現在、大学4年・修士2年の方は、本選考の真っ只中。
大学3年・修士1年の方は、サマーインターンシップの選考中、あるいは
すでにインターンシップ参加されている方もいるだろうし、まだ動き出せていない
方もいるでしょう。
今日は、いずれの学年の方にも今現在あるいは、これから出てくるであろう
「やりたい仕事が見つからない」
について、どう対処すれば良いか?を考えていきます。
「やりたい仕事」は簡単に見つからない
自分の学業・研究がそのまま仕事に活かせる、とか、自分の趣味の延長線上の仕事が
できる企業が見つかった、といったことが無い限り、「やりたい仕事」を簡単に見つ
けることなんてできません。
大学生が「やりたい仕事が見つからない」と悩んでいることは、当然のことです
それは、正社員として働いた経験が無いからです。
就活って、働いた経験の無いところから、仕事を選んで選考を受けなきゃいけない
のですから、非常に難しいことで、学生時代から余程の特殊技能を持っているとか
子供の頃からの夢を持っているとか、が無い限りすぐに「やりたい仕事」は見つか
らないのは当然のことだと私は思います。
でも、選考を受けている最中の学年の学生ならば、すぐにでも企業を見つけて選考を
受けなきゃいけないし、就活準備の学年ならば、なんとかして「やりたい仕事」を
見つけたいと思っているでしょう。
では、今後どうすれば良いか?
3つポイントがあります。
① 「知る」仕事を増やす
あなたは「この企業では、こんな仕事がある」をどれだけ知ってますか?
知る仕事が少なければ、「やりたい仕事」を見つける可能性だって少なくなる
のは当然ですよね。
文系学生なら理系の企業も、理系学生なら文系企業も、見てみてはいかがですか?
どの企業にも文理どちらの学生が活躍できる仕事があります。
まずは「知る」を増やすこと。選択肢が増えれば、その中から「やりたい」が
出現してくるかもしれませんよ。
② 「やりたくない仕事」を考えてみる
「やりたい仕事」はなかなか見つからなくても、「やりたくない仕事」は
すぐに思い浮かぶのでは?。自分にとって「やりたくない仕事」はどんな仕事
なのか?を列挙し、どうして「やりたくない」と思うのか?理由も考えてみて
ください。
③ 「やりたい」より「続けられそう」な仕事を探す
「やりたくない仕事」が自分で把握できたのであれば、ぜひ「やりたい」ほど
ではないけど「この仕事なら続けられそうかな?」を見つけてみてください。
生理的にイヤな仕事ではない、能力的に無理ではない、社風もイヤではない、
という見方をしてみることです。「やりたい」よりは候補を出しやすいのでは?
ちなみに現在、社会で活躍している社会人の皆さんも、必ずしも学生時代に
「やりたい」と思っていた仕事に巡り会って就職できたわけではありません。
まずは自分にとって「続けられそう」から企業に入り、徐々に経験を積み、
視野を拡げたうえで改めて「やりたい仕事」を見つけた、とか
経験を積んでいったら、その仕事が好きになり「やりたい仕事」に変わった
というケースの方が多いような気がします。
学生の皆さんも、少し自分のハードルを下げて「続けられそう」な仕事、という
観点で探してみるのはいかがでしょうか?
「やりたい」「すき」な仕事の注意点
逆に、「やりたい」「すき」な仕事に就職できたら幸せだと思うでしょう。たとえば
趣味の延長線上の仕事だったり、特技をそのまま活かせる仕事だったり。
ただ、自分にとっての「やりたい」「すき」な仕事でも、いざ自分の仕事にするには
注意と覚悟が必要です。
① お客様に「すき」になってもらうのが仕事
自分が「すき」だから、趣味の延長線上だから、ってことだけで上手くいくほど
仕事は甘くありません。お客様に自分達が売る「物」や「サービス」を好きになって
もらい購入してもらうのが仕事です。自分がお客様・フォロワーになるよりも
他人にお客様、フォロワーになってもらうことのほうが、はるかに難しいのです。
企業目線で仕事を考えられるよう、意識チェンジする必要があります。
② 「すき」や「趣味」を無くす覚悟はあるか?
自分ではなく、お客様に「すき」になってもらい購入してもらうことが仕事なので、
仕事がうまくいかない場合は、すきだったもの、趣味だったもの、が嫌いになり
見向きもしたくない状況に陥ることもあります。
「自分のすき、趣味が一つ減るとしても、その道に進みたい」の覚悟が必要です。
③ 「やりたい」「すき」でも、直接携われる保証は無い
運良く「やりたい」「すき」を扱う企業に入社できたとしても、すぐに直接携わる
部署に配属される保証は無いと考えておいてください。
自分が「やりたい」「すき」を扱う企業に入社したら、どんな部署に配属となる
可能性があるのか?は調べておくべきです。
そして、仮に人事や経理等「やりたい」「すき」とは全く関係無い部署に配属に
なったときに仕事へのモチベーションが保てるのか?どう自分を成長させるのか?
まで考えておく必要があるでしょう。
自分にとって「完璧」を見つけなくていい
新卒の就職から、自分が「やりたい仕事」「すきな仕事」を完璧に探すのは至難の業
だと思いますし、前項で記したように、「やりたい」「すき」が「やりたくない」
「嫌い」に変わる可能性もあります。
なので、私は無理に「やりたい仕事」を探すくらいなら、「続けられそう」な仕事を
見つけていくことが、就活に成功する秘訣ではないかと考えています。
現在、本選考で苦しんでいる学部4年・修士2年の皆さんも、これから就活準備
に向かう学部3年・修士1年の皆さんも、ちょっと上記のことを考えて仕事探しして
みてはいかがでしょうか。
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