今日は就活を乗り切るための自己肯定感の上げ方の話をしましょう。
『自己肯定感が高い人』とは?
「自分は大切な存在であると思える」「自分が抱いた感情を肯定できる」という人。
自己肯定感が高い人って、
常に物事を素直に受け入れ、肯定的に捉え、精神的に安定していて、自分にも
他人にも優しく人間関係が良好で、自信があって、ストレスに晒されにくい、
という、と~っても幸せな人生を送れる人なんですね。
でも「自己肯定感が高い人」って、そんなに多くはいません。かく言う私も
自己肯定感が低いと自覚しているので、改善の努力をしています(^^ゞ
そして私が勤めていた某国立大学(就活では企業から「上位校」と呼ばれている)
でも「自己肯定感が低い」学生が多かったです。
さて、自己肯定感が低い人の場合、就活においてどんな不都合があるのでしょうか?
自己肯定感が低い就活生のタイプ
(1)他人と比較して落ち込む
「あの人は、もう内定を複数持っているのに私は・・・」
「この企業、第一志望なんだけどセミナー行ったら上位校の人だらけで・・・」
「このガクチカのエピソード、他の人は当たり前にやってるよね・・・」
こんな考えで、他人と自分を比べて劣等感を持ってしまいます。
「自分は自分!他人は他人!」と考えれば良いのに
必要の無い”比較”をして自分を傷つけ、自分の可能性も狭めてしまうのです。
(2)他人からの賛辞を素直に受け取れない
「あの企業の人事担当さんから褒められたけど、どうせリップサービスでしょ」
「バイト先の店長から「君の働きで、苦境を乗り越えられた。君が居てくれて
助かったよ」と言われたけど、私なんて大したことしてないのに・・・」
というように、せっかく他人から肯定的な言葉をかけてもらっているのに、
素直に受け取れず、逆に懐疑心が強くなってしまうのが特徴の一つです。
また自分が何かのチャレンジに成功しても「自分が成功してもいいのかな?」と
自分の実力さえも疑うようになってしまいます。
(3)人に合わせてないと不安、自分で決められない
「みんながあの企業にエントリー出しているから、自分も・・・」
「親に『こちらの企業にしたほうがいい』と言われたからエントリーした」
「グルディスで私はこう思ったのだけど、主張するのが怖い・・・」
というように、周囲の動向や周囲の人の意見を優先してしまい、
自分を出せなくなってしまいます。また周囲の動向や意見を優先した結果、
失敗したときに他人の責任で片付けてしまい、何が原因だったのか?の
チェックが出来なくなり、自分で判断したときよりも、後悔が強くなります。
(4)必要のない完璧主義
「自己分析が完璧に終わってからエントリーシートを書くべき!」
「この企業のこと、少ししか調べてないから説明会に出席できない」
「面接で完璧に受け答えできない自分はダメだ!」
というように、必要のない「完璧主義」を貫いて、自分を苦しくしてしまいます。
少なくとも、新卒採用に「完璧な人物像」は求めていないし、完璧にできないと
次に進めないようでは、柔軟さがなくなって就活が上手くいきません。
また、こういう人は他人にも「完璧主義」を要求するので「~すべき」
「~であるはず」という言葉が多くなり、人間関係にも悪影響を及ぼします。
(5)自分に自信が無く、一歩が踏み出せない
結局、他人と比較しては落ち込み、他人から褒められても素直に受け取れず、
、人間関係もギクシャクするようになれば、だんだん自分に自信が無くなります。
「どうせ私にはできない」
「どうせ、これをチャレンジしても失敗するだろうし、困難だけになるだろう」
と考えてしまい、せっかく挑戦する能力があり、チャンスがあっても、
一歩を踏み出すことができなくなってしまいます。
こういう「自己肯定感の低い人」は、就活においては結構致命的です。
面接の場面で、面接官から見て自信なさげな人は第一印象良く見えないですし、
学生の行動に対して賛辞を送った際に「いやいや、自分なんて・・・」って
言葉より「ありがとうございます!これからも頑張ります」と素直に答えて
くれた方が気持ち良いですからね。
自己肯定感を高めるには・・・
これ、結構難しいもので、一気に高まるものではありません。日々の生活の中で
少しずつ自分の意識を変えていくしか方法が無いように思います。
例えば・・・
(1)ネガティブな感情を書き出してみる
実は頭の中にあるネガティブな感情って、書き出してみると逆に冷静に見ることが
出来て「そうでもないんじゃない?」って思ったりします。
ネガティブな感情だけでなく、もしその日にポジティブな感情が生まれたら、
それも書いていきます。
そうすると、少しずつネガティブな感情については、後で見返してみると
「このときはそう思えたけど、意外とそうでもないな」と思い直してみたり、
逆に素直でポジティブな感情を書くケースが増えていきます。
感情を頭の中だけでなく、形に出して表してみることが必要です。
(2)肯定的に受け止めてくれる人と出来るだけ接する
自分の考えや感情を肯定的に受け入れてくれる人には、信頼感が生まれます。
そんな人からプラスのメッセージを投げかけられれば、少しずつ「自分を認める」
ことに繋がっていくことになります。
(3)賛辞を素直に受け取る
プラスのメッセージを投げかけてくれたら「いやいや、そんなことないですよ」
ではなく、出来るだけ「ありがとうございます!」と受け取る意識をつけましょう。
「お世辞じゃないの?」「嫌み言ってる?」の感情は忘れてみましょう。
(4)小さな「達成」を喜んでみる
小さな達成で「こんなこと他人は当たり前のようにできるよね、やれて当然だ」
って思ってしまうのが、自己肯定感が低い人の特徴です。
「他人は・・・」ってことを思っただけで、比較しちゃっているのです。
そうではなくて、小さなことでも何か達成したら
単純に「やったー!嬉しい!!」と喜び「自分、よくやったじゃない!」って
自分を褒めてあげる習慣をつけましょう。
(5)完璧主義を無くす
すべての行いを完璧にこなす人間は居ないのですから、上手くできなかったときも
「まあ、出来ないことにチャレンジしたんだから仕方ないよね。次は頑張ろう」と
前を向いてみることです。
特に就活の際は内定の合否で落ち込んだりしますが、人生って、その先もいろいろ
道があるもので「就活で自分の人生が決まってしまう・・・」
とは考えずに、まずはチャレンジした自分を認めて前を向くことを考えましょう。
これだけ試してみるだけでも、自己肯定感が少しずつ上がってきますし、
そんなあなたは、他人から見ても「なんか変わった?」って思われるはずです。
ぜひ試してみてください。
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