26卒学生の皆さんの就活も中盤戦に差し掛かってきました。26卒の就活については、昨年度以上に企業側が選考活動を早期化させました、それに呼応するように早期に動く学生が増えた結果、就活ナビ会社が示す「就職内定率」はいずれも早い段階から昨年度より高い数値が出ています。
ただし、このナビ会社が調査・公表している内定率の数値は、実態よりも高い数字が出るもので、今内定を取れていないという人もまったく焦る必要はありません。
とはいえ、内定が無い人達や現在獲得している内定に満足せず、今後も就活を続ける人達にとっては、これからどう考え、どう行動するか?が大事です。
今日の記事では、内定が無い人達・納得内定が無い人達が必要な考え方と行動について解説していきます。この解説をチェックしていただき、行動していくことで、内定への大きなアシストになると思いますので、ぜひチェックしてください。
これからの就活でやっちゃいけない思考・行動とは?
まず最初に、こういう思考・行動に陥ったらダメ!ってことをお話しします。就活っていかに思考し、モチベーションを保って行動を続けていくか?が成功の鍵になります。以下に挙げていく思考に陥ると、就活がストップしたり、本当の自分の良さに気づかないまま続けてしまうことがありますので、注意が必要です。
① 人の結果を見て自分と比べてはいけない
他人の就活の結果や、ニュース等で流れる26卒の就活のデータ、こういった自分以外の結果と自分の今の状況を比べたりしていませんか?
「あの人は、もう納得内定を得て、就活終えて、バイトしたり旅行したりしてる」
「あの友人は、大手企業の内定を持っているのに、自分は・・・」
「就職内定率は○○%だって!、もうそんなに決まってるのに、自分ヤバイ!」
周りを見渡したり、テレビやネットのニュースを見ると、就活終わった人達の情報がやたら目について、自分の状況と比べてしまいがちです。
でも、人の結果と自分の状況を比べても、何も良いことはありません。なぜなら自分の状況が悪いことで、焦ったり、落ち込んだりするからです。
<焦ったり、落ち込んだりするとダメな理由>
・(焦ると)正常な判断が下せなくなる
・(焦ると)一つ一つの作業が雑になる
・(焦ると)ケアレスミスが多くなる
・(焦ると)長期的な視野で考えられず、行き当たりばったりになる
・(焦ると)視野が狭くなり、見えるはずの選択肢が見えなくなる
・(落ち込むと)物事を悲観的に捉えやすくなり自己否定的な考えで自己評価が下がる
・(落ち込むと)失敗や嫌な出来事を何度も繰り返し思い出し、より不安や焦りが強まる
・(落ち込むと)現実の問題よりも「思い込み」によって物事を悪く捉えがちになる
・(落ち込むと)ネガティブな思考や反芻に気を取られ、集中力や判断力が低下する
・(落ち込むと)更に不安や焦りが増幅する
どうですか?どれも就活の中でマイナスにしかならないでしょ。だから人と比べてはいけないのです。
内定獲得は早いから良いわけではありません。いつ内定を得たとしても、入社するのは来年の4月なのですから、それまでに自分が納得できる内定を一つ得られれば良いのです。
② 失敗を必要以上に怖がって慎重になりすぎる
ESで落とされる、面接で落とされる、といった学生にとっての”失敗”は誰しも経験したくないものです。ただ、失敗を過度に恐れると、以下の影響が出てきますので注意しましょう。
・(失敗を怖がりすぎると)不安やストレスが強まり、精神的に追い詰められ、就活そのものに向き合う意欲が低下し、行動が止まってしまう
・(失敗を怖がりすぎると)何かに失敗するたびに「自分はダメな人間だ」と思い込み、自己評価が著しく低下し、次のチャレンジに踏み出せなくなる
・(失敗を怖がりすぎると)「これ以上失敗したくない」と新たな挑戦を避けるようになり、結果的にチャンスを逃すことになる
・(失敗を怖がりすぎると)思考の柔軟性が無くなり、違う業界・職種への挑戦など、柔軟な発想ができなくなる
・(失敗を怖がりすぎると)面接やエントリーシートでも本来の力や魅力を十分に伝えられなくなり、結果として、さらに不合格が続くという悪循環に陥る
就活で失敗を必要以上に怖がると、精神的な健康や自己肯定感が損なわれ、行動力や柔軟性も低下します。これにより、本来の自分の力を発揮できず、就活がさらにうまくいかなくなる悪循環に陥るリスクが高まります。失敗は誰にでも起こりうるものであり、「縁がなかっただけ」「次に活かせばいい」と前向きに捉えることが、長い目で見て大切です。
③ 完璧主義に陥り、完璧にならないと動かなくなる
自己分析や業界・企業分析が完璧にならないと企業にエントリーしない、とか動かなくなる人もいるかと思いますが、過度に完璧を目指しすぎると以下のようなデメリットが生じます。
・細部にこだわりすぎて、重要でない部分にも時間を費やし、全体の効率が下がる。気になる点が多すぎて前に進めなくなる
