<新 学部4年生・修士2年生向け>
先日、新型コロナウイルス感染防止にかかる「緊急事態宣言」が全国に発せられましたね。皆さんも行動自粛が叫ばれる中での就職活動で、さぞ大変な思いをされているかと思います。
さて、そんな私もしっかり不要不急の外出はなるべく避けるようにしていますので、ここ2ヶ月ほど友人と会っておりません(LINE等のやりとりはありますが・・・)。
スカイプを利用してみた
「こんな状況の中で出来ることは無いか!?」と考え、とある友人とスカイプで会話してみることにしました。
ちょっとカメラの設定が難しかったりしましたが、とりあえず送受信に成功!約3時間に渡り近況を話し合ったのですが、このスカイプでの通話中、私の中に一つの考えが生まれました。
「今、Web面接を行っている企業も、最後は対面型面接に戻るかも!?」
コミュニケーションの6~7割は言葉以外で伝わる。
コミュニケーションには、言葉によるバーバルコミュニケーション(言語的コミュニケーション)と、言葉によらないノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)があるが、米国の人類学者レイ・L・バードウィステルによれば
「言葉によって伝えられるメッセージ(言語的コミュニケーション)は全体の35%に過ぎず、残りの65%は「話しぶり」「動作」「ジェスチャー」「相手との間のとり方」など、言語以外の手段(非言語的コミュニケーション)によって伝えられる」
と言われています。
対面型面接に戻る(と思われる)理由
友人とのスカイプでの会話に関しては、対面で話しているときと同様にできましたが、あえてノンバーバル(非言語)コミュニケーションの観点で画面を見たのですが、やはり対面で話しているときよりも入ってくる情報量(顔の表情、話しているときの動作・ジェスチャー)は、少なく感じました。
では、面接の場ではどうでしょう?
企業の面接官と学生とは、セミナー等で顔なじみの人事担当者以外は、ほとんど「はじめまして」の場合が多いです。インターンシップの参加実績があったり、ESの提出等で学生の情報を得ていますが、直接接していた人事担当者以外の面接官は今までほとんど知らなかった学生の人柄、性格等を数十分(×数回)の面接で見抜いて採用していかねばなりません。
ですから、学生の話の内容以外に、立ち居振る舞いや学生の持つ雰囲気等も含めた様々な観点で、入室から退室までの一連を見て判断しています。
私も学生の模擬面接官をしていたときには、扉をノックして入るときの動作、顔の表情、席に歩いてくるまでの動作から対話しているときの表情、目線、話のスピード、ジェスチャーを、そして面接終了し、退室するまでの動作、顔の表情等までをしっかりチェックしてフィードバックをするようにしていました。企業もこういう点はチェックしているでしょう。
Web面接では、最初から学生は画面の前に座っているところからのスタートでしょうから、入室~着席の動作はありません。また顔の表情や目線も画面を通してなので、どこまで学生が持つ雰囲気が伝わるか?未知数です。面接官と学生間の会話も通信の状況によってはインターバルがあったりしてスムーズでないかもしれません。
テレビ会議には慣れてるけど・・・
採用面接ではありませんが、企業はこういったテレビ会議的なことは結構取り入れています(テレビ会議の必要が無い、あるいは設備投資できない企業は除く)。私もJAXAで勤めていた頃頻繁に他本部の職員とテレビ会議を行っていたくらいでしたし、特に今回の外出自粛によりテレビ会議やテレワーク等を実施した企業は増えているのでWeb面接を実施できる企業は多いはずです。
ただ、「会議」や「商談」と「採用面接」は違うのです
(1)「話を進めるため」「商談成立のため」「わざわざ人を出張させないため」って目標のテレビ会議と、「初めて会う人の性格や人柄まで見抜いて合否を決める採用面接」とは違う!
(2)ノンバーバル(非言語)コミュニケーションについても判断材料にしている企業であれば、「Web面接だけで内々定までの判定はできない」と考えるのでは!?というのが私の予想です。
そして、企業のトップが歳を取っていれば取っているほど
「最終面接は、対面でやりたい!!」
って思うでしょうね。年代が上の世代であればあるほどアナログですから(^^ゞ
私の以前の投稿で、スカイプ面接と対面面接、両方を練習しておくべし。と申し上げましたが。
実際、自分がスカイプを実施してみて、尚更そう思いました。
ただし、新型コロナウイルスによる外出自粛がより一層厳しくなったら別ですけどね。
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