「この学生、自分の話をしていないな」と簡単に見破られます。
たとえ就活のアドバイザーから、「こう話したらいいよ」と提案されても、その提案を言われたまま面接官に話すのではなく「なぜこの提案を自分は話す必要があるのか?」「提案の話と自分が考えた話とではどう違うのか?」「提案のまま話をしたら、どう違ってくるのか?」を一端考えてみて自分で納得してから話すことにしましょう。
④回答を一言一句を覚えて話している
面接官の質問に淀みなくスラスラ答えたいからと、回答内容を一言一句覚えて、そのまま面接で話す人も多いですが、これ、面接官には確実に「あっ!覚えたまま話してるな」とバレます。
覚えたまま話すと、相手は冷めてしまいます。なぜなら相手には心が入っていないように聞こえてしまうからです。
まさしく、ロボットが話しているのを聞いているような感覚。これでは、聞く側の面接官はツライですよね。朗読じゃないんだから。
私がオススメするのは、話す「キーワード」だけを覚えておくことです。キーワードだけ覚えて、あとはその日のアドリブで熱意を込めて話しましょう。そうすれば、通過率は高くなるはずです。
⑤SNS等で見つけた”謎のテクニック”を使っていなかったか?
SNS等で流行っている様々な「謎テクニック」を使っていませんでしたか?
たとえば、一例を出してみると
・「質問に対してあえて困ったふりをしてその場で考えているアピールをしている」
・「エピソード等を説明するときは小出しにして、面接官からの追加質問を促す」
・「『効果的な逆質問はこれだ』で書いてあったものをマネして逆質問した」
ヘンなテクニックを使うと、面接官には「不自然な会話だな?」と映り、評価が下がります。
たとえば、SNSでバズっているようなテクニックや、誰かに教わった面接での謎なテクニックを、面接ではなく普通の会話として、あなたのゼミの指導教員や大学キャリアセンターの相談員に対して使ったら不自然に感じませんか?相手が違和感を感じている様子はありませんか?
面接での会話も、普段目上の社会人に対して行っている会話(コミュニケーション)の方法と同じと考えてください。面接官だって、常日頃は普通のコミュニケーションの中で生きているのですから、いきなり変なコミュニケーションのテクニックを使われたら、違和感に思うだけと考えておくことです。
(3)最終面接で落とされる場合
「一次、二次の面接は通過するのだけど、必ず最終で落とされる」
って人も多いと思います。なぜ最終で落とされるか?
それは、一次、二次と最終の面接とでは、面接官の学生を見る視点が違ってくるからです。
下の表を見てください。
この集計を見ると、一次二次といった前半の面接では、志望動機・自己PR・ガクチカ・長所・短所、大学時代の活動状況等、所謂”面接で聞かれそうなこと”が万遍なく質問されています。
反対に、最終面接では、志望動機だけでなく表の赤色の箇所にあるように
自社に入社してからのこと、未来をメインに質問されています。
また、黄色の箇所のように自社への入社本気度も最終面接で聞く頻度が高いのも特徴です。
青色の箇所のように、一次二次面接で聞かれる質問の上位にあったガクチカや自己PRは、最終面接で質問されるケースは少ないか確認のため軽く質問して終わることが多いようです。
この結果から分かることをまとめてみます。
① 学生の人となりや、学生時代の活動状況は、一次二次等前半の面接である程度確認されている
② 確認された学生の情報は、一次二次の面接官から最終の面接官へ伝わっている
③ 最終面接では、自社への志望動機だけでなく、入社後の自分像や社会の展望、自社の展望等未来のことについて質問することで、より深く自社を研究しているか?を見ている
④ 上記③や自社への志望度、他社の選考状況を聞くことで、ミスマッチや内定辞退を極力防ごうと考えている
以上のことから、最終面接に臨む際は、ESや一次二次面接の志望動機から、更にレベルアップした志望動機に昇華させないと、内定獲得は難しいと言えるでしょう。
2)GW中にやること、GW後にやること、とは?
上記に挙げたES~最終面接までの「落とされる原因」の中で、もし自身の行動に当て嵌まるものがあるのなら、それを変えていかなければいけません。
この章では、GW中に行うこと、GW後に行うこと、をお話していきます。
①ESから面接までの改善点の発見
まずは、自分自身で見つけた改善点をどうやって修正していくのか?を検討してください。
自身で修正できるのか?誰かの手助けが必要なのか?も考えてみます。面接での印象については誰か目上の社会人に自分の印象を聞くことも必要かもしれません。自分が変わるためには何が必要なのか?GW中に改善できなくても、GW後のリスタートの際に、どんな行動をとれば次の選考に間に合うのか?等を考えてみてください。
②今まで受けた企業の面接での質問と回答をまとめておく
これ、ぜひGW中にやってみてください!
