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「ストレス」を放置してはいけない!

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厚生労働省「労働安全衛生調査」によると、仕事や職業生活で強いストレスを

感じている労働者の割合は54.2%。現代はまさに「ストレス時代」ですね。

 

ストレスを感じているのは、何も労働者だけではなく、学生の皆さんの日常生活

でも、感じている人は多いのでは?

 

今日は、「ストレス」という言葉は知っていても、実は自分達に及ぼす影響に

ついては、あまりよく知られておらず、ストレスをほっぽらかしにしておくと、

とてもマズイことになる。というお話をしていきたいと思います。

 

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1)ストレスの要因

ストレスって、どんな要因で発生するのでしょう?

ここでは、4種類あるストレスの要因について見ていきます。

 

ストレッサー(ストレス要因)

個人にとって、心理的あるいは身体的負担となるような出来事や要請を

ストレッサーといいます。ストレッサーは大きく次の4種類に分類されます。

 

物理的ストレッサー

温度、光、音など物理的な環境刺激

化学的ストレッサー

タバコ、アルコール、化学物質、薬物、食品添加物等

生物学的ストレッサー

細菌、ウイルス、カビ、花粉等

心理・社会的ストレッサー

仕事上の問題(職場や学校における立場や責任、能力以上または以下の仕事等)

職場、学校、家庭の問題(上司と部下、同僚間、友人、親子や夫婦間等)

 

 

「日常生活にストレスがあります」という場合は、特に上記の「心理・社会的

ストレッサー」による生活環境の影響をいうことが多いです。

そしてこれらのストレッサーが、次に説明する「ストレス反応」を引き起こして

いるのです。

 

2)ストレス反応

上記のストレッサーによって引き起こされた不安や怒り、不満、抑うつ気分

などの精神症状。疲労感、不眠、食欲不振等の身体症状。過食、飲酒量の

増加等の行動の変化も含めて「ストレス反応」と呼びます。

ここでは、我々はストレッサーによってどんなストレス反応を起こしているか

見ていきましょう。

 

ストレス反応の分類

1.身体的反応

頭痛、微熱、動悸、胃痛、下痢、便秘、咳、腰痛、高血圧、めまい、不眠

貧血、肩こり、息切れ 等

2.精神・心理的反応

集中力の低下、自信喪失、不安、イライラ、気力低下、抑うつ気分 等

3.行動的反応

過食、飲酒量・喫煙量の増加、浪費、事故、仕事上のミスの増加、欠勤

遅刻の増加、作業能率低下 等社会活動が低下する。

 

 

ストレス反応は、ストレッサーの強さ、持続などのほか、受けた人が深刻に捉える

タイプなのか?楽観的に捉えるタイプなのか?等、受け取り方によって異なります。

 

3)ストレス反応の進行プロセス

ストレス反応が続き、悪化していくとうつ状態やうつ病になる場合があります。

ここでは、ストレス反応が進行していくプロセスを見ていきましょう。

 

ストレス反応の進行段階

 

第一段階としては、身体症状として現れてきます。どれだけ休んでも、疲労感、

倦怠感が抜けなくなってくると、ストレス反応の第一段階です。

 

そこで放置すると、第二段階に進みます。不眠や不安、イライラや怒り等の

精神・心理の症状が出てきます。ちょっとしたことですぐにキレるようになります。

 

この辺りで、自らストレスに対処するための行動「コーピング」を行い、ストレス

対処を行うとうつ病へのリスクが軽減されるのですが、放置すると第三段階に

進んでしまいます。

 

第三段階になると、集中力や能率の低下、人に会いたくなくなり、仕事にも行きたく

なくなる、という社会活動性の低下が現れます。

この段階まで放置すると、すでに自らストレス対処のためのコーピングで解決でき

ない状況になっていますし、自分で症状が進行していることに気が付かなくなり、

更に悪化させる原因にもなってしまいます。

 

第四段階は、段々抑うつの症状が現れて、無力感、自責の感情、希死念慮(自殺

したいという考え)が現れてくるので、一人にしておくことさえ危険な状況に陥る

ことになります。

 

 

ここで皆さんに言いたいのは

(1)できるだけ早く「いつもの自分と違う」と気付くこと。

(2)我慢しないこと。恥ずかしいと思わないこと。

(3)自分でコントロール出来なければ、誰かの助けを求めること。

 

の3点です。できるだけ早く!が基本です。

 

4)コーピングとは

ストレスに対処するための行動を「コーピング(coping)」といいます。

次回の記事で、コーピングについて詳しく取り上げる予定ですが、ここでは簡単に

説明しておきます。コーピングはストレス反応の発生を抑えたり、反応の程度を

低減したりすることを目的とした行動です。

 

例えば、何かの発表前の不安を抑えるために音楽を聴いたり、スポーツで汗を

流したりして気分転換を図ったり、苦手意識を無くすために「そもそも生まれながら

に苦手なものなんてない」と考えて自分を励ます行動もコーピングです。

 

コーピングには「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」と大きく

分けて2種類あり、目的や方法がそれぞれ違います。

 

(1)問題焦点型コーピング

ストレッサーを取り除くことが目的で、問題解決のために問題を整理し、計画的に

対処したり、ものの見方を修正すること、サポートを求めることが主な方法です。

 

(2)情動焦点型コーピング

ストレッサーによって引き起こされた「怒り」「不安」などの情緒不安定を低減

させることが目的で、気分転換(アロマテラピーやエクササイズ)が主な方法です。

 

 

コーピングの詳細な方法や、タイミングについては次回にお話ししますが、まずは

自分に合ったコーピングを覚えておき、ストレス反応に気付いたら、使えるように

しておくと良いでしょう。

 

 

今日は、ストレスをほっぽらかしにしておくと、とてもマズイことになる

というお話をしてきました。まずはこのことだけでも理解しておいていただければ

と思います。次回は対処方法「コーピング」を詳しく見ていきましょう。

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