・「すべてか無か」の思考に陥りやすく、少しの失敗でも極端に落ち込んだり、自己否定に繋がりやすい
・失敗を必要以上に気にしてしまい、自信喪失や次の行動へのブレーキとなる
・完璧になるまで動かなくなるため、結果的にチャンスを逃がすことになる
完璧主義は質の高い成果を目指す点で長所にもなりますが、就活ではストレスや効率低下、柔軟性の欠如、対人関係の悪化など多くのデメリットを引き起こします。適度なこだわりと柔軟な思考のバランスが重要です。
上記に挙げた3つの「やっちゃいけない」についてまとめてみました。
① 人の結果を見て自分と比べてると、焦ったり落ち込んだりして、正常・柔軟な思考ができなくなる
② 失敗を必要以上に怖がると正常・柔軟な思考ができなくなり、積極的な行動ができなくなる
③ 完璧主義で動かないと、せっかく訪れたチャンスを逃してしまうことになる
結局、これからの就活で必要なのは、自分を卑下せず、柔軟に考えることと積極的な行動です。
柔軟な考え方を持ち、様々な業界・企業・仕事を見て、自分に合うか?思考し、積極的にエントリーしていくことが必要なので、これからの季節に自分のメンタルが下がって、就活が停滞してしまっては、とんでもなく勿体ないことになってしまうのです。
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これから先、必要な考え方とやるべき行動とは?
今はちょうど大手企業の選考も佳境に入ってくる頃。大手企業の内定出しが終われば、複数内定を持つ学生は本命企業以外の企業について内定辞退していくので、企業によっては追加募集を行うところも出てきます。また、これから採用活動を本格的に行っていく企業もあるので、情報収集をしっかり行い、チャンスを逃さないことが必要です。
では、どういう考え方と行動をとれば、納得内定を得られるのでしょうか?
① 固定観念にとらわれず視野を拡げてエントリーしていく
大手や有名企業だけにこだわらず中堅・優良企業にも目を向ける、業界を限定せず拡げて見て研究し積極的にエントリーしていくことが必要です。企業にエントリーしたからといって、必ず面接を受けなきゃいけないということではありません。たとえば説明会に参加して、どうしても自分に合わないと思えば選考を辞退したって良いのです。
大事なのは、業界を限定せず様々な企業を知り、調べ、比べることです。「知る」を多くすれば、より自分に合った企業を選びやすくなる、ということです。今まで受けてきた企業と比較したり、もし内定を持っていたらその企業と比較して、より自分に合う企業はどこなのか?を考えやすくなるので、ぜひ視野を拡げることを実行してください。
② 最新の情報を掴むために、様々な媒体を利用する
①でお話した「視野を拡げる」ためには、情報をもらう媒体を考える必要がありますが、私が一番オススメするのが、大学のキャリアセンターです。
この時期からのキャリアセンターには、頻繁に企業から求人票が届きます。中には直接キャリアセンターに出向いて自社の説明をしながら求人の情報を知らせていく企業もあります。特定の大学しか情報を出さない特定求人も中にはありますので、ぜひキャリアセンターに届く求人をチェックしてください。
ちなみに、こちらの記事でキャリアセンターに届く求人はお得である、の説明がありますので、チェックしてください。
また、自分で企業を見つけるのが難しい、という人もいるでしょう。そういう人は、就活エージェント会社にサポートしてもらうのも一つの手です。キャリアセンターに届く求人からエントリーしたり、エージェント会社に企業を紹介してもらってエントリーしたりして、自分の視野を拡げていくことは必要なことですが
エージェント会社の都合で紹介される企業が限定されたり、内定辞退ができなかったり、といったトラブルも聞こえてきますので、よく吟味してエージェント会社を選ばないと、却って失敗することになります。
エージェント会社について書いた記事もありますので、こちらもチェックしてください。
③ うまくいかないときは、必ず周囲の力を借りること
物事が進まず、うまく行かないときって、一人で悩んで一人で解決しようとします。ただし、焦って一人で解決しようとすると、思考が限定的になり、良いアイデアも浮かびませんし、メンタルも落ちるので、行動する気力が湧かず、行動力がダウンすることになります。
①でお話ししました「視野を拡げる」ためにも、定期的にサポートしてくれる支援者を探して、支援を受けるようにしてください。
これも私のオススメは、大学キャリアセンターです。
キャリアセンターの相談員や職員さんに相談したり、悩みを聞いてもらったり、情報をもらったり、ESの添削や面接の練習をしてもらったり、納得内定を得るまで、素晴らしいサポートをしてくれますので、ぜひ頼ってみてください。
