現在、就活真っ最中の26卒の皆さんに向けて、就活での面接で面接官から見て「印象良いな!」と思われる基本の10のポイントについてお話しします。
面接では、面接官からの質問に対する回答の内容が重要なのは当然ですが、その前に面接官に見せている「印象」でマイナス点を取ってませんか?
面接官が想定する学生の印象よりもマイナスの印象を持たれてしまったら、面接の内容で挽回するのは難しくなるのです。
面接をマイナスからのスタートにしないように、10のポイントをチェックして、面接官にプラスの印象を持ってもらうようにしましょう。
(1)なぜ印象の良い学生を企業は評価するのか?
なぜ印象が大事か?その答えは企業が面接で注視しているところを見ると分かります。
(※2026年卒 企業新卒採用予定調査(マイナビ)より)
上記は、企業が面接で特に注視している点のトップ5です。
第1位の「明るさ、笑顔、人当たりの良さ」第5位の「まじめさ・誠実さ」は、面接時の学生の立ち居振る舞いで見ることができます。
なぜ企業は「明るさ、笑顔、人当たりの良さ」「まじめさ・誠実さ」を注視するのか?
それは、その学生を採用したら一緒に働くことになるからです。
一緒に働くなら、明るくて、人当たりも良く、まじめで誠実な人と働きたいと思っているのです。
そして、第3位の「素直さや伸びしろ等の成長可能性」も大事なポイントです。
素の自分を出さず、エピソードの中で話しを盛ったり、質問に対しわざと短く回答して追加質問を狙う、といった怪しいテクニックを繰り出す学生に、素直さや伸びしろを期待できるでしょうか?
次項からお話しする10のポイントは、特に上記の「明るさ、笑顔、人当たりの良さ」「まじめさ・誠実さ」「素直さや伸びしろ等の成長可能性」を面接官に印象付けるために大事なポイントになります。
では10のポイントを見ていきましょう。
(1)面接室への入室から退室するまで、印象が良くなる10のポイント
「人の第一印象は初見の3~5秒で決まる」と言われています。
インターンシップや企業説明会等で顔見知りの面接官なら事前に学生の姿を見て印象を持たれている場合もありますが、大抵は履歴書は見ているが、個々の学生の姿は初見の面接官ばかりだと思います。
であれば、面接室への入室から退室まで、印象良く思われるようにしたいですよね。
①身だしなみをチェックして、だらしなく思われないように
まずは、身だしなみをチェックしておくことです。
特別な意識は持たなくて大丈夫。必要なのは
清潔感があること
着こなしをしっかりすること
この2つです。
スーツやシャツのしわや汚れ、靴の汚れは家を出る前に確認し、しわはスチームアイロン等で伸ばしておき、靴の汚れは除去しておきましょう。
男性ならネクタイは上まできちんと締め直し、シャツのボタンが隠れるように。
髪型は、自分が受ける企業の社員と比較して違和感が無いようにすること。寝癖など無いように。
容姿に清潔感が無かったり、だらしない着こなしの学生は、私生活もルーズなのではないか?と面接官から思われてしまうかもしれませんから、気をつけましょう。
なお、企業によっては面接での服装を自由とする企業もありますよね。その場合着ていく服装に悩むかもしれません。
服装自由の面接の場合、何を着ていくべきか?私からのアドバイスはその企業がどんな社風の企業で、どんな社員がどんな服装で仕事をしているか?をよく観察し、社員が仕事しているときの服装と比べて違和感の無い服装を面接時に選ぶのがベストだと思います。
②入室する際はノックの回数なんかより、表情や姿勢こそが重要
「入室の際にノックは何回?」なんて気にしてる学生さんも多いですが、面接官はノックの回数なんて気にしてません。
それよりもドアを開けて自分の姿を面接官に見られたときが
面接官に与えるあなたの第一印象になる
ので、暗い表情や猫背等の悪い姿勢は厳禁です。
③着席後の姿勢
席には少し浅めに腰掛け、背筋を伸ばし、姿勢を正しく見せるようにします。
