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22卒はコロナ禍の就活に不安に思わなくてよい!

大学生・大学院修士学生の就職活動

<22卒 向け>

昨日、21卒の2月1日時点での就職内定状況調査の結果が文部科学省から発表になりました。一部ニュースにもなり、「22卒も厳しいのかも?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか?

 

ただ、就職内定状況調査の結果や、ここ数ヶ月の経済ニュースで企業の動きを見る限りでは、一部コロナで打撃を受け新卒採用を取り止めるほどの厳しい業界もありますが、実はそれほどの打撃を受けていない業界も多く「コロナで厳しい就活を強いられるのではないか?」という心配はしなくてよい、という結論に至りました。

 

まずは、21卒の就職内定状況調査を見ていきましょう。

 

 

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21卒の就職内定率

 

<2018卒~2021卒 就職内定率・就職率 推移>

 

表中赤い棒グラフが21卒です。黄色で囲ったところが21卒の2月1日現在の内定率になります。

 

グラフは18卒(白)、19卒(肌色)、20卒(茶色)で示しているので、赤色の21卒と比較してご覧ください。

そして、それぞれ一番左から順に10月1日時点の内定率、12月1日、2月1日、と続いて一番右が4月1日(卒業時)の就職率になります。

 

過去4年で見ると最低ではあるが・・・

2月1日時点の内定率を他の年と比較すると

 

21卒・・・89.5%

20卒・・・92.3%

19卒・・・91.9%

18卒・・・91.2%

 

と、21卒は一番低い内定率と見えてしまい「コロナの影響は大きかった。22卒も大変ではないか?」と思われるかもしれませんが・・・

 

 

こうやって10月1日から内定率を追っていくと、10月に7%ほど差があった内定率が、12月には5%差、2月には3%差にまで改善してきていることが分かりますよね。

 

10月1日の内定率           12月1日の内定率

21卒・・・69.8%   →     21卒・・・82.2%

20卒・・・76.8%   →     20卒・・・87.1%

19卒・・・77.0%   →     19卒・・・87.9%

18卒・・・75.2%   →     18卒・・・86.0%

 

2月1日の内定率

21卒・・・89.5%

20卒・・・92.3%

19卒・・・91.9%

18卒・・・91.2%

 

リモートへの切り替えの影響があった?

21卒の就活時期に、第1回目の「緊急事態宣言」が4月7日から7都府県を対象に発せられ、その後全国が対象になりました。全国すべての宣言が解除されたのは5月25日。この間企業は採用活動を一時ストップしたり、リモート面接への切り替えに四苦八苦していました。

 

学生も、いきなりリモートでの面接を強いられ、慣れないことばかりで苦戦したことでしょう。確かにコロナで事業自体に多大な影響を受けた業界・企業はありますが(航空・旅行・外食業界等)、こういった21卒就活の出足の躓き(学生も企業も)があったことも、10月の内定率の低さに影響したと言えるでしょう。

 

実はそれほど悪い内定率ではない

今年の内定率は、18卒からの4年間を見ると低い数字ですが、実はそれ以前の大学生の内定率と比べると、それほど悪くない数字であることが分かります。

 

<2014卒~2017卒 就職内定率・就職率 推移>

この表は、2014卒~2017卒の10月内定率~4月卒業時の就職率の流れを示した表です。

21卒と比較的近い数字なのは、15卒なのですが、赤で囲った16卒に注目したいと思います。実は2016卒は就活のスケジュール変更による影響を受けた学年でした。

 

・2015年3月卒までの就活スケジュール

「大学3年12月 広報解禁 大学4年4月 選考活動解禁」

 

・2016年3月卒から就活スケジュール変更

「大学3年3月(4年に上がる直前) 広報解禁 大学4年8月 選考解禁」へ変更

 

大幅にスケジュールが変わった16卒。学生も企業もこのスケジュールに振り回された年となったのです。

 

選考解禁が遅かったので10月内定率も66.5%と低いのですが、その後は

12月・・・80.4%

2月・・・87.8%

4月・・・97.3%

 

と回復しています。これを考えると21卒も卒業時の就職率を予測すると、90%台後半の値に落ち着くのではないかと考えます。

 

そして続く22卒については、21卒ですでにリモートによるインターン、説明会、面接を行った実績があるので、混乱は起きないと思われますし、何よりコロナによる影響もいくつかの業界に限定されそうなので、「社会情勢の影響で就活の状況が悪化する」ということは無いと言ってよいかと思います。

 

準備は万全に、長期戦も覚悟して

22卒就活について、コロナによる影響は限られた業界だけになるだろう。と申しましたが、それでも事前の準備は万全にしておく必要があります。

 

22卒はESの準備が足りていない?

コロナ下、未熟な志望書多い 企業が知りたいこと熟考を - 日本経済新聞
「『学チカ』で高校受験を頑張った経験をアピールしたいので見てもらえますか」。大学の女子学生からの就活相談だ。「学チカ」とはエントリーシートで最も多い質問の「学生時代、力を入れたこと」の短縮形。就職試験の情報公開が解禁された3月は各社のエントリーシートの締め切りが目白押しで、学生からの相談や添削依頼が殺到中だ。その中の質...

日経新聞にこんな記事が出ていましたが、こんな記事が出てしまうほど22卒学生のESは準備不足という実態があるのかもしれません。

 

だからこそ、しっかり自分を見つめ、「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」をしっかりしたものにしておけば、より自分をアピールできるチャンスになるのです。

しっかり準備していきましょう。

 

発表されてる22卒の内定率は気にするな

いくつかの就職サイトから「22卒の内定率は○○%」という情報が出ています。10%台の内定率だそうですが、これはあまり気にしないほうがよいでしょう。

というのは、こういった就職サイトのアンケートに回答する学生は元々平均よりも意識が高く、上手くいっている学生です(自分の状況が苦しいときにアンケートなんて回答しないですよね)。

 

「もう学生の10数%は内定持っているのか!?」と不安に思わなくて大丈夫です。でも「ノンビリしてていいんだ」ではなく、早めにしっかりした準備をしておくことが早期の内定に繋がることを忘れず行動してください。

 

長期戦も視野に

たぶん22卒は、業界や企業を広く見ないまま3月を迎えた方が多いと思います。インターンや企業説明会もリモートで、なかなか深く企業を知るまでに至らなかったり、OB・OGとも接点を作れなかったり。

 

やはり長期戦を覚悟し、企業の選考にどんどん挑んでいくことで企業を比較し、研究していくと良いのではないかと思います。

 

7月からの東京オリンピックも開催されるのか?開催されるのであれば、その間各企業はどういう動きになるのか?分かりませんが、長期的に企業を見続け、しっかり自分に合った企業を見つけていってください。

 

まとめ

今回の記事をまとめますと・・・。

 

・21卒の2月1日内定率は気にしなくていい

 

・22卒は一部の業界以外はしっかり選考してくれる

 

・自分を見つめ直し、ES・面接は、面接官へアピール出来るレベルに!

 

・22卒の内定率に焦る必要は無いが、準備は早めに

 

・長期戦を覚悟し、自分に合った企業を見つける

 

 

まだ、就活は始まったばかりです。頑張ってください。

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