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22卒で就活出遅れた方へ ①(企業研究の一つの方法)

大学生・大学院修士学生の就職活動

<22卒 向け>

2月に入りました。22卒の皆さんはすでに企業の早期選考に入り、中には内定を得た人まで出てきています。反対に就活に出遅れて「ヤバイ!どうしよう?」って人も少なくないはずです。

 

今日から数回のシリーズで「ヤバイ!どうしよう?」と就活に出遅れてしまった人のために、企業研究、自己分析、ES・面接対策を短い期間でどう効率よく行っていくか?を考えていきたいと思います。まず今日は、企業研究について考えていきます。

 

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出遅れた人のための企業研究方法

ここでは「出遅れた人」が、これからどう企業研究すべきか?を見ていきましょう。

 

・まだ、本選考のエントリーすべき業界・企業が決まっていない。

・早期本選考なんて受けてもいないし、エントリーすらしていない。

・選考に直結しそうなインターンのエントリーも出遅れた。

 

そんな人は、ぜひチェックしてください。

 

①とにかく、企業の説明会に接すること

まあ、夏のインターンへの参加や、これまでも企業を見てきた経験はあるでしょう。ここからは、今まで企業を見て得た情報とともに、とにかく「自分の好み」がある企業の選択肢を増やすために、企業の説明会に接する機会を増やしてください。

 

・冬のインターンに参加する。

インターンに参加できたら、ぜひ参加してください。「自分の好み」の企業のインターンに参加できたら、尚良いでしょう。ただし、インターン参加の時間は他の企業の企業研究は出来ませんから、どこかで「自分の好みの企業」を多く知る機会を作ることも必要です。

 

・大学の企業セミナーの動画を見る。

大学のキャリアセンターに問い合わせて、企業が説明会(セミナー)として動画コンテンツを提供しているのなら、そこで「自分の好みの企業」の数を増やしてください。

たぶん、キャリアセンターの用意した企業の動画コンテンツが、一番自分の大学の学生に合った企業に出会えるはずです。

 

・「自分の好み」が明確なら、就活サイト企業紹介動画を見まくる。

就活サイトにも、企業の紹介動画がたくさんUPされています。ある程度「自分の好み」を持っているのなら、その「好み」で検索して企業をどんどん知っていってください。

 

(注)もちろん、対面のセミナーの機会があったら、ぜひ参加してください。現時点でその企業の情報が不足していても恥ずかしがる必要はありませんし、知らなくてもマイナスに見られることもありません。

 

 

②企業比較表で横並びに企業を比較!

企業の説明会で一社の企業の説明を聞いていても、なかなかピンとこないことがあります。ただ、企業を比較することで「同じ事項なのに、この企業はこう言ってたけど、この企業は違うこと言ってたな」と比較しながら話を聞くことで、話の内容が頭に入ってきます。

 

「比較しながら企業研究・・・どうすれば?」って方、ぜひ比較表を用意して企業の説明を聞き比べてください。

 

下記に、比較表の例を挙げておきます。リモートでも対面でも、比較表を用意して企業毎説明されたこと、自分が感じたこと、をまとめていくと自分本位の企業研究が出来、面接の時点でより深い志望理由を作るための基礎資料になってくれます。

 

セミナー参加企業比較表の例

 

<作り方>

1.横軸・・・自分が就職する上で大事にする比較条件(事項)を書く。

ここでは「企業の事業内容」「自分が就けそうな仕事の内容」「企業理念」「社風・従業員の雰囲気」「教育・研修制度」を挙げてみました。

他にも例えば、「企業の将来性」、「給与・待遇」、「休日・休暇の多さ」、「福利厚生」、「勤務地」、「ジョブローテーション」等、企業選びを行うときに大事にしたい条件を挙げてください。

 

2.縦軸・・・企業名

ここでは業界横断で作ってみました。慣れてきたら職種横断での比較、業界内での比較等でも可能でしょう。

 

3.各企業の下の欄には、それぞれセミナーや説明会で、企業から説明された内容や、自分が受けた印象を書く

大事にする比較条件(事項)に関連した説明については<企業からの言葉>欄に書いていきます。

また<自分が持つ印象>欄には、説明の内容、説明者の雰囲気、プレゼンの作り方、等から段々「この企業ってこんな感じ?」って自分なりの印象が生まれてくると思うので、印象を書いてみてください。

 

4.自分が考える、その企業の総合評価を下段に書く

<企業からの言葉>欄、<自分が持つ印象>欄こを書いたら、自分が考える総合的な評価を書いてください。それはあくまで世間の評価ではなく、純粋に自分が説明を聞いた上で考える評価を書くのです。世間の評価と食い違っていても構いません。

 

