<学部4年生・修士2年生 向け>
学部4年生、修士2年生の就活も終盤戦に入ってきました。
今日は、主に就活の終盤戦(最終学年の10月以降)という遅い時期に面接を
行う企業では、面接の場で「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」に関する質問の
仕方が違う場合も多いので気をつけよう。というお話しをします。
就活後半戦で企業はどう考えているか?
ここで、就活後半戦(最終学年の10月以降)に選考を実施する企業は、
どのように考えながら、選考の募集をしているのか?推察してみましょう。
①「どう考えても最初から弊社を志望してないよね」
就活している学生は、最終学年の10月までの間に、ある程度企業の選考を経験して
いる場合が多いでしょうから、10月以降に選考を行う企業としては
「エントリーしてくれる学生は、就活の最初から弊社を志望はしてないよね」
「最近、弊社を見つけてくれたくらいのタイミングかな?」
と考える企業も多いと思います。実際に10月以降も就活を続け、どこかの企業に
エントリーを続けている就活生の皆さんは、エントリーする寸前まで「その企業の
名前さえ知らなかった」ってことも多いのではありませんか?
②「この時期になるとエントリー数少なくなるよね」
選考におけるエントリー数が多いのは最終学年の7~8月くらいまででしょう。
ここ数年は、早期選考を行い最終学年になる前に内定を出す企業も増加している
ので、もしかしたらもっと早い時期にピークが来ているのかもしれません。
10月の内定式までに就活を終わらせる学生も増え始め、それ以降はエントリー数が
減っていることを実感しながら選考を行う企業が多いと思われます。
③「選考にかけられる時間も少ないよね」
企業は、学生に内定を出した後も、4月に社員として迎え入れるまでに様々な準備
作業を行います。入社前に内定者研修を行う企業も多いですね。
なので、選考の時期が遅くなれば遅くなるほど、準備の期間も短くなりますので
できるだけ募集してから内定を出すまでの期間を短くしたいと考えているのは想像
できますよね。
就活終盤戦で企業は面接で、何を聞く?
では、遅い時期に選考を行う企業は面接でどんな質問をしてくるのか?
上記のとおり、「最初から志望されていなかった」「選考に参加する学生が少ない」
「入社までの期間が少ない」という事情を考えると、単に「ガクチカ」「自己PR」
「志望動機」という画一化された聞き方はしなくなるのではないか?と考えます。
① 志望動機の聞き方
「どうせ弊社を就活の最初から志望していない」
「もしかしたら志望業界にも入っていなかったかも?」
「最近、選考募集の広告を出したから、それで知ってもらえたのだろう」
と思っている企業であれば、単純に
「なぜ弊社を志望したのですか?」
と直接的に聞く意味が無くなってくるように思います。
ではどうやって志望度を測るのか?
「弊社に入社してやりたい仕事は何ですか?」
「入社後、どんな社員になりたいと考えていますか?」
といった、学生が入社後思い描いている社員像を聞くほうが有効です。
その方が、弊社の仕事や社風をしっかり理解しているか?入社後の目標はあるか?
キャリアプランを考えているか?といった実質的な志望の理由を聞くことができる
のです。
ですので、「志望動機は何ですか?」という単純な質問への回答案とともに入社後の
仕事や目標等、より深くその企業を知らなければ答えられないような質問への準備も
しておく必要があるでしょう。
② ガクチカ、自己PRの聞き方
「ガクチカ」や「自己PR」は、学生がどんな人なのか?人となりを聞く手段ですが、
入社する4月まで期間の余裕が無くなると、面接を複数回実施する時間的余裕が
無くなります。またエントリーする学生数が、少なければ、企業にとっても学生の
「選択肢」が減った中で、より自社に合う学生を探さなければならないので、
単純に「学生時代に頑張ったことは?」や「あなたの自己PRを聞かせてください」
という聞き方をするよりも、
学生時代の全般的な話を雑談形式で行い、どんな人なのか?の情報を集める
というやり方のほうが効果的なんです。
「どんな勉強してきた?」
「部活やサークルに入ってた?」
「アルバイトは何かやってたの?」
という学生時代の全般的な話ですね。
今なら「コロナ大変だよね、どんなことが一番大変?」という聞き方もしてくる
かもしれません。
もちろん「ガクチカ」「自己PR」を用意しておくのは必要ですが、直接聞かれず
学生時代のことを全般的に聞いてくる可能性もあることを考えておいてください。
まとめ
今日は、就活の終盤戦の企業では、前半戦の企業と比べて、面接において
「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」の聞き方を変えてくる企業が多い。
ということを中心にお話してきました。
ESで「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」をそのまま書かせて、面接ではESで書いた
ことには一切触れずに、入社後の話や学生生活全般の雑談をしてくることもあります
ので、心積もりして面接に臨むと良いでしょう。
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