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22卒は今のうちに面接官の考え方を理解しよう

大学生・大学院修士学生の就職活動

<主に 22卒 向け>

21卒の皆さんは口酸っぱく言われ、22卒の皆さんも耳にしていると思いますが、なぜ面接の際のガクチカ・自己PRを話す際に「実績だけでなく、行動や思考をした背景まで言わなきゃダメだ!」となっているのか?それは企業(面接官)の考え方を知ることができれば自ずと分かってきます。

今日は面接官の考え方を中心に紐解いていきましょう。

面接官が知りたいのは、皆さんの「実績」ではない

「ガクチカ」や自己PRを話す際に「自慢できるほどの実績、頑張ったこと、なんて無いんだよなぁ~」って思っている方、多いと思います。そんな皆さんに社会人としてのアドバイスを。

学生の実績自体は「ふ~ん」くらいにしか考えていない

別に悪い意味で言っているわけではありません。たとえあなたが「インカレで優勝しました」とか「バイトで店の売り上げを3倍にしました」とか言っても、面接官は「ふ~ん」くらいにしか考えていません

なぜなら、学生の実績そのものは自社で活躍してくれる保証にはならないから

 

学生の実績は、”学生としての立場における実績”であって、社会に出て働いて得た実績ではありません(学生時代から起業して実績作った人は別ですが)。

中途の転職者なら、実績を重視することがあるかもしれませんが、まだ社会に出て常勤で働いたことが無い学生達から実績だけを言われたって、面接官としては「ふ~ん」くらいにしか思えないのは当然です。

「実績」に至るまでの内容、とその後の行動が聞きたい

では、「ガクチカ」「自己PR」に絡むエピソードを面接官はなぜ聞いているのか?、面接官は学生からどんなことを聞き出しているのか?と言いますと、

・「実績」に至るまでの行動特性、思考・発想力、努力し続ける力

「実績」に至った後、の自己点検能力

・「実績」に至った後、更なる成長を目指す意識

・人柄

この4点を聞き出すために質問しているのです。

なぜなら、行動特性・思考力・発想力・継続能力が自社の働き方に合うものであり、自己を顧みる能力・更なる成長を目指す意識があれば、入社後も同様に発揮してくれる可能性があるし、更に自社に合う人柄であれば、先輩・同僚との仕事上の良好な連携も期待できる。ということだからです。

新卒は「ポテンシャル採用」と言われる理由

新卒採用は「ポテンシャル採用」と言われるのは、学生のことを、今できることに対して判断をするのではなく、「将来の姿」に対して判断をするという観点で見ているから。

即戦力として期待しているわけではなく、自社における将来のコア人材、リーダー候補となってくれることを期待している。そういった「ポテンシャル」を持つ学生を採用するから「ポテンシャル採用」と言われているのです。そしてそういった人材であるか?を見極めるのは、「実績」ではなく、上記に挙げた点を持っているかどうか?なのです。

 

だから学生の皆さんは、自分の学生時代の「実績」だけでなく「実績」に至るまでどうしたか?どう考えたか?「実績」に至った後でどう考えたか?どう行動したか?どう目標をおいてなお頑張っているか?のほうを重視して話を進めるべきなのです。

「実績」に至るまで、とその後の行動をまとめる

では、「実績」あるいは「頑張った事柄」について肝心な「そこへ至るまでの内容、至った後」をどうやって作っていくか?を考えてみましょう。

実績、頑張った事柄、という経験を始めるきっかけは何?

あなたが「これは実績として話せる」「これは頑張ったな」と思える経験はあなた自身が日常とは違う行動・努力をしていたから思い出せているわけで、そこには何かその行動・努力を始めたきっかけや目的があったはずです。

まずは「どうして、これを始めようと考えたのか?」「これを目指した目的は何か?」を思い出し、まとめてみてください。

実績、頑張った事柄、に至るまで生じた課題は?

あなたの実績、頑張った事柄には、そこに至るまでに生じた課題があり、あなたはその課題をクリアしたから実績を作れた、頑張れた、と考えているはずです。その課題はどんなことだったのか?その課題に向けてどう考え、どんな行動、どんな創意工夫でクリアしたのか?を思い出し、まとめてみてください。「途中でこんな失敗をしたけど、こんな努力で乗り切った」のような失敗談もあったら整理しておきます。

その実績、頑張った事柄は一人で達成?グループで?