5.評価して気になる企業があったら、より深めていく

自分が大事にする比較条件(事項)を基にして企業の説明を聞いていると、徐々に「この企業ちょっといいかも?」と興味が湧いてきます。そうなったらぜひ深く調べてください。今からですと短期のインターンや説明会等の機会があったら積極的に参加してください。

また、大学のキャリアセンターに問い合わせて、その企業のOB・OGを紹介してもらい、OB・OG訪問(今はリモートが主なのかもしれませんが)をして働き方や社風等の細かい部分を聞き出してください。

 

参加企業比較表を作りながら企業研究すると分かること

この比較表を作って企業の説明を聞きながらまとめていくと、下記のメリットが生まれます。

 

1.自分が就職するうえで、大事にしている条件(事項)が明確になる

2.自分の条件に見合う企業が複数見つかる

3.合いそうな企業の「傾向(業界・職種)」が見つかり、持ち駒が増える

4.大事にする条件を基に企業研究を行い、志望するので志望動機が明確になる

5.「自分が就けそうな仕事の内容」を調べることで、自分が企業で「できること」の内容も明確になる

 

③企業比較を点数化してみる

企業の説明をまとめた比較表を作成し、内容の比較ができたら、今度は点数化した比較表も作ってみましょう。

 

点数化した企業比較表の例

 

<作り方>

1.横軸・縦軸は前項の「セミナー参加企業比較表」と同じ

横軸は先ほど企業比較表と同じ「自分が大事にする条件(事項)」。縦軸は同じ企業名を入れます。

 

2.各企業の「基礎点」欄に10点満点で点数を記入する

「基礎点」とは、「自分が大事にする条件(事項)」毎に各企業を10点満点で点数化したものです。企業毎に「セミナー参加企業比較表」を基に企業研究を行ったうえで点数化してください。

 

3.横軸の各条件(事項)に自分の優先順で倍率を記入する

「自分が大事にする条件(事項)」に自分なりの優劣をつけます。「この事項はかなり重要、こちらはそれほどでも無いかな?」と優先順位を考え、それぞれの事項に倍率(× )を記入していきます。

ここでは、2倍~5倍までの倍率を入れていますが、それほど優劣に差が無ければ全体の倍率を低く設定しても構いません。

 

4.3で設定した倍率を基礎点に乗じ、評価点欄に記入する

「評価点」は、基礎点を前項の倍率で乗じて出た点数です。企業毎に評価点欄に記入していきます(ここでは赤字で点数を記入しています)。

 

点数化した企業比較表から分かること

 

・基礎点と評価点の結果が同じとは限らない

上記の表で説明しますと、基礎点のトップは「A商事」と「D不動産」の112点ですが、評価点のトップは「B食品」の396点となり逆転します。「A商事」は3位に落ちました。

 

・優先順位が高い条件を持っている企業が分かる

「B食品」は、私が倍率を高く設定した「自分が就く仕事内容」「社風・従業員の雰囲気」で高得点をあげているので、評価点合計で高得点になりました。

倍率が高いのは、自分にとっての優先度が高いということです。「自分が就く仕事内容」「社風・従業員の雰囲気」の条件で自分の評価が高かったのが「B食品」であった。ということが分かります。

 

・評価点の合計点数が高くても、低い点の項目をどう考えるか?

逆に「B食品」は「休日・休暇の多さ」で点数が低い結果になっています。「いやあ~やっぱり休日・休暇はある程度ないとやだなぁ~」と考えたら合計点数が高い「B食品」でも志望しなくなる可能性があります。点数だけですべてを決められませんが、自分が大事に思っていることを顕在化するのにこの点数化は適していると言えます。

 

・ポジティブな面、ネガティブな面、を顕在化させ比較できる

点数化したうえで、ただ合計点を見るだけでなく、それぞれの項目の点数を見ることで、自分が考える企業の評価が見えてきます。そして、それぞれの企業を志望するときは、どんなことを志望理由に挙げるのか?の戦略を立てやすくなるのです。

 

まとめ

就活に遅れた人は、2月のうちは量をこなそう!

過去にはもう戻れません。そして今年は経団連加盟の企業であっても、3月に入ったら即ES提出、即リモートで面接、って流れになるでしょう。

 

だから、2月のひと月の期間しか企業研究して企業を多く知っておく余裕は無いのです。だったら、のんべんだらりと企業の動画を眺めるのではなく、数社ずつ比較をしながら研究していくほうが有意義に過ごせると思います。

 

とにかく、2月のうちは企業研究の「量」をこなす。そして自分が大事にする比較条件(事項)に基づきながら企業を比較する。できたら点数化する。点数化したら、そうなった理由を検証する。

 

この作業をぜひ2月の企業研究に取り入れてみてはいかがですか?

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