26卒の皆さんも、企業の選考早期化の話は耳にしていると思います。また、インターンシップ
についても、企業の本選考への足がかりになるだけでなく、自分が目指す企業、仕事を発見し理解
するためにも重要なイベントだということは理解されていると思います。
今日の記事では、インターンシップ参加を計画するときの注意事項や、参加が決まった場合の注意
事項についてお話します。インターンシップ参加はこれから就活を続けていくうえで、大事な
イベントになりますので、ぜひ内容をチェックして有意義なインターンシップ参加にしてください。
(1)インターンシップの種類を知る
「インターンシップ」と一言で言っても、種類があるのをご存じですか?
大きく分けて、名称として「インターンシップ」と称して開催されるものにも、2つの種類が
あるので、ここでおさらいしておきましょう。
上記の表のとおり
・汎用的能力・専門活用型インターンシップ
・高度専門型インターンシップ
の2種類ありますが、このブログをご覧になっている学部学生と修士学生の方は
汎用的能力・専門活用型インターンシップへの参加が主なものと考えておいて良いでしょう。
参考に、汎用的能力・専門活用型インターンシップとなるようなインターンシップを検索して
みましたので、ご紹介します。
また「インターンシップ」という名称ではないが、企業が情報提供を主眼として行う
「オープン・カンパニー」や大学等が主催するプログラムの「キャリア教育」という形のものも
実施されていますので、覚えておきましょう。
こちらのオープン・カンパニーについても検索してみましたので、ご紹介します。
(2)予定を立てる
現代の就活においてインターンシップは学生にとって大事なイベントになっていて「できれば多くの
企業のインターンシップに参加したい」と思っている人も多いのでしょう。
ただ、闇雲にインターンシップの予定を詰め込みすぎると、他の予定に支障が出たり、参加する
インターンシップにおいても、疲れてしまって「ただ参加してるだけ」って状態になりかねません。
では、どうやってサマーインターンの予定を組むべきか?考えてみましょう。
まずは自分の予定をチェック
とにかく最初にやることは、自分の大学の学事日程をチェックすることです。
いつまで授業が行われ、いつ試験が行われるのか?夏休み中に授業を行う科目を履修していないか?
ゼミに所属しているなら夏休み中にゼミのイベントは無いのか?今のうちから学事日程を確認し
学事日程とインターンシップの日程が重なるなら、そのインターンシップの選考は受けない、
くらいに考えておきましょう。
また、親元を離れて学生生活をしている方は帰省する期間も考えておいたほうが良いでしょうし、
一週間インターンシップで頑張ったなら、次の一週間は休息の期間にしたり、他の予定を入れたり
インターンシップで学んだことの振り返りや、次のインターンシップ参加の準備に充てる週として
設定したりして、インターンシップの予定を入れすぎないようにしましょう。
汎用的能力・専門活用型インターンシップをメインに日程を組む
学事日程や自分固有の日程が決まったら、皆さんがメインでエントリーするであろう
汎用的能力・専門活用型インターンシップに参加できる期間を決めていきます。
少なくとも5日以上の日程が組まれるので、他の予定と被らないように、また無理な日程にならない
ように、余裕をもって設定していきましょう。
どうしても参加したいインターンシップがあれば、日程をやりくりする
インターンシップを検索していくと、興味のある企業がインターンシップを募集していたり
魅力的なプログラムを見つけたりするでしょう。前記のとおり、あまり詰め込みすぎる日程は
却って自分のためになりませんから、無理のない範囲で日程をやりくりしていきます。
逆に学事日程と参加したいインターンシップの日程が被る場合は、学事日程のほうの事前調整を
行い、どうしても動かせない場合は、学事日程を優先するべきでしょう。特に履修科目に関係する
場合は、インターンシップ参加で授業やゼミを休むことに教員が良しとしない場合があります。
空いた日程で無理のない範囲でオープン・カンパニーのイベントを入れる
オープン・カンパニーのイベントは、インターンシップとは違い、就業体験が必須ではなく、
どちらかというと「○○の仕事ってどんな仕事?」「□□業界ってどんなところ?」といった
仕事発見や業界・仕事理解的な入門的プログラムが多いです。
インターンシップで就業体験といった深くその業界や仕事を理解すると同時に、今までそれほど
理解していなかったり、興味が無かった業界・仕事については、このオープン・カンパニーの
イベントに参加して、自分の中で「知る」を増やしていくのが有効です。
被る日程のインターンシップにはエントリーしない
被る日程のインターンシップをエントリーして両方通過しちゃっても同時に2つのインターンシップに
参加することは出来ませんよね。私はこういう「ダブルブッキングしない」スケジューリングを大事
にすることも社会に出る上で必要と考えています。
もしかしたら企業の人事担当も同じことを思っている人がいて、インターンシップの選考に通過
したのに辞退した学生は、来年の本選考までチェックリストに入れられるかもしれません。
概要に書かれたプログラム時間だけがインターンシップではない