男性は拳一つ分くらい足を開いて座り、女性は膝をそろえます。手の位置は、男性は軽く拳を握り、両ひざの上に、女性は両手を重ねて自然な位置に置きます。明るい表情も忘れずに。
④面接官への目線
面接の際は、視線を落としたりすることなく、面接官の目に自分の目線を合わせましょう。
基本は、質問される面接官に目線を合わせることです。視線を合わせない学生は、面接官に自信の無さや後ろめたさ、といった印象を持たれてしまいます。
また、複数の面接官が同席していたら特定の面接官だけを見つめるのではなく、全員に回答する気持ちでまんべんなく視線を向けて話をしましょう。
全員の面接官に視線を向ける必要があるのは、質問する面接官以外の方に疎外感を与えないためです。
面接官も「自分、この面接に参加してないな」と思いたくないのです。
そして、これはぜひ知っておいてほしいのが、質問せず黙ってあなたを見ているだけの面接官がその面接において一番権限を持っているチーフの面接官、というケースもあるのです。
学生への質問は部下にさせて、学生とのやりとりを第三者的に俯瞰して見ている場合もあるので
そういった”影のチーフ面接官”にもしっかり話を聞いてもらう意識を持ちましょう。
⑤自分の話し方
自分が考えるよりも、少し大きな声で、少しゆっくりと、少しトーンを高めに、が話し方の基本です。
面接室のような少し広い部屋で、しかも複数の面接官が同席している場合は、大きめな声でないとすべての面接官に聞こえない場合があります。
また、面接等で緊張して「これも言わなきゃいけない、あれも言わなきゃいけない」と焦り出すと段々早口になっていき、相手が話しを聞きそびれてしまうこともありますから、自分がいつも話す感覚よりも少しゆっくり話しましょう。
声のトーンも大事です。いつもの友人や家族との会話よりも高めのトーンを心掛けましょう。
高めのトーンは、聞きやすさと明るい印象をもたらせてくれます。
たまに、身振り手振りを大袈裟に行いながら話す学生もいますが、かえって面接官からは煩わしく思われるので控えめにしておきましょう。
⑥暗記したことをそのままを話すのはぜったいダメ!
よく、聞かれそうな質問を想定して、回答する内容をすべて暗記してそのまま話すだけの学生がいますが、これやると必ず面接官に「暗記したままを話してるな」とバレますよ。
すぐに「なんだ、この学生一言一句覚えたことを、そのまま話しているだけだな」の印象を持たれてしまい面接官は違和感で頭がいっぱいになり、どんなに魅力的な内容だとしても頭に入らなくなってしまいます。
あくまで面接は、面接官と学生との会話であることを忘れてはいけません。
皆さんも、親しい友達や家族と話すときは、暗記したものをそのまま話すなんてしないでしょ。
会話とは、暗記をそのまま話すのではなく、相手の話を聞き、自分もどんな話をすれば良いかを
考えながら話す、その繰り返しですよね。所謂リズムを持ったキャッチボールなのです。
どうしても話したいことがあるなら、その事柄をキーワードとして覚えておき、面接の場では、キーワードに沿って毎回アドリブで話す、という方法がベストだと思います。
⑦流暢に話せなくても大丈夫、自分の素で話すのが一番!
「立て板に水のごとく話さないといけない」なんて思う必要はありません。
面接官だって、ある程度学生の本性が見たいわけですから様々な内容の質問をしてきます。
そこにすべて流暢に返せる学生はそれほど多くない、ということも理解しています。
私も模擬面接の面接官を行うといつもこう思うのですが、立て板に水のごとく流暢に話されるよりも、少し辿々しくても熱意を込めて、しっかり自分の思いをぶつけるように話してくる学生のほうが魅力的に映るのです。
ちょうど、上記の「面接時に企業が注視するところ」の第2位「入社氏対という熱意」は、志望動機等の内容でも表すことができますが、辿々しくても熱意を込めて思いをぶつける話し方でも充分熱意は伝わるのです。
⑧一方的に話過ぎはダメ、回答を短く端折って面接官に再質問を促すようなテクニックはもっとダメ!
