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キャリコン試験(学科・論述)から、面接試験対策を考える

資格試験の勉強方法
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第15回国家資格キャリアコンサルタント試験の学科・実技論述試験が、11月1日(日)に実施されました。受験された皆様、お疲れ様でした。

 

さてTwitterでも、様々なサイトでも「今回のキャリコン試験の実技論述は内容が変わった」という声が聞こえてきます。

コロナによって労働者や学生他、多くの人達のキャリアが大きく変わっている中、キャリアコンサルタントの必要性が益々高くなり、様々な相談者・シチュエーションで活躍できるようにと、各試験機関が考えているからこその変更なのだろうと私は思います。

 

では、実技論述試験の問題の出し方でどんなところが変わったのか?実技面接試験に向けてどんなところを対処すべきか?感じたことをまとめていきたいと思います。

第15回キャリコン実技(論述)試験から見えるもの

設問の主な変更部分は?

協議会の問い1

Zさんがこの面談で相談したいことは何か。面談記録を手掛かりに記述せよ」

というように、相談者の主訴を答えさせる問題に変更しています。

 

 

協議会の問い2

「下線Bについて、このケースを担当したキャリアコンサルタントがどのような意図で質問を行ったと考えるかを記述せよ」

CLの気持ちが出てきていないので、気持ちの確認をしていますね。カウンセリング技法に関わってくる回答をさせるような問題に思います。

 

 

JCDAの問い3協議会の問い3

どちらも、CLの「見立て」を記述させる設問ですが、「見立て」に加えて「見立てた根拠」も記述させる設問になっています。

 

 

JCDAの問い4

「全体の相談者の語りを通して相談者像を想像し、事例Ⅱのやりとりの後、あなたならどのようなやりとりを面談で展開していくか、その理由も含めて具体的に解答欄に記述せよ」

 

というように、相談者像を考慮した上で今後のやりとりをどう行っていくか?そして、そのやりとりを行おうとする理由は何か?というところまで記述させるようになっています。

 

いやあ~難しくなりましたね。もちろん試験時間に余裕のある試験であれば、それほどの変更でもないのですが、何しろ試験時間に余裕がありませんから。時間的な面もさることながら、充分に対策をしてきた人ほど、この変更は面食らったのではないでしょうか。

また、JCDAの問い1の設問も5つの語句(指定語句)を使って事例ⅠとⅡの違いを回答するのですが、解答用紙に記述する際にこの5つの語句にアンダーラインを引かせるように変更しています。これも平常心でないと引き忘れたりしそうですね。

 

配点の変更

協議会については、問題数と配点が変わりました。

問い1(主訴)に10点

問い2(カウンセリング技法)に10点

問い3(見立てと根拠) 見立てに10点 根拠に10点

問い4(今後の展開)に10点

 

JCDAのほうは、配点自体は変わっていませんが、問い3(見立て)に具体的な例を挙げさせることで、安易に得点出来なくしていますね。

 

このことから、今後の実技論述試験については、「主訴」「見立て」を受験者がどう考えているか?今後の展開も受験者がどう考えているか?を、これまで以上に審査する試験になるのだろうと考えます。

実技面接試験はどうなる?

協議会もJCDAも、実技面接試験のロープレ内で「主訴」「見立て」とその根拠までしっかり把握し、口頭試問の中で整理して話せるようにしておくことが必要になってくるでしょう。

 

「相談者が感じている問題(主訴)は何だと思いますか?、相談者のどんな話からそう判断したか?も含めてお答えください」とか

 

「キャリアコンサルタントが感じている相談者の問題点(見立て)は何だと思いますか?相談者のどんな言動からそう判断したか?も含めてお答えください」

 

のように、口頭試問での質問内容が少し細かくなっていくのではないかと思います。

 

しっかりロープレ対策されている方であれば、相談者の言動から「主訴」「見立て」をしっかり考えられる力をお持ちだと思いますが、口頭試問の場で、自分の頭を整理して根拠も含めて答える練習もしておいて損は無いと思います。

 

いずれにしても実技面接試験まで、あと少し。学科試験や実技論述試験については、もう過ぎ去ったことなので、手応えあるなしは一端置いておいて、今は実技面接試験に集中し、たとえ口頭試問の内容に上記のような変化があったとしても対処できるように心づもりしておきましょう。

 

健闘をお祈りしております。

 

 

 

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