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26卒就活 最終的に内定を承諾する1社を決めるための5つのポイントとは

26卒の学生の皆さんは、すでに就活を終わらせている方も多いでしょう。報道でも6月に入る時点で既に就活を終了させた学生が5割いるとか(実態はもう少し低いとは思いますが)。それだけ今は就活の早期化が進んでいることが言えます。

ただ、まだ就活を続けている人も多くいます。内定を持ちながら就活を続ける人や、まだ内定が無い人も、これから企業を受けていくことで、複数企業の内定を得ることになるかもしれません。

今日の記事では、複数内定を得た場合に、どんな考え方で最終的に内定承諾する1社を決めれば良いのか?ポイントをお話します。複数社の内定を得て「さて、どの企業に就職することにしようか?」を考えることは、選考を受ける企業を選ぶこと以上に難しいし、悩み深いことになりますよね。だって最終的に1社しか選べないのですから。

複数内定が出て就活を終え内定した企業の中から1社を選ぶにしても、内定を持ちながらの就活をいつまで続けるのか?を考えるうえでも、自分が入社する1社を決めるための、ポイントを抑えておくことは必要です。記事では必要なポイント5つと、このポイントだけで決めちゃいけないを5つを解説しますので、ぜひ参考にしてください。


最終的に内定を承諾する1社を決めるための5つのポイント

ポイント1 その企業に就職後自分が就く仕事を理解し納得できるか?

まずは、自分が内定企業に入社した後、任されることになる仕事(職種)を理解し、その仕事を行う自分に納得できるか?を考えてみてください。

営業ならどんな内容の営業を行うのか?チームで動くのか?個人の裁量が大きいのか?事務ならどんな事務仕事を行うことになりそうなのか?(経理?人事?)ITエンジニアなら、どこまでの開発を担当し、お客様との関わり方は?

というように、自分が日々行うことになる仕事について、理解し、納得することは大事なことです。就職したら毎日その仕事内容に携わることになるので、入社した後に「こんな仕事だとは思わなかった」となったら、毎日キツイですよ。

「自分には向いてなさそうな仕事だな」という思いがあるのなら、その思いを払拭できるかどうか?考えてみることが必要です。もちろん、自分一人で考えるのではなく、内定先企業に不安を相談してみるのも良いでしょうし、キャリアセンターの相談員に相談してみるのも良いでしょう。

複数内定が出ているのなら、仕事内容の比較をしてみてください。どの企業での仕事が自分にとってストレス少なく携わることができそうなのか?もちろん仕事のすべてを理解することは学生の皆さんには無理なことですが、可能な限り知って、理解して、より仕事しやすい企業を選ぶことが必要だと考えます。

ポイント2 その企業のメイン事業や業界内での立ち位置、今後の展開に期待出来るか?

企業のメインとなっている事業や今後の企業の事業展開について、自分として期待できるか?を考えてみてください。

企業に入社して、どんな仕事に携わることになっても、時には直接的に、時には間接的に企業のメインの事業(何かの商品の販売だったり、サービスの提供だったり)に関わることになるのです。

その際に、そのメイン事業に対して関心が持てなかったり、今後企業が目指す展開に期待できなかったら、仕事していくうえでのモチベーションが保てなくなります。

企業の考えている事業展開やビジョンが、より自分の価値観や将来の目標と合致していれば、自分の仕事が企業の事業に生かされていることが実感でき、やりがいも増え、モチベーションが上がり、そこで良い仕事ができれば、より重要な仕事を任され、自分の成長にも繋がっていく。といった良い循環で仕事ができるようになるので、企業のメイン事業や今後の展開に共感し期待できるのか?というポイントはとても重要なのです。

また、業界内での立ち位置(業界での優位性、成長性など)も調べてみましょう。企業規模も大事ですが大企業でないといけないというわけではありません。中小企業でも業界内ではトップシェアを持っている企業も多くありますし、先進の発想を持ち今後の発展が楽しみな企業もたくさんあります。

ぜひ、内定が出た企業同士を比較して、考えてみてください。

ポイント3 自分自身の力で成長できる風土・環境がある企業なのか?