企業によっては、インターンシップ参加者に課題が出されることもあるので、家での作業が必要に
なるケースもあります。また企業の人事担当者やOB・OG、もしくは他大学から参加している
学生との交流が大事だったりします。インターンシップ終了後食事会みたいなイベントもあるかも
しれないので、前記のとおり少し余裕を残した日程を組む必要があるのです。
大学に届いたインターンシップ情報もチェック
皆さんは、インターンシップ情報を「就活ナビ」か、企業名指しで直接サイトに行って情報を得る
のだと思いますが、自身の大学にもたくさん企業からのインターンシップ情報が届きます。
各大学によって情報検索の手順があると思いますので、キャリアセンターの方に聞いて検索して
ください。自分では気付かなかった興味をそそる情報も出てきますよ。
(3)インターンシップに参加するうえで注意すること
「企業で仕事するとは何か?」を考えよう
インターンシップ実施の狙いの一つに「企業で仕事をして利益を出していく、とはどういうこと
なのか!?を学ぶ」というものがあります。
企業は、利益を出していかないと存続できません。社会貢献を謳う企業もありますが、それも利益を
出すうえでの一つの手段です。皆さんは入社した企業で利益を出す構成員になるわけですから、
もうその時点で「責任」を背負うことになり、「お客様目線」は捨てなきゃいけません。
それはどういうことなのか?を最初に理解できるのがインターンシップです。
「どの業界・どの企業・どの仕事が自分に向いているのか」をこれから考えていくのが、就活に
おいて大事ですが、「どの業界・どの企業・どの仕事なら自分が働いて企業に利益を出せる構成員に
なれるのか?」も併せて考えることが必要になっていきます。
その見方は、今後本選考で志望動機を考えるときに必要になっていきますので、ぜひそういう見方
を心の片隅においてインターンシップを受けてください。
社員への挨拶・礼儀は怠るな
社員からは、インターンシップ学生は見ただけで分かります。「今年のインターン生は礼儀知らず
だな」と思われないように、社屋に入る前から挨拶・礼儀に気をつけて行動しましょう。
社風を見たいなら働いている社員を見ろ
就活を始めたばかりの皆さんは、企業の人事担当者を見て「この人デキるな!」「こんな人になり
たい!」「こんな人と一緒に働きたい!」と思うかもしれません。
ただ気をつけたいのは、人事担当者は企業の中でもエース級の人材から選ばれます(訳を話すと長く
なるので割愛しますが)。だから皆さんから見て光ってて当たり前ですし、今は皆さんに対し好意的に
接してくれます。
ですので「この企業ではどんな人が働いているのか?」「社風はどんな感じか?」を知りたいなら、
インターンシップに関係の無い他の社員を見ることです。インターンシップがその企業の社屋内で
行われるなら、ぜひ普通に働いている社員の様子を見てください。
楽しそうに仕事しているのか?
社員同士(上司と部下、同僚同士)の会話はどんな感じなのか?
こういった様子が出やすいのが「社員食堂」です。もし社員食堂で食べられるチャンスがあったら、
周りにいる社員の様子を見てください。「つまらなそう」「深刻そう」が全体に蔓延している企業で
あれば、ちょっと問題ありなのかもしれません。
また「御手洗い」でも、社員の”いつもの顔”が見られるかもしれません。
あまりマジマジと見るのではなく、何気に様子をチェックしてみると良いかと思います。
インターンシップ参加後の復習
インターンシップで学んだこと、感じたこと、についてはぜひ忘れないうちに、まとめておきま
しょう。特に自分で感じた「主観」が大事です。
この「主観」は今後より業界・企業研究をしていくうえで変わるかもしれないし、変わらないかも
しれません。いずれにしろインターンシップ参加時点での「主観」を記録しておくことは重要です。
(4)その他の注意
インターンシップの選考に落ちても悲観するな
「インターンの選考に落ちました・・・これでこの企業に入社するの難しいですよね」って
言ってくる学生多いですが、全くそんなことはありません。
インターンシップと本選考は選考の意味合いが違いますので、インターンシップの選考に落ちても
悲観することはありません。
秋・冬のインターンシップもチェック
今後、秋以降にもインターンシップが実施されます。特に夏のインターンシップに参加した企業か
ら、秋・冬のインターンシップのお誘いがあるかもしれません。
特定の企業のインターンシップに自分がどこまで参加していくのか?については、夏以降考えていく
必要が出てくるかもしれません。
人事担当者、OB・OG、他大学学生、との交流は大事に
インターンシップ参加から先、企業の人事担当者を始め、様々な人との交流が始まります。
ぜひそういった繋がりを大事にしていってください。必ず皆さんのこれからの就職活動にプラスに
なりますから。
以上、インターンシップについてまとめてみました。
ぜひ皆さんは、情報をしっかり取って、自分が行きたいと思うインターンシップにエントリーして
ください。そして、今夏の皆さんの行動が稔りあるものとなるよう、お祈りしております。
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