面接官と上手に会話ができていると、好印象、高評価にも繋がりやすいです。
面接で会話を意識するには一方的に話さないことが大切です。面接は面接官が質問し、学生がそれに答えるという形式で進みますが、学生が一方的に長々と話してしまうと、面接官は段々ゲンナリしてしまって、せっかくの魅力的な話も魅力半減してしまいます。
ただ、もっとダメな面接での会話は、面接官の質問に対して回答(説明)を端折って、短く返し、面接官に再質問を促し徐々に答えていくという手法です。
これを「キャッチボールできてる」だとか「深掘りしてもらってる」とか勘違いしている学生もいますが、これはぜんぜん違います。
このやり方では、学生が作為的に話している印象となり、面接官からは小賢しく感じられてしまいます。
上記の「面接時に企業が注視するところ」の第3位「素直さ」や第5位「まじめさ、誠実さ」でマイナス点が付いてしまうでしょうね。
一方的な長話にならないことは必要ですが、質問への回答は、内容が大筋面接官に伝わるくらいの分量でしっかり行うことが必要です。
⑨使い慣れてないビジネス用語を使うのは印象悪くする
面接の相手は社会人だから「社会人だったらどう表現するか?」を考えて、ビジネスでよく使う言葉を選んで話さなきゃ!と考えて、使い慣れていないビジネス用語を無理して使う学生も出てきていますが、これも意味がありません。
まず、社会人でもビジネス用語は使い慣れていない人が使うと会話に違和感が出ます。
まして、まだ就職前の学生が無理してビジネス用語を使って会話したら、面接官には違和感どころか小賢しさが勝ってしまったり、その言葉だけ浮いてしまったりして、印象が悪くなってしまいます。
もしかしたら、誰かに「ビジネス用語を使って回答したほうがいい」と教えられるかもしれませんが私は、使い慣れていない言葉は使わない、素の自分の言葉で勝負するのが一番!だと考えます。
⑩WEB面接では、先に挨拶!
WEB面接の第一印象を良くするポイントも、上記の対面面接でのポイントと同じことが言えますがWEB面接ならではの大事なポイントがあります。
それは、入室(ログイン)をして面接官も入室したら、まずは挨拶することです。
対面の面接の場合は、面接室への入室したところから学生の第一印象となっていきますが、WEB面接では、面接官は画面越しの表情とマイクを通した声という限られた情報でどのような人柄なのかを判断するため、画面オンと音声オンのタイミングでの所作は重要です。
面接官からの言葉を黙って待つのではなく、先に笑顔で、明るくはっきりとした声で挨拶をしていきましょう。
挨拶の言葉は「○○大学の□□(名前)と申します。よろしくお願いいたします。」など聞き取りやすい簡潔な言葉を選びます。
また、対面なら立ってお辞儀をするのが基本ですが、Web面接では立ってしまうとカメラから見切れてしまうため、座ったままゆっくりとお辞儀すれば問題ありません。
(2)面接室以外の場所でも見られてる。気を抜くな!
企業内で行う面接の場合は、すでに企業の社屋に入ったところから自分はチェックされているのだと意識しておきましょう。
①企業の受付での注意事項
受付では面接を受ける旨と、自身の大学名・氏名・約束の時間・採用担当者の氏名等を話して、入館の許可をとります。
この受付の方からもチェックされていると意識して礼儀正しく接しましょう。
②控え室での注意事項
大きな声でおしゃべりをしたり、携帯をいじったりせず、姿勢を正して待ちましょう。
周りを観察できるくらいの心の余裕を持てるとよいですね。必ずしてほしいのは、携帯電話の電源を切っておくか、マナーモードしておくことです。面接中に携帯の音が聞こえたら確実にマイナス評価になりますよ。
③企業の建物を出るまで見られていることを意識する
とにかく、企業が入る建物の中でなら、どの場所でも企業の関係者に見られている、くらいに意識して気を抜かず過ごすことが必要です。
せっかく面接の内容が良かったのに、マナーが悪いところを報告されて内定とれませんでした、では勿体ないですからね。
以上、26卒の就活での面接、印象を良くするための10のポイントと、面接室以外の場所での注意事項についてお話ししました。
採用面接ではもちろん面接での受け答えの内容も合否のポイントになりますが、「面接時に企業が注視するところ」にもあるとおり、学生の立ち居振る舞いの印象も大事な合否のポイントになります。
もしかしたら、早期選考の面接で自分の印象について大事にしてこなかった人もいるかもしれませんが、これからの面接では、上記の10のポイントを重視して臨んでください。