今日の記事は、24卒の就活生に向けて、9月と10月に企業が出す採用募集に注目し、この時期に
内定を獲得する方法をお話します。なぜ9月と10月なのか?この時期に内定を獲得するには何を
すれば良いのか?をお話しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
9月と10月の企業の募集に注目する理由とは?
24卒の就活では、多くの企業が早期から選考を行っており、これから募集する企業は少なくなるのでは?
と思われがちですが、実はまだまだ今年の採用計画の人数に達していない企業も多いのです。
そんな多くの企業にとって、採用活動におけるまず最初の「区切り」になるのが10月1日なのです。
企業は10月1日の内定式までに採用者を確定したい
多くの企業が、10月1日を境に内定式を行います。
経団連に加盟していない企業を除き、正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降となっています。
つまり10月1日以降が正式な内定となり、企業は学生に対して正式な内定通知を出すことが可能と
なるのです。
ということで、企業にとってはこの10月1日を一つの「区切り」と考え、この日までに採用計画の
人数を満たすだけの内定者を出しておきたい、と考えるのです。
であるならば、この9月に募集をかけ、選考を行う企業は多く、また採用意欲も高いと言えるでしょう。
実は9月、10月の内定辞退者は多い
昨年の早期選考から、内定を持ちながら更に就活を続けている24卒の就活生は多いのです。
この時期になると、複数内定を所持する学生も例年に比べて多くいるでしょう。ただ、いつまでも
複数内定を持ったままにはできないので、毎年この10月1日の内定式を境に、内定辞退者が増えるが
通例になっています。
もし、内定辞退者が増えたら、企業はどうするでしょう?
新卒の採用者が減って、後々の経営に影響が出る見込みがあるのなら、ここで追加の募集をかける
ことになります。ですから10月に入ってからの企業の募集も狙い目なのです。
就活生が今から行っておくべき事
前項で、9月と10月の企業の採用募集が狙い目であるお話をしました。
では、就活生の皆さんはこの時期どう活動するべきか?を説明します。
①これまで受けてきた企業を振り返り、今後受けるべき企業を決めていく
たぶん、この記事をご覧の皆さんは、これまでも幾つかの企業の選考を受けてきたのだと思います。
当然、企業研究も行ってきたのでしょう。その企業研究を踏まえて、この9月・10月に
どんな企業を自分は受けていくべきか?を考え、即エントリーするなど、行動に移しましょう。
②一度、自分の「素」に戻って考える
これまでの就活で、誰かにアドバイスされた内容のまま面接で話していたり、SNS等で見聞きした
テクニックを使って、等身大の自分が見えなくしていませんか?
企業の面接官は、「素」のあなたが見たいのに、虚飾ばかりを見せられたら、それだけでマイナス評価に
なってしまいます。まずは自分が一度「素」に戻って、学生時代に何を頑張ってきて、今どんな特徴が
自分にあって、そんな自分は大学を卒業した後、どうなっていきたいのか?を考えてみましょうよ。
③「素」に戻って考えたものをキャリアセンターで相談してみる
一度素に戻って虚飾を取り払い
・学生時代どんなことを頑張ってきたのか?
・どんな特徴(力)が自分にあると思っているのか?
・大学を卒業後、どんな仕事をして、どうなっていたいのか?
について考え、完璧なものでなく素案で良いので、キャリアセンターの相談員にぶつけてみましょう。
たとえば
「自分は今まで、なかなか就活が上手くいきませんでした。今もう一度素に戻ってみて、学生時代は
あまり誇れることはしてこなかったのですが、このことは頑張ったかな?と思っています。そして
恥ずかしながらこんな力が今は付いているのではないかな?と考えています。卒業後はこんな仕事に
興味があるのですが、思うように就活が進んでいないし、苦しい状況なので一緒に考えていただけますか」
と話してみましょう。相談員の方は喜んで一緒に考えてくれますよ。
④受ける企業の業界・職種の視野を拡げる
これまでの就活の失敗の原因は、業界や企業を絞りすぎていたことにありませんでしたか?
