<22卒 および23卒以降 向け>
3月8日(月)、9日(火)、10日(水)にテレビ東京 ワールドビジネスサテライト(WBS)で放送された中にあった企業に関するニュースを取り上げます。
3月8日(月)放送分
キリンビール、定額サービス本格展開
・キリンビールは専用のビールサーバーを使って自宅で生ビールを楽しめる会員制のサービス、「ホームタップ」をこの春から本格展開する。
・会員の自宅に月2回、工場作りたての新鮮な生ビールが届く仕組みで料金は月額・8,250円から。
・新型コロナの影響で業務用の販売が苦戦する中、家飲み需要を取り込む狙いで現在およそ3万人いる会員を今年中に10万人に増やすとしている。
・アサヒビールも家庭用ビールサーバーの貸し出しサービスをことし5月に始める予定で定額制ビール市場が広がりを見せそうだ。
パナソニック、米ソフト大手を買収
・パナソニックはサプライチェーン(供給網)の効率化を手がける米ソフトウエア大手、ブルーヨンダーを買収する方針を固めた。
・センサーなどにソフトを組み合わせた事業改善案を企業に提供しハード事業の幅を広げる。モノの売り切りが主体だった製造業でビジネスモデルの変革が加速する。
3月9日(火)放送分
テルモがワクチン7回接種の注射器を国内生産へ
・注射器国内最大手のテルモは、一度に7回接種可能な注射器を国内生産する。すでに3月5日に厚生労働省の承認を得ている。
・今月下旬から生産を開始し年間2000万本を供給すると明らかにした。
→(先週はニプロ社が6回接種可能な注射器を生産するというニュースがありました。今回のテルモ社は、従来の糖尿病用のインスリン注射の注射器を応用したもののようです。ワクチンが無駄にならない努力は必要ですが、もっと必要なのは確実に接種することだと思います。政府や関係者は、そこを焦らず進めてもらいたいものですね。)
理化学研究所「富岳」を前倒しで本格運用
・理化学研究所は、世界一の性能とされるスーパーコンピューター「富岳」の本格運用を始めた。
・「富岳」は、先行して2020年4月から新型コロナ関連の研究で運用してきた。
・今後は企業向けの運用も開始され、住友ゴム工業では、走行中のタイヤに生じる分子レベルの化学変化を分析し、すり減りにくく、性能が長持ちするタイヤの開発に生かす計画を立てている。
日本製鉄のTOB成立、東京製綱への出資19%へ
・日本製鉄はワイヤーロープなどを手掛ける東京製綱へのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。
・TOBは東京製綱が反対する敵対的TOBとなったが、日本製鉄の持ち株比率は9.9%から19.9%に高まった。日本製鉄は東京製綱の業績が低迷し、経営体制にも問題があるとしていて、これまで以上に改善を求めていく方針。
日産と三菱自 軽EVを実質200万円以下で
・日産自動車と三菱自動車は2022年にも軽自動車サイズの電気自動車(EV)を発売する。国や自治体の補助金を使った消費者の実質負担額は200万円以下で、ガソリン車に近い価格帯となる。
→(軽自動車は、車の国内保有の4割を占めるので、日産も三菱も開発に力を入れたいところでしょう。ただ、軽自動車は現状でもランニングコストは低いものの、販売価格が高く、200万を切る軽EVを出すのは至難の業だと思います。EVであることに満足し、様々な安全機能を省略することが無いようにしてもらいたいですね。)
3月10日(水)放送分
川崎重工とNEC、次期戦闘機の共同開発に参加
・政府が2035年の配備をめざす次期戦闘機の開発に川崎重工業とNECも参加することが分かった。
・三菱重工業が全体を統括し、日本の防衛産業の主要企業が協力して設計する。米防衛大手ロッキード・マーチン社から技術支援を受ける交渉も進めている。
・共同設計に参加する日本企業はこれで三菱重を含め8社となり、役割分担はエンジンがIHI、機体がSUBARUと川重、電子戦装備を制御するミッションシステムが三菱電機、レーダーを含む電子機器が東芝と富士通、NECになる。
→(「軍事」と「宇宙」は割と似通ったところがあって、上記のメーカーさんは、ほとんど宇宙事業にも関連があります。また軍事産業については昔から携わっている企業はあまり変わっていません(機密情報もありますからね)。)
地方銀行の実力ランキング
・地方銀行の実力とリスクを分析する「NIKKEI Financial RAV」の最新データが公表された。
・総合ランキングは静岡銀行が首位を維持し、千葉銀行と横浜銀行が続いた。福岡銀行も最上位のSランクに浮上した。
・収益力の高さとともに、ESG(環境・社会・企業統治)にも配慮する地銀が上位に並ぶ。コロナ禍の厳しい収益環境が続くなか、地銀の経営体力にも差が出ている。
3月8日(月)、9日(火)、10日(水)放送分は以上です。
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