<21卒 向け>
最近になって「なかなか内定が得られない」「内定はあるが満足していない」等の理由で就留や既卒して来年の就活を目指そうか?という21卒学生が増えてきていると思われます。
私は、今年は企業の選考も長期化しているため、学生にはまだまだチャンスがあるので諦めて欲しくない!という考えは変わりませんが、もし就留や既卒で来年に捲土重来を期すことを考えるのならば、以下4つのポイントについてしっかり考えてから決めてもらいたいと思っています。
<ポイント1>どんな状況か把握しているか?
なぜこのような状況となったのか?
・就活の始動が遅かった、インターンに参加していなかった
・ガクチカ、自己PR等に掛かる自己分析が甘かった
・自己分析は行ったが、それを面接で表現することができなかった
・途中で志望業界が変わった
・就活するのに疲れてしまった、全くやる気が起きなかった
理由は様々あると思いますが、まずは就留、既卒しなきゃいけなくなった理由をしっかり分析してください。
来年もリスクがあるということを理解しているか?
・来年の企業の採用活動は、今年以上に不透明であること
・オリンピックの開催・中止でいろいろな業界に影響が出そうなこと
・22卒はすでに夏のインターンに動き出していること
昨年の今頃に今年のこの状況を予想できた人はいないでしょう。同様に来年の今頃の予想なんて誰も分かりません。そういったリスクがあることを自覚していますか?
また、来年ライバルとなる22卒の学生はすでに夏のインターンに動き出しています。今年の状況を見ているので、意識が高く、準備が早い学生が多くなるでしょう。そんな人達との勝負になることを自覚していますか?
来年も続く就活にともなうストレスの程度を理解しているか?
・「就活に疲れた」の人は来年まで続けて、精神的に持つの?
・同じくらい落ち込んだり、ストレスを感じた失敗・挫折の経験はある?
21卒の皆さんは、就活におけるストレスを充分味わったと思います。これが来年まで続くということを考えてますか?
自分でアセスメント出来てますか?
以上の自分の状況、社会の状況を踏まえた上で就留、既卒し来年再チャレンジすることを前向きに捉えられるか?後ろ向きか?来年のほうが都合が良いと考えるか?自分自身で評価してください。
<ポイント2 自分が困難を乗り越えられるか?>
自分の性格を分析
・楽観的な性格か?悲観的な性格か?
・一年遅れても企業にアピールできる自信はある?
・これからの一年間、自律して活動していけるか?
・何かに挫折しても自分自身を勇気づけることができるか?
・自分自身を精神的にも上手くコントロールできると感じているか?
就留はともかく、既卒となって就活していくとなると、他の人からの援助が受けにくいこともあります。大学にも行かなくなるので、自分で自分の行動や精神を律していけるか?がポイントになります。
<ポイント3 周囲の援助はあるか?>
広い範囲で援助を受けられる体制にいるか?
・ES添削、面接対策してくれる人はいるか?
・就活(求人)情報を提供してくれる人、機関はあるか?
・金銭的なサポートはあるか?
・精神的なサポート(相談に応じてくれる人)はいるか?
・自分のサポート資源が就活を乗り越えるに有力と感じるか?不足と思うか?
就活には、様々な援助が必要になります。ES、面接対策、求人票等の情報提供、それから生活費だって馬鹿になりません。また、就活で厳しい思いをすれば精神的に不安になったり、落ち込んだりすることもありますが、そんなときサポートしてくれる人はいますか?
就留であれば、大学のキャリアセンターが金銭的なこと以外はサポートしてくれますが、既卒になるとキャリアセンターの機能をすべて利用できる保証はありません。逆に就留の場合は来年度分の授業料を払う必要もあるので、金銭的サポートが必要なこともあります。
就留、既卒を検討するならこの辺りをチェックし検討するのは必須です。
<ポイント4 来年に向けての戦略はあるか?>
広い範囲での戦略が思い当たるか?
・今年就活が不本意に終わったことの検証と改善ができそうか?
・改善を実行するうえでの方法を持っているか?
・来年の選考までの計画(スケジュール)を立てることができるか?
・今年は気付かなかった、新たに武器となりそうな点は探し出せそうか?
・一年遅れたことをカバーできるだけのアピールができそうか?
・ストレスを切り抜ける方法を知っているか?
・新たなサポートを得られる可能性はあるか?
まずは、今年不本意に終わったことの原因をしっかり検証し、どうやったら改善するのか?改善方法を考えることが必要です。そしてしっかり来年まで何をしたら今よりも数段レベルUPできそうか?を考え、行動計画を立てることが必要でしょう。
また、今年途中でモチベーションが上がらなくなってしまったり、精神的に疲れて就活を途中で終了した人にとっては、ストレスをどうやってコントロールするか?を考える必要があります。就留にしても既卒にしても今度は一人で行動することがメインになるのでストレス管理は重要なことです。
こういった来年に向けての「戦略」をしっかり考えないと、来年もなし崩し的に就活が進んでしまい、また不本意な結果に終わってしまうので、注意が必要です。
まとめ
<ポイント1 状況の把握>から<ポイント4 戦略>までのご説明をしてきました。
何度も言いますが、今年に関しては今の時点で就留や既卒を決意するのは反対です。昨年までなら仕方ない面もありますが、今年については企業の選考スケジュールも遅れているので、学生にチャンスはありますし、来年がどんな年になるのか?誰も予想付かないというリスクがあるからです。
それでももし、就留や既卒を決意するのなら、上記ポイント1~4をしっかり考え、覚悟を決めてからにしてください。厳しいことを言いますが、それが出来ないと今年よりも悪い結果になってしまう可能性があると思っておいてください。
さあ、あなたはどうされますか?
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