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22卒で就活出遅れた人へ ③(自己PR作りに悩んだら)

大学生・大学院修士学生の就職活動
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<22卒 向け>

ESを構成する三要素(「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」)の中で、考えるのが難しいのは「自己PR」と思っている人は多いのではないでしょうか。

日頃から自分の「強み」や「長所」を意識して生活してきていないでしょうし、ましてそれを他人にPRすることに慣れていないと思うからです。

 

ただ、これから22卒の方は、ESや面接の場で自己PRを伝える機会は多くなるはずです。今日は、「自己PR」作りに悩んでいる方向けに、この点を基礎にして考えてみては?というアドバイスを幾つか送りたいと思います。

 

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内容に悩んだら「社会人基礎力」を見よ

「自分には秀でた才能は無いし、特別な経験もしてないし、大学の成績も優秀じゃないし・・・」

 

多くの学生が上記のような人達で、自己PR作りに悩んでいるのでは?と思っています。でも、皆さんの先輩で大手企業に入社しているような人達でもすべてが学生時代に秀でた才能や経験を持っていたわけではないと思うのです。

 

そこで一度皆さんに見て欲しいのが、経済産業省が2006年に提唱した「社会人基礎力」という考え方です。

 

「社会人基礎力」とは?

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として提唱されています。

 

実際に社会で働き、活躍するには上の3つの力(「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)と、それぞれの能力要素が必要となります。ただ、社会人でもすべての力を高いレベルで持ち合わせている人はごく僅かです。

なので、社会人は日々自分に足りない力をブラッシュアップさせようと努力しているのが現実です。

 

「社会人基礎力」のどれかの力が自分にあるのでは?

「3つの能力」を詳しく見ていきましょう。それぞれの能力要素も含め、どれかの力が自分にありませんか?エピソードを思い出すことはできませんか?どんな小さなこと、些細なことでも良いので思い出してみましょう。

 

「前に踏み出す力」

例として、こんなESを紹介します。

 

「目標達成に向けて努力し、行動する姿勢が私の長所です。私は大学入学以来、塾で質問対応のチューターとしてアルバイトしています。生徒達を一人でも多く志望校に合格させることを目標に働いてきました。しかし、私が1年目に受け持った生徒は5割しか志望校に合格させることができませんでした。このとき、生徒が持ってきた質問を解説するだけでは不十分であることを強く感じ、2年目以降は生徒自身が手を動かして考えることを重視し、少しずつヒントを出しながら自分で図やグラフを描かせるようにしました。また、理解度を深めるため、帰宅後に同じ問題をもう一度解き直させ、内容が定着しているかをチェックしました。こうした取り組みによって、近年では質問に来る生徒の8割以上が第一志望校に合格するようになりました。この努力は塾にも認められ、現在では補修講座の授業の担当も任せてもらえるようになりました」

 

この自己PRから、この学生には「前に踏み出す力」の中の”主体性(物事に進んで取り組む力)””実行力(目的を設定し確実に行動する力)”そして、「考え抜く力」の中の”課題発見力”についてもアピール出来ています。

 

「考え抜く力」

例として、こんなESを紹介します。

 

「私はバイタリティある課題解決能力を持っています。私は現在も学生祭典の広報部PR部門の実行委員として活動し、主に集客に力を注いでいます。PR部門は私が1期生であり、先輩の情報が少ない中、少人数の実行委員で前年比1,000人増の来客数を達成するという課題のもと次の3点を行いました。1つめがデータ分析です。広報部の情報から「うちわ」を見て祭りに来る人が多数だとわかりました。2つめに経営学の学習で”選択と集中”を学び「うちわ」に集中することを決めました。3つ目は現地に出向き調査を行いました。路上アンケートや聞き込みを実施し、学生祭典を知っている人のほとんどが女性だとわかりました。これにより女性にうちわを配布する事が良いと結論を出しました。その結果、前年比約1,000人増の集客ができました」

 

この自己PRから、この学生には”課題発見能力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)””計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)”をアピールしています。

 

「チームで働く力」

例として、こんなESを紹介します。

 

「私はチームで活動する際に、必要な役回りを見つけて足りない場所を埋めることができます。ゼミ活動ではフォロワーとして議論サポートをし、選手活動ではリーダーとしてチームを引っ張ってきました。また友人同士では話の盛り上げ役をしていることから、リーダー、フォロワー、盛り上げ役などそのときに必要だと思う位置を客観的に把握し、それを担いながら、バランサーとして行動することができます。」

 

この自己PRでは、”傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)””柔軟性(意見の違いや相手の立場を理解する力)””状況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)”をアピールしています。

 

「社会人基礎力」からエピソードを思い出した方が簡単!?

今回は、3つの自己PRの例を挙げてみましたが、今まで皆さんは

 

「自分が企業にPRできる力は何か?」

 

と、無限大に拡がりそうな「○○力」を自分の中に探そうとしているから「企業にPRできることなんて無いよなぁ~」となってしまっているのでは?

 

ならば、上記の「社会人基礎力」の中でどれかの力が自分に無いか?という見方で考えれば、以外と「この力なら、自分は持っているかも?」「あのとき以来、自分で発揮している力はこの力のことかも?」と、自分が持つ「○○力」が見えてくるのではないでしょうか。

 

エピソードを思い出すには

前項の「社会人基礎力」は企業においても、官公庁においても、人材として欲しい能力です。では学生の皆さんがこの「社会人基礎力」の中のどの力が自分にあるのか?を考え、それを面接で説明するときに、ある程度のエピソードをもって説明することになります。

 

もし自身で思い出すのに煮詰まった場合、私からは2つの方法をご紹介しておきます。

(1)モチベーショングラフを作成してみる

 

 

自分の大学時代や小学校~高等学校時代を振り返って、やる気が出た時(上記グラフの①、③、⑤、⑦)、出なかった時(上記②、④、⑥)を折れ線グラフで表し、どうしてそうなったのか?理由やそのときの環境を考えてみましょう。

 

やる気が出たときの行動に自己PRのネタがあるのかもしれませんし、やる気が出なかった時をきっかけとして起こした行動に自己PRのネタがあるかもしれません。まずは自分のグラフを作ってみることです。

 

(2)他己分析をお願いしてみる

自分ではなかなか思い出せない、あるいは特性の判定ができない場合は、他己分析に頼ってみるのも一つの方法です。

 

他己分析で頼りになる人達

① 同級生

大学等で関わりがある同級生なら、あなたの「日常」の行動を知っています。「この作業の時凄かったよ」「君はこんな力があるから、私は割と頼りにしているよ」と、自分が知らなかった評価を持っている場合があります。

 

② 両親

親は子供の性格や特性、例えばどんなときに頑張る子供なのか?を把握しています。いきなり親には聞きにくいかもしれませんが、子供の頃からの性格や特性にヒントがあるかもしれません。

 

③ 大学の先輩

社会人として働いている人が理想でしょう。社会人の先輩ならば「社会人基礎力」を基礎として、あなたにどんな能力があるか?を指摘してくれると思います。

 

質問項目は?

例えばこんな質問をしてみましょう。

 

Q1.私の第一印象は?

Q2.どんな性格だと感じるか?

Q3.長所や強みはどこにあると見ているか?

Q4.苦手なことや短所と思われるところはどこか?

Q5.どんなときに生き生きしていると見える?

Q6.集団の中では私はどんな役割になっている?

 

ぜひ試してみてください。

 

自己PR、難しいかもしれませんが、ぜひ臆せずチャレンジしてみてください。

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