4月も中旬に入り、26卒の学生の皆さんにも、段々内定取得者が増えているところです。同時に、内定を持ちながら、就活を続けている人も多いでしょう。
ただ、内定を持ちながらの就活は、内定企業からの「オワハラ」があったり、いつまで就活を続けるか?区切りを付けられず、内定企業についても「ここに決めてよいのだろうか?」と不安になってしまうというリスクもあるのです。
今回の記事は、内定を持ちながら就活を続けるなら絶対やるべき5つのことと、絶対やってはダメなことをお話しします。
入社するべき企業選びに迷って、就活が泥沼に陥らないために、下記を実践してみてください。
内定を持ちながら就活続けるなら、絶対やるべき5つ
就職情報サイト会社による4月1日時点での26卒の就職内定率は、61.6%(リクルート就職みらい研究所調べ)という高いものになっています。
ただしこの数値は、任意の学生モニターへの調査なので、全国大学生の内定率の実態より大幅に高く出ているもので、現在の時点で内定が出ていない学生の皆さんも、特に気にすることはありません。
また、内定を取得していても、実に8割以上の学生が引き続き就活を続けている、という調査結果もあり、現在の就活早期選考時代を反映した動きになっていますね。
では、内定を取得し、なお就活を続ける皆さんが、これから先の就活でやるべきこと、とはどんなことなのか?これからお話しする5つのことをしておかないと、就活が上手くいかなくなる可能性が出てきますので、ぜひチェックして実施してください。
① 一度、企業を見る視野を広くしてから、企業選定の軸を決める
早期選考では、それほど強く入社の意志が無かったけど、受けたら内定が出た、という人もいれば、インターン等参加した流れで選考を受けたら内定が出た、というように、それほど他の企業を見ないまま就活を進めてきた人もいるかもしれません。
そんな人が、これから先の就活で必要になるのは
(1)企業を見る視野を広くする
(2)企業選定の軸を決める
この2つです。ここで一度企業を見る視野を広くしないで、狭いまま就活を進めると、いくら選考を受けても、後から後から魅力的な企業が出てきて、いつまで就活を続けるべきか?分からなくなってしまいます。
ここで、しっかり様々な業界、企業を見て、様々な仕事を見て、自分の可能性を拡げることをしてみてください。そこから「この業界・企業はこういう点で魅力あり、ぜひ受けてみたい」「こんな仕事できる企業なら受けてみたい」といった企業選定の軸を決めて、軸に見合う企業を限定して受けていくべきなのです。
手始めに、様々な企業にエントリーし、説明会に参加してみましょう。エントリーしたからといって、必ず選考を受けなきゃいけないというわけではありません。説明を聞いて魅力的な部分を整理して、企業選定していきましょう。
② 就活する時期の期限を決め、限定した企業だけ受けるようにする
これから就活を続けるにしても、必ずいつまでに終わらせる、を決めておきましょう。
また、企業を見て、研究する視野は拡げますが、実際に受ける企業は限定して受けましょう。
たとえば
・どんなに遅くとも、7月末までに就活は終了させる
・視野を拡げて軸を作り、これからは自分の価値観に当てはめて考えた5社だけ受ける
というように、期限と上限を決めておくのです。
期限と上限が来たら、自分の就活は終わり。その時点で内定をもらった企業の中から入社を決める。と決心してください。この決心をしておかないと、いつまで経っても「もっと良い企業があるのではないか?」と就活をやめられなくなり、終いには内定企業でさえも「この企業に就職して良いのだろうか?」と気持ちが揺らぐようになってしまいます。
③ 内定企業への対応はしっかり行う
今後、内定企業から定期的に様々な連絡が入ります。もしかしたら内定者研修等の課題が出されることもありますが、内定企業からの連絡にはしっかり対応しましょう。
内定企業からの連絡に対応しないと、まず企業から大学に「内定学生との連絡が取れない」と連絡が入り、大学から学生に企業と連絡を取るよう指導が入ります。こうなるとせっかく評価してもらって内定をもらえたのに、自分への印象が悪くなり、仮に入社することになったら「コミュニケーションできない社員かも?」というレッテルを貼られることになるかもしれません。