その企業で将来的に自分がやりたい仕事ができるのか?自分が企業のために成長できる風土・環境があるのか?を考えてみることも必要なことです。どんなジョブローテーションが用意されていて、どんなキャリアパスが描けるのか?を比較しましょう。

自分の成長については「成長させてもらえる企業」ではなく「成長できる環境がある企業」を優先してください。あくまで社会人になったら、受け身ではなく率先して自分が成長していく種を仕事の中で見つけて、実行していくことが本当の成長に繋がるのです。

企業にお膳立てしてもらうのではなく、自分から率先して成長に向かうことができる環境がある、率先して成長に向かう社員をしっかりサポートしてくれる企業をぜひ選んでください。

ポイント4 企業風土・社風・人間関係は自分に合いそうか?

社員の雰囲気やチームワーク、企業文化が自分に合っているかはとても重要なポイントです。

よく「我が社は、アットホームで社員同士が友達感覚で仕事ができますよ」という企業がありますよね。本当にそういった雰囲気の中に入ることが好きな人なら良いのですが「自分は規律正しく、上下関係のはっきりした中で仕事がしたい」という人にとっては、合わない企業になってしまいます。

また、人間関係が合わず、ストレスが溜まったり、疎外感を感じたりすると、出勤するのもイヤになっていきます。それが早期退職に繋がったりもしますので、このポイント4はぜひ企業訪問や企業説明会、OB・OG訪問等で確認したことをもう一度整理したり、内定が出た後でも企業との面談や社員との繋がりの中で得たフィーリングで、自分がその企業風土や社風、人間関係の中で仕事をしていけそうなのか?を考えてみてください。

内定を得た企業同士を比較すると、その違いから自分の好みが分かることもありますので、ぜひ比較して考えてみてください。

ポイント5 自分が生活するうえで必要な待遇・福利厚生はあるか?

給与や福利厚生、勤務地、ワークライフバランスなど、生活に直結する条件も重要です。

仕事していても給与が少なく、生活していくのがやっとの状態、とか、自分は今の居住地を離れたくないのに、日本全国各地に転勤の可能性が高い企業であるとか、毎日残業が多くなりそうで、家に帰ったら寝るだけの生活になるかもしれない、といった企業に入社すると、そんな仕事生活に疲れてしまう可能性があります。

昨今の企業は、入社前の説明では良いことばかりを説明し、いざ入社したら実態は違っていた、ってこともありますので、ここはキャリアセンター等に情報を聞きにいくことも考えてみることが必要です。

ただ、すべての企業が自分の理想の給与・福利厚生を与えてくれて、務地・ワークライフバランスが自分の思い通りになることは無いでしょう。まずは、そういった条件の部分で自分が重視する項目に優先順位をつけて内定企業を比較することが大事です。

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複数内定企業をどう比較するか?

以上、内定を承諾する1社を決めるポイント5つについてお話ししました。今度は、複数内定した企業を5つのポイントを持ってどう比較すればよいのか?を考えてみます。

① それぞれの企業のメリット・デメリットをリストアップし、比較する

5つのポイントにおける、それぞれの企業のメリット・デメリットをリストアップして、比較してみます。

② 自分が重視するポイント(例:成長機会、給与、勤務地、社風など)に優先順位をつける

5つのポイントの中でも、人によって重要度は違ってくると思います。自分の考える優先順位を考えてみてください。

③ 比較表を作成し、視覚的に違いを整理する

視覚的に違いを把握しやすいように、企業の比較表を作って整理してみてください。ちなみに、こんな比較表を作って、自分で得点化しても良いかと思います。

自分で掲げた項目について、企業を10点満点で採点するのですが、その際に自分が考える項目の優先順位に合わせて倍率を考え、基準点にその倍率を乗じた点数を付ける。もちろん乗じた後の点数が高い企業が自分の意に叶った企業になるわけですが、この点数はあくまで参考として見て、点数が高い企業を中心に本当にその企業に決めるのか?をもう一度確認してみることが必要です。

④ 迷った場合は家族や信頼できる人に相談し、客観的な意見も取り入れる

たぶん、自分一人の考えでは容易に決められず、迷ってしまうこともあります。その場合は家族やキャリアセンターの相談員等に相談してみましょう。ただし絶対に必要なのは、家族や相談員の方の意見だけで最終決定しないことです。最後は自分の意思で決めることを忘れずに。

⑤ 最終的には論理的な比較と直感(自分が「ここで働きたい」と思えるかどうか)のバランスで決断する

5つのポイントには、論理的に比較できるところと、自分の直感が必要なところがあります。しっかりバランスさせて、最後は自分で決断してください。


これだけで就職企業を決め手はいけないポイントとは?

