<22卒 向け>
酷暑が続いていますが、皆さん体調は大丈夫でしょうか?
22卒の皆さんの中には、サマーインターンに参加されている方も多いかと思われますが、さてサマーインターン以降の企業研究は?となると、現状はなかなか難しいです。それは秋学期以降も大学が学内でガイダンスや企業セミナーを開催できる可能性が低いからです。
これまでの学年の企業研究
各大学のキャリアセンターは学生に向けて、学部3年生・修士1年生のサマーインターン以降秋学期が始まったら、数多くの「企業セミナー」を開催してきました。主に「業界研究」や「仕事研究」という形にしてサマーインターン以降、学生を視野狭窄にさせず、広い視野を持って企業を研究してもらうように企画しているのです。
考え方のメカニズムは、下記のとおりです。
21卒やそれ以前の先輩方の就活の状況を見ていると「ここがダメだったら自分の持ち駒が無くなる」とか、まだ選考の早い時期に「持ち駒が無くなった、就活オワタ」と言っている人達を見てきました。その人達に共通するのが上記図の下、未内定学生のパターンです。
企業を限定して見ていたため、その企業から内定が出なかった場合、その時点から他の業界・企業を研究し始めるため、企業研究の深掘りが出来ず次の企業でも結果が出ない。そしてそれを繰り返すから就活が長期化する。
この悪い流れに陥らないようにするには、3年生・修士1年生の今のうちから視野を広く持ち「この企業なら、自分の居場所があるかも!?」を増やすことが必要、なのですが、頼みの大学の企業セミナーの開催が難しい状況にあるのです。
もちろん、大学でもオンラインの企業セミナーを配信するところは多いでしょう。でも学生の皆さん、それをしっかり見にいきますか?そして「今日は○○業界の企業がプレゼンしてくれます」とあっても、自分の知らない業界・企業の場合、見る気になりますか?頭に入ってきますか?
これまでの学年のように、学内講堂で「企業セミナーやります!」というお知らせを目にしたら「まあ学内にいるし、時間も空いてるから行ってみるか!」「友達が行くって言うから一緒に参加してみるか!」って行動し、思いも寄らぬ良い発見があったりしたものですが、オンラインの場合、積極的に学生自身がキャリアセンターのサイトを見に行かない限り、そういった発見が期待できないのです。
来年3月の合同企業説明会も期待できない
毎年3月から企業の情報解禁に合わせて「合同企業説明会」が開催されていました。首都圏では東京ビッグサイトや幕張メッセ等の大きな会場に多くの企業がブースを出展して学生に自社の説明をしています。もちろん大学内においても先輩学生を多く採用している企業を呼んだ「学内合同企業説明会」を複数回開催していました。
ところが、21卒の就活ではコロナの影響があり、情報解禁である今年の3月に各所で合同企業説明会が開催されず、それが基で企業研究が進まず就活に苦戦する学生が増えたという現象が起きています。
そして、来年の3月もこの「合同企業説明会」が開催される保証は無いのです!!
22卒の皆さんは、秋以降に開催される「企業セミナー」も良くてオンラインでの開催、来年3月の「合同企業説明会」も開催の保証は無い。という中で企業研究していかなくてはいけないのです。
インターンだけでは賄いきれない
「私はサマーインターンを20社以上受けてるし、秋以降もインターン受ける予定だから大丈夫」という方、本当にそれだけで大丈夫ですか?
企業の人事担当者と繋がるインターンは確かに必要でしょう。しかしたとえ繋がっていたとしても来年の企業の本選考でその企業から内定を得られる保証はありません。
「落ちたら、そのとき考えればいいや」では上記の図の未内定学生のパターンになりますよ。
では、どうしたら???
メディアを上手く使う!
仮に、あなたの中に気になる業界・企業が複数あるのなら、企業のサイトや各就活ナビサイトにある企業の紹介動画を見て、自分がその企業で活躍できる可能性があるのか?を研究すること。とにかく企業に興味があっても、自分が活躍できそうな職種が無ければ、入社できません。現時点で複数の気になる企業があるという視野の広さを持っている人であれば、ぜひ今まで自分が知らなかった業界や企業にもアクセスしてみてください。きっと中には良い発見があることでしょう。
さて「サマーインターンもあまり参加できなかった」「現時点で何をやれば良いか分からない」って人も結構多いと思います。そんな人はぜひ

テレビ東京で毎週月曜日~金曜日、夜11時~11時58分で放送されている「ワールドビジネスサテライト」を見る習慣をつけてください。ただ単に見るだけでなく、気になる企業や気になる企業の取り組みが出てきたらメモしてみたり、自分で補足して調べてみたりしてみてください。
特に大手企業に関する動きは「ニュース」のコーナーで。大手から中小企業までの考え方や取組に関しては「特集」や「トレンドたまご」のコーナーで知ることができます。
もちろん「ワールドビジネスサテライト」と合わせて日本経済新聞が読めれば、ぜひ読んでほしいのですが、できれば紙面で読む環境があればぜひ読む習慣をつけてください。環境が無い人はWebでも読めますので、利用しましょう。
特に企業の動きに関するニュースに目を通しておく、気になる企業があったらメモをしておく、この蓄積が企業セミナーや企業説明会を受けられなくても、企業研究を補うことになると私は思うのです。
「ふ~ん、この企業こんなことやってるの!?」から。
企業研究は、人から「このセミナーに出なさい」とか「この動画を見なさい」と強制されても、頭に入るものではありません。でも興味を持てる出来事があれば、自然と頭に入ってくるし、より深く研究しようと考えるものです。
上で述べた「『ワールドビジネスサテライト』を見よう!」は、日常で起きている様々な企業の活動を見ていくうちに興味を持てる出来事がきっと出てくるだろう。それを出発点にして企業研究を始めよう。という考え方を実践するものです。
上記図の「内定獲得学生」のように、まず業界・企業を拡げるためにちょっと今日からチャレンジしてみませんか?
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