また、内定者研修等の課題が出されるのであれば、早くに課題について情報を聞いておくことで、続けている就活とスケジュール調整しながら、課題にも手を付けられるので、内定企業からの連絡はしっかりリアルタイムで受けられるようにしておきましょう。
④「この企業には入社しない」の企業に対し内定辞退を速やかに行う
これから、就活を続けていくことで複数社の内定をもらう人も出てくるでしょう。
たとえ複数内定が出たとしても、自分が入社できる企業は1社だけです。ならば内定が出た企業を比較し「この企業への入社はないな」と自分で判定し迷いが無くなったら、その企業には速やかに内定辞退の連絡をしましょう。
いつまでも、入社することのない企業の内定辞退を怠っていると、上記③のとおり、その企業からの連絡対応に時間をかけなければいけませんし、内定辞退が遅くなったり、悪印象を与えるような辞退の仕方をすると、仮に辞退出来たとしても入社後、狭い業界内であなたの情報が共有されるケースや将来もしも自分が転職して内定辞退した企業に関連ある企業と関わりが出てきたら、あなたのキャリアや人脈にも影響する可能性もあるので注意が必要です。
⑤ 過度な内定者研修や「オワハラ」があったら、すぐに相談を
内定企業は、あなたを来年の4月にしっかり入社してもらうために「繋ぎ止め」を行うようになります。先ほどからお話している「内定者研修」や「内定者への課題」も、入社への準備という側面と同時に、内定者を他社へ奪われず繋ぎ止めることにもなっています。
ただ、その内定者研修や課題の量が多かったり、難易度が高かったりして負担になることがあります。
そして、企業によっては
「内定承諾書に今すぐサインしてください」
「内定承諾しないと、この内定はなかったことにしますよ」
「今後、他社を受けるなら内定を取り消しますよ」
と「オワハラ(就活終われハラスメント)」を仕掛けてくる企業もあります。
こういった、重い内定者研修・課題を要求されたり、就職活動の終了を強く迫るような言動をされたなら、その場は「少し考える時間をください」と言って時間をつくり、すぐに大学キャリアセンターに相談しましょう。
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サイレント内定辞退は絶対にしてはダメ!
内定辞退を企業の人事に伝えたら「どんなことを言われるか考えたら怖い」とか、内定者研修の課題を提出せず「ばつが悪いなぁ」となって「企業に連絡とりたくない」「内定辞退の連絡したくない」となり、そのまま企業との連絡を絶ったままにしてしまう
サイレント内定辞退 する学生も増えています。
気持ちは分からないでは無いですけど・・・。
でも、これから社会に出て行く皆さんは、このサイレント内定辞退は絶対にしてはいけません
その訳を簡単に3つあげると
・ビジネスの世界で大事な「確実な意思疎通」の基礎が身につかない
・サイレント内定辞退した企業が、自分が入社する企業の顧客だったら大変
・自分の大学や、自分大学の後輩に迷惑がかかる
というように、内定辞退を疎かにすると、様々な影響が出てきます。
ですから、サイレントせずに、内定辞退を決めたなら速やかに確実に連絡しましょう。内定辞退はどのようにすれば?と困ったら、キャリアセンターに相談しましょう。
今日は
「内定を持ちながら就活続けるなら、やるべき5つのことと、絶対ダメなこと」についてお話しました。
早期選考で内定を得ても、なお就活を続けるなら
・このタイミングで一度業界・企業を見る視野を拡げてから、自分が受ける企業を決めること
・これからの就活はいつまで続けるか?時期の期限を決め限定した企業だけを受ける等メリハリをつけて行動する
・内定企業への対応はしっかり行う
・絶対入社しない企業が決まったら、必ず速やかに内定辞退の連絡を行う
・重い内定者研修や課題を与えられ、自分の就活や学生生活に支障が出たり、オワハラに遭ったりしたら、すぐに大学キャリアセンターに相談すること
・サイレント内定辞退は絶対にしてはいけないこと
必ず守って、これからの就活頑張ってください。