ここまでは、最終的に自分が入社する1社を決めるポイント5つについて紹介してきましたが、ここからは、これだけで決め手はいけないポイント5つをご紹介します。

その1 初任給の高さや福利厚生だけで決めてはいけない

今年の就活を見ると、企業は内定者の獲得のために初任給を大幅にUPさせているケースが多くなっています。給与や福利厚生は入社する企業を決めるのに重要な要素ですが、それだけを基準に決めると、仕事内容や職場環境が合わずに早期退職や後悔につながる可能性があります。

また現状、初任給を大幅UPさせている企業も、全体の人件費を大幅UPさせるわけにはいかないので、どこかの世代で初任給UP分を相殺しているケースもあります。今後も少子化により学生の人数は減るので、今初任給UPの恩恵を受けている皆さんも、数年後や10数年後になって、割を食うことになるかもしれません。

その2 人事や一部の社員の人柄だけで決めてはいけない

面接や説明会で会った社員の人柄が良いからといって、それだけで決めるのは危険です。大手企業であれば何千人、何万人の社員がいますし、中小企業でも就活中に学生がほとんどの社員の人柄を確認することなんてできません。

何よりも、人事の人達は、その企業の中でもエース級の仕事能力を持った人達の集まりなので、その人達に憧れて・・・というのはとても危険です。それよりも、実際の業務や職場全体の雰囲気が自分に合うかどうかを総合的に判断することが大事です。

その3 企業の知名度や企業規模だけで決めてはいけない

有名企業や大手だからといって自分に合うとは限りません。知名度や規模だけで選んでも、仕事が自分に合わなかったり、社風や人間関係が合わないと、企業規模はあっても自分がやりがいやモチベーションを維持できず、早期退職に繋がることがあります。

やはり上記5つすべてのポイントをもって企業を総合的に見て、比較することが大切です。

その4 イメージや先入観だけで決めてはいけない

「大手は安定」「中小は忙しい」などのイメージや先入観だけで判断すると、実際の仕事内容や社風とのギャップに苦しむことがあります。上記「その3」にもありますが、企業は安定してても、自分が安定して仕事をすることが出来なくなることもあります。

よく「公務員は安定してていいな」という人はいますが、公務員だって仕事が合わなかったり、人間関係が合わなかったり、風土が合わなかったりして退職する人も少なくないのです。

その5 ネットや他人の意見・口コミだけで決めてはいけない

インターネットの口コミや他人の意見は参考になりますが、必ずしも正確とは限りません。口コミでは「この企業はブラックだ」とあっても、いざ入社してみると自分にとってはまったくブラックではなかった、ってこともあります。特に口コミについては、口コミした人の感性での判断になりますので、自分の感性と合っていない場合、自分にとっては間違った情報になるので、注意が必要です。

内定を受けた企業であれば、直接企業に確認したり相談して入社への不安を無くしてもらったり、直接企業へ連絡はちょっと・・・であれば、キャリアセンター等確実な情報を持つところから自分で情報を集め、最終的に自分の意思で判断することが必要です。


今日の記事のまとめ

今日の記事は、26卒の皆さんが、最終的に内定を承諾する1社を決めるための5つのポイントについて解説しました。

ポイント1 その企業に就職後自分が就く仕事を理解し納得できるか?

ポイント2 その企業のメイン事業や今後の展開に期待出来るか?

ポイント3 自分自身の力で成長できる風土・環境がある企業なのか?

ポイント4 企業風土・社風・人間関係は自分に合いそうか?

ポイント5 自分が生活するうえで必要な待遇・福利厚生はあるか?

どのポイントも大事で、どれか1つだけで判断することは危険であることがお分かりになったかと思います。もちろんこの5つのポイント以外にも大事にしたいポイントがあるのなら、それも含めて自分の優先順位を付けて論理的な考え方と直感のバランスを考えて最終的に入社する企業を選んでください。

一応、今年の10月1日からの企業の内定式までが、自分が入社する企業を決める目安になります。まだまだ時間がありますので、じっくり考えて自分にとって最適な企業を自分の意思で選んでください。


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  • この記事を書いた人

トリスタン

某国立大学とJAXAに計30年勤務してきました。今は大学のキャリアセンターで勤務した経験を基に大学生の就職支援を応援しています。 当サイトでは、大学生の就職活動に役立つ情報を発信していきます。 よろしくお願いいたします。 【取得した資格】 国家資格キャリアコンサルタント メンタルヘルスマネジメント検定(Ⅱ種ラインケアコース) 日本メンタルヘルス普及協会 認定メンタルヘルス指導員 日本メンタルヘルス普及協会 認定交流分析療法士

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