早期から企業の選考を受けてきて、失敗が続いていた人は、早い段階で業界や企業を絞ってしまい
視野が狭いまま就活を続けていた、という特徴があります。
ここで、視野を拡げるために行う方法の一つは、大学のキャリアセンターに行って、
大学に来訪して求人票を届けた企業を紹介してもらうのです。
なぜ来訪した企業の求人票が狙い目なのか?は後述しますが、とにかく来訪した企業からいくつか
自分でノルマ設定などしてエントリーすることを目指してみてください。
⑤受ける企業を想定した、ESの添削と模擬面接をキャリアセンターに依頼
複数の企業へエントリーを行い、選考を受けることを決めたら、早い段階でESの添削と模擬面接を
キャリアセンターに依頼しましょう。
「まだES仕上がってないから」とか
「面接の準備も途中だから」とか、言ってる場合ではありません。
準備途中でもよいので、ES提出・あるいは面接本番の数日前に添削・模擬面接をお願いすることです。
早い段階で、あなたのESと面接で語ろうとしている内容を第三者(キャリアセンターの相談員)に
確認してもらい、第三者と一緒に仕上げていくのです。
ESや面接で出たフィードバックは、就活生であるあなた自身がしっかり受けとめ、自分自身で本当に
フィードバックのとおりに修正したもので勝負するのか?
修正しないまま勝負するのか?
を決めて、自分の中で腹落ちさせるだけの時間が必要なので、数日間の時間が必要なのです。
今後の就活は、一人で動くのではなく第三者と共同で
「今さらキャリアセンターに行くと、相談員に怒られそうでイヤだ」
「キャリアセンターで後輩に会ったら『まだ就活してるの?』と思われそうで行きたくない」
とか言って、キャリアセンターを敬遠している人はいませんか?
私はここで提言します。
これからの就活は、誰か信頼おける大人と共同で動きましょう!
そのほうが、必ず成功します!!
そして、信頼おける大人は、大学のキャリアセンターにいるのです!!!
なぜそう言えるのか?
①誰かと相談しながら進めることで、思考の偏りを防ぐことができるから
誰か、現在の就活を熟知した大人と共同して考えることで、思考の偏りを防ぐことができます。
たとえば「これまで就活失敗続きだったから、今後もダメだ」って一人だったら考えがちですが
常に信頼おける人が伴走者として付いてくれて、共同して考えてくれるなら「上手くいくかも?」
という思考に変わっていくはずです。
また、自分一人で動こうとすると、様々な媒体に情報を掴みにいこうとします。
就活サイトやSNS等には様々な情報が溢れていますが、自分に合った情報の取捨選択が難しいし、
もしかしたら、あなたの就活を間違った方向へ進めてしまいかねません。
そして、なかなか就活が上手くいかなくなると、諦めて動かなくなってしまう。
そんな状況にならないようにするには、信頼おける第三者に助けてもらいながら進めるのが一番です。
②大学に届く”お得な求人票”を紹介してくれるから
大学キャリアセンターに訪問し、自社の説明をしながら求人票を置いていく企業は多いのです。
そういった企業が狙い目な理由を説明します。
・企業は、わざわざ足を運んでまで”その大学の学生”を採用したいと思っているから
・OB・OGが在籍し、活躍している企業の可能性も大。そうであれば益々安心して選考に参加できるから
・就活ナビ等に掲載されていない、限定的な求人情報の可能性が大だから
・キャリアセンターの職員さんが、企業の説明を聞いていて、内容を説明してくれるから
どうですか?かなりお得だということがご理解いただけるかと思います。
③エージェントを利用するのはダメなのか?
信頼おけるエージェントなら利用するのもアリでしょう。ただ、エージェントも「商売」なのです。
自分達と取引のある企業にあなたのような就活生を送り込んで商売したいと考えていないわけありません。
エージェントを利用するなら、あなたの話をしっかり聞いてくれて、企業をごり押ししたり、もし
内定が出ても、企業に不安があるならこころよく内定辞退させてくれるようなエージェントを
選びましょう。
④SNSの”就活無双した人”のテクニックは信用できる?
よく「このテクニックで、就活無双しました」とか、「このエピソードで一発内定」とか
SNSで語られてることがありますが、そういった意見はあくまで”その人の成功パターン”であって
あなたの成功パターンではありません。やはりあなたの話をじっくり聞いてくれて、一緒に成功パターンを
考えてくれる人と一緒に作り上げていくことで、成功に結びつくのだと思いますよ。
まとめ
これまでお話してきたことをまとめてみます。
①9月、10月の企業の募集は、狙い目。ここで奮起してエントリーを増やし、内定を獲るべし
②一度自分の「素」に戻って、虚飾のない自分で考えてみる
③「素」に戻って考えた素案をキャリアセンターに持ち込み、相談する
④受ける業界・職種の視野を拡げる
⑤受ける企業ごとにESの添削と模擬面接をキャリアセンターに依頼する(時間に余裕をもって)
以上をこの2ヶ月で精力的にこなしてみてください。きっと良い結果に結びつくはずです。
頑張ってください。
コメント