実績、頑張った事柄は、すべて自分一人で行ったことなのか?誰か仲間と一緒に行ってなし得たことなのか?を整理しておく必要があります。すべて一人で頑張ったとしても誰かの手助けは無かったのか?同じ目標に向かっているライバルに触発されたことは無かったか?等。

グループでなし得たものであれば自分の役割・立ち位置はどんなものであったか?一緒に作業していてどんなことを意識していたか?問題点、それをクリアした事柄等も思い出して整理しておきましょう。

実績、頑張った事柄を達成後、自分が得たと思う力は何か?

何かを達成し、それを自分で認識しているのなら、達成前とは違う今の自分にはどんな力が付いたか?を考えてみましょう。行動力、思考力、忍耐力、交渉能力、いろいろあると思います。できれば一つではなく、複数考えだし、その根拠となる経験とともに整理しておきましょう。

達成後、なお課題と考えて頑張っていることはあるか?

ここも重要です。何かを成し遂げたとしても、そこに100%満足せず、課題を見つけ、解消していく気持ちを持っているか?更なる成長を目指す意識を持っているか?については社会人として仕事をしていく上でとても大切なことです。

あなたが折角用意したエピソードです。そのエピソードを経て、更なる高みを目指している、ということをアピールできれば、「ふーん」ではなく「おーいいね!」に変わるかもしれません。

あなただけのエピソードを作る

こういったアピールポイントを作る際に勘違いしやすいのは、誰かのエピソードと比べたり、先輩のエピソードを模倣したり、正解を見つけたいという心で支配されてしまうことです。

あなたの体験は、あなただけのものです。誰かと同じなわけはありません。そして体験したあなたがしっかりまとめる必要があります。もちろん面接官に出す前に社会人のチェックは受けた方が良いでしょう。でもまずはあなた自身が、自分でエピソードを見つけ、まとめることが必要なのです。

詳細を思い出すときは他人の力を借りる

上記で挙げた、皆さんに整理しておいてほしいポイントについては、最低限のものです。キャリアセンターのガイダンスやネットでも、同じようにエピソードをどんな風に整理すれば良いか?が語られていたりワークシートがあったりしますので、それらを参考にして、自分がどんなポイントをどこまで整理するかを考えて作業をしてください。

 

さて、たとえ自分が頑張ったエピソードだとしても、自分一人ですべてを思い出すには限界があります。もっと詳細にエピソードを思い出す方法を。そして出したポイントを整理してアピールする際に「はたして社会人に対して伝わるのか?」ということへの解決方法を考えてみます。

自分のことを見ていた友人・家族に聞いてみる

一人で成し遂げた実績、頑張った事柄であっても、必ず誰かがあなたの努力を見ているはずです。そんな人達に自分のどんな行動・考え方が良かったと思うか?聞いてみましょう。

グループで成し得たものであれば、グループ内でいろいろな話を聞くことが出来ると思います。”他人から見た自分”から、自分が気づいていない能力や特性が見えてくることがあります。ぜひ積極的に聞いてみましょう。

整理したら信頼のおける社会人にチェックしてもらう

自分で整理したアピールポイントは、そのまま本番で面接官にぶつけるのではなく、一度は信頼のおける社会人にチェックしてもらってください。

大学キャリアセンターの方でも良いですし、OB・OGでもある程度社会に出て何年か経っている方であれば、社会人目線であなたのアピールポイントをチェックしてくれます。

もしかしたら「このエピソードではなく、他は無いの?」と言われるかもしれませんが、他のエピソードを選ぶとしても、最終的に自分で納得してから面接官へ示してください。自分で納得していないと面接官への話し方も揺らいでしまいがちになります。

まとめ

今日申し上げたいのは、

・面接官は「実績」だけでなく、そこへ至る内容とその後の行動こそが知りたい

・誰でも社会人に通用する「実績」「頑張った事柄」に至る行動を起こしている

・詳細を思い出すときは、他者に聞くことも有効

・面接官に示す前に信頼おける社会人にチェックを

 

の以上4点です。

 

最後に、アピールポイントには正解も不正解もありません。あなたが上記のことをしっかり行って、自分が信じた内容が正解になります。その内容で企業から内定が得られなくても不正解ではありません。あなたの特性がその会社に合わなかっただけで、合わない会社に入社することのほうが不正解になることもあります。

そのことを忘れずに。頑張ってください。

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