就活エージェント会社を頼るのも、一つの方法ですが、エージェント会社の中には自分達の都合ばかりを話して、学生の話をまったく聞いてくれないところもありますので、安易に「企業を紹介してくれるから」と、言いなりになってしまわないようにしてください。
④ 「こんな企業なら頑張れるかも」を考えてみる
たぶん、今就活に苦戦しているのなら、明確に「こういう仕事がしたい」「こういう企業が自分には合っている」の考えが薄い人達なのだろうと思います。
今の世の中、様々な企業があり様々な仕事があり、早期選考企業も多くなり、学生は急かされながら就活を進めなきゃならず、自分の明確な仕事・企業への思いが薄いままなのも仕方のないことでしょう。
であれば、少なくとも「こんな企業なら仕事頑張っていけるかも」「こんな仕事なら好きまではいかないけど、生理的に嫌いではないからやっていけるかも」「こんな人間関係の企業なら、その一員として頑張れるかも」を見つけてみてください。
少しでも「まあいっか」な企業が見つかれば、「絶対イヤな企業とどこが違うのだろう?」を考えることで、自分の感情が見えてきたりします。それが自分の企業選びの軸になっていくかもしれません。軸が少しずつ見えてきたら、その軸に合う働き方がその企業にあるのか?で選考を受けていけばよいですし、更に深くその企業を研究することで、自分の軸に合う理由も明確になって、志望動機が作りやすくなるのです。
少しずつ企業研究が進むと、魅力的で「この企業にどうしても入社したい」という企業も出てくると思います。ただ、入社したい思いが先行すると、その企業の「求める人材像」に目が行って、それに合わせて自分を表現してしまおうとする学生もいますが、これは逆効果です。
まず、企業が出す「求める人材像」はあくまでモデルであって、そういう人しか採用しない、というわけではありません。企業だって様々な人材が必要で、求める人材像どおりの人だけで企業が動くわけありません。
なので、求める人材像に無理して合わせようとすると、自分の魅力を出せなくなってしまい、却って失敗することになるのです。
⑤ 自分のエピソードを再点検してみる
これはぜひ、キャリアセンターの中でも、じっくりあなたの話しを聞いてくれる相談員や職員さんと一緒に考えてみてください。もし学生の話をじっくり聞いてくれて、自身の都合を強要してこないエージェント会社の方であれば、その方と一緒でも良いのですが、一度自分がESや面接で話す自分の学生時代のエピソードについて、再点検してみてください。
・そのエピソードで良いのか?
・説明する際は、どんな点を強調して話すか?(アイデア?気持ち?継続性?反省点の改善?)
・「自分」という人間を短時間で見ず知らずの面接官に説明するには、どんな伝え方が良いのか?
タイトな日程かもしれませんし、再点検を行っても修正せず進むこともあるかもしれませんが、再点検を行うことで、自分自身もエピソードに対する認識が深まり、説明が伝わりやすくなるので、オススメです。
⑥ 今まで以上の行動と適度なリフレッシュを実行する
実際は、この点が一番大事かもしれません。たぶん内定が無い、納得内定が無い人達って、行動が足りていない人達なのだろうと思っています。
これからは、今まで以上の行動力が必要です。たとえば上記①~⑤を実践していくのも行動ですし、実践をより色濃くしていくのも行動です。
たとえば、エントリー企業を増やすだけでなく、より詳しく企業研究を行い、入社したら自分はどんな仕事を行うことになるのか?を研究し、自覚し、そんな仕事をし続けることに自分は耐えられるのか?を考える。考える上ではサポートしてくれる人に自分の気持ちを伝えながら一緒に考えてもらって、志望動機に繋げていく。
選考を受けることが決まれば、ESの添削や面接の練習を依頼し、修正点を自身で認識してから本番を迎える。
そんな行動が必要になりますから、行動の内容を精査し、行動のスピードUPも目指す必要があります。
ただ、行動ばかりだと、人間ですからどこかで疲弊してきます。疲弊すると正常な判断ができなくなりますし、行動力にも陰りが出てきますので、適度なタイミングでリフレッシュも必要になります。
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まとめ
前項の①~⑥がこれから納得内定を得るために必要な考え方と行動になります。
5月~6月にかけて大手企業の内定出しが進んでいくにつれ、中小企業の追加募集や選考開始が始まっていきます。就活を続ける皆さんにとってはこれから先にチャンスが出てきます。そのチャンスを掴むには、という正常で柔軟な考え方と、その考え方に伴った行動力のUPだと思っています。
もし今、心が折れて就活を一次ストップしているのなら、まず自分の大学のキャリアセンターを訪ねて、支援を受けてみてください。次のチャンスは9月~10月に企業が内定式を行っていくタイミングに出てきますが、今のチャンスと比べると募集する企業数は減っていくので、この時期はしっかり動いていきましょう。