ESは、提出した控えがあればそれらをまとめておき、各面接での質問と自分が回答した内容を覚えている範囲で構わないので、まとめておいてください。
まとめることで、自分のアピール不足等の改善点が見つかるかもしれませんし、後で、キャリアセンター等の支援者に見せて一緒に改善点を探ることもできるのでオススメな行動です。
まとめるときは、できたら面接官の反応もを思いだしてみましょう。
「この質問に答えたときに、こんな反応があったな」とか
「こんな回答したら、ちょっと怪訝そうな顔をしてたな」とか
自分の受け答えに対して面接官の反応を極力思い出してみて、記録しておくのです。
もちろん、怪訝そうな顔をしたからダメということではありません。ただ、後述するように、これまで受けた面接の内容を、面接官の反応と一緒にまとめておくと、後々誰か支援者と一緒に検証して、何かヒントになるようなことが出てくるかもしれません。面接での様子を覚えている間にまとめておくと良いかと思います。
③志望業界・企業の再チェック
もしかしたら、これまで自分が受けてきた企業・職種・業界・企業規模等は、本当に自分に合っていたのか?も、このGW中に少し考えてみると良いでしょう。他に自分がマッチする可能性のある業界・企業は無いのか?業界や企業を絞りすぎていないか?可能性を考えてみるのも、成功への打開策になることがあります。
ただし志望業界や企業を完全にチェンジするのではなく、あくまで新しく志望できそうな業界・企業を増やす、というスタンスでGW中だけでなくGW後も続けて行うと良いでしょう。
④どんな支援を受けるか?(どこから受けるか?)を検討
就活に苦戦しているのなら、必ず誰かの支援が必要になります。就活に関することなら大学のキャリアセンター、自分でエントリーする企業を見つける自信が無ければエージェント会社も支援を受けられますが、まずは自分はどんな支援を受けなければいけないか?その支援を受ける最善の支援者は誰か?をGW中に考えてみてください。
支援を受ける者を決めたら、どんな支援の内容と支援を受ける手段を確認することです。
キャリアセンターなら、就職相談やES添削、模擬面接等予約が必要になると思います。予約はどのようにして取るのか?どれだけ待たされそうなのか?予約無しに何か支援を受けられることは無いのか?キャリアセンターのサイトに必要事項が書いてありますので、確認してください。
エージェント会社を使うにしても、会社の善し悪しはピンキリですので、良い会社を選ぶ必要があります。キャリアセンターにオススメのエージェント会社を教えてもらうのも良いでしょう。
⑤GW後にどう動き出すか?「やることリスト」を作る
自分の就活の改善点と支援者が分かってきたら、GW後にどう動き出して、5月の一ヶ月で何をするか?考えてみてください。できれば「GW後にやることリスト」を作って、GW明けに即行動できることがベストです。
就活苦戦している人は、5月の一ヶ月の行動が勝負です。
⑥GW後は積極的に企業へのエントリーを!
GWが明けた後は、企業も選考活動を再開していきますので、GW中に見つけた企業や、気になった企業には積極的にエントリーしていきましょう。エントリーしても必ず選考に参加しなきゃいけないというわけではありません。
エントリーした学生を対象に企業説明会が実施されることもあるので、説明会には積極的に参加し、話を聞いた上で選考を受けるか?受けないか?を決めれば良いのです。
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3)就活ほとんど動いていない人は、動き出すチャンス!
最後に、就活出遅れた人がGW中やGW後にやるべきこと、をお話していきます。
企業説明会にもほとんど参加していなかったり、エントリーもしたことがない、という人はいきなり選考に参加は難しいと思いますので、まずスタートに何をすべきか?をお話しします。
①自分の支援者としてキャリアセンターとコンタクトをとる
今まで就活に動いていなかった人は、自力で活動したり、いきなりエージェント会社に頼るよりも、まずは自分にとって身近な大学キャリアセンターとコンタクトをとり「自分は今から本格始動する」と宣言しましょう。
25卒で今まで就活動いていなくても、別に恥ずかしいことではないし、キャリアセンターの人達も理解して温かく接してくれますので、安心してコンタクトをとってください。
②これからの就活スケジュールを聞く
新卒としての選考活動は、皆さんが卒業する来年3月まで続きます。
それまで、どういう業界や企業がいつ頃、どんな動きをしてくるのか?大まかな選考のスケジュールを聞いて、キャリアセンターの方と一緒に「これからどう動いていく?」の計画を立てると良いでしょう。まずは自分の行動を就活の軌道に乗せること、就活に参加すること、が必要です。
③世の中の動きに注目してみる
出遅れている人は、きっと自分が受けるべき企業がどんな企業なのか?も考えられていない状態なのだと思います。そんな状態なのに無理して受ける企業を決め、選考に参加するのは、あまり意味がありません。
まだ「自分の受けるべき企業なんて、まったく浮かばない。どんな企業があるのかさえ分からない」という状況なら、まずは今の日本社会の動きを見るために、テレビのニュースとネットでも良いので新聞社のニュースを読む習慣をつけてみましょう。
その際心掛けることは「この企業の行動面白いな」とか「魅力ある企業だな」とか「この仕事面白そうだな」とか、自分の心に触れるニュースがあったら、概要を記録しておくのです。
そうやって世の中の動きに着目し、自分の気持ちに自身が気づくことで、「受けたい」と思う気持ちも出やすくなるのです。
以上、長くなりましたが、
・ESで落とされる人
・初期の面接で落とされる人
・最終面接で落とされる人
についての対処法と、GW中、GW後の活動方法について、お話してきました。
何より25卒の就活は5月が勝負と思っています。ぜひ実りある活動で就活を乗り切ってください。
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