<22卒 および23卒以降 向け>
2月15日(月)、16日(火)、17日(水)にテレビ東京 ワールドビジネスサテライト(WBS)で放送された中にあった企業に関するニュースを取り上げます。
さて、実に30年ぶりに日経平均株価が3万円を突破しました。30年前はバブル経済の最中。その頃と比べると我々一般人の暮らしで景気の良さを実感できず、株価と実態が乖離しているように感じます。この先どうなっていくか?しっかりニュース等で情報を見ていく必要があると思います。
2月15日(月)放送分
キリンホールディングス、純利益20.6%増加
・キリンホールディングスは2020年12月期の決算を発表し、純利益は719億円で1年前より20.6%増えた。
・コスト削減が増益につながり、また「一番搾り糖質ゼロ」や「淡麗グリーンラベル」などコロナ禍での健康志向を捉えた商品が売上を伸ばしたほか、クラフトビールの家庭内での需要を取り込んだ。
ロイヤルホールディングス、双日と資本業務提携
・ロイヤルホスト等を展開するロイヤルホールディングスは、双日と資本業務提携すると発表した。
・ロイヤルホールディングスの2020年12月期の最終赤字は275億円だった。双日は約100億円の第三者割当増資を受け、ロイヤルホールディングスの株式12.8%を保有する筆頭株主となる。
コロナ禍の提言(経団連 中西会長)
・コロナから日本企業が再起するためには、経済の構造が変わったという認識をどのくらいして、その変化に対する即応性を一企業だけでなく、政府や経済界が必死で付けていかなければならない。
・従来の延長線上ではダメ。1回ピリオドを打って大きな変化に即応していかなければならない。
・一番大事なのは、労働者一人一人のマインドセット。職業観についても単純に報酬や役職だけを求めるだけでなく自分が社会に関わり役立っていることで働きがいが出てくるといった価値観が必要。
→(経団連、中西会長からコロナ禍における経済界への提言としてインタビューが放送されました。コロナで人同士の接触を拒む暮らしを余儀なくされたことで、世界中の企業は事業を大きく変化させなければならない事態となりました。たとえこの先コロナが収束しても、変化前の状態に戻ることはありません。こういった変化にいかに付いていくか?それは企業単体ではなく経済界全体、そして労働者一人一人のマインドが変わらないといけないと提言されています。)
東京海上日動、仕入れ先倒産に備える保険
・東京海上日動火災保険は仕入れ先の倒産に備える新しい保険を発売する。
・倒産した企業から納入予定だった原材料やサービスを他の企業から調達する場合の追加費用を補償する。
・仕入れ先の倒産による生産や営業への支障を最小限に抑えて連鎖倒産を防ぐ。
2月16日(火)放送分
ユニクロ、アパレル世界一に
・ユニクロを展開するファーストリテイリングの株価が16日、初めて10万円を突破した。
・時価総額では、ZARAを展開するスペインの「インディテックス」を抜き、アパレルメーカーとして世界一になった。
NTTとKDDIが共同で氷河期世代の就業支援に
・NTTとKDDIは、バブル崩壊後の就職氷河期世代の就業を支援する事業を共同で行うと発表した。
・高校や大学を卒業した50歳未満を対象に500人以上を募集します。参加費は無料で、2ヵ月にわたるオンラインの研修を通じて、IT関係のスキルや資格の取得を支援する。
・NTTとKDDIは、受講者を両社のグループで採用するなどして、300人以上の雇用創出を目指すとしている。
ブリヂストン、69年ぶりの赤字に
・ブリヂストンが発表した2020年12月期の決算は、最終赤字が233億円となった。
・新型コロナウイルスの影響でタイヤの需要が落ち込んだ。通期で赤字となったのは1951年以来、69年ぶり。
・合わせて発表した中期事業計画では、2023年までに国内外におよそ160ある生産拠点の4割を削減し、高品質なタイヤの生産に集中する方針を示した。
→(国内の新車販売は回復しているのですが、ブリヂストンは厳しいですね。「タイヤの需要が落ち込んだ」ということは、車の購入は進んでも、人々の移動が制限されることでタイヤの消費は少なくなる、ということだったのでしょうかね)
曙ブレーキ、検査不正11万件超
・自動車部品大手の曙ブレーキ工業は、国内4つの工場で製造するブレーキ製品で、検査データを改ざんするなどの不正行為があったと発表した。
・不正が確認できたのは2001年1月以降、およそ11万4,000件に上り、トヨタや日産など10社に納入していた。
・曙ブレーキは「製品の性能に問題はなく、リコールに発展しない」としている。
→(「製品の性能に問題は無い」と言いますが、自動車部品の中でもブレーキは人の生死に関わる部品なので、しっかりしてもらいたいですね。エアバックの「タカタ」のようにならなければ良いのですが。)
出光が電気自動車開発に参入
・石油元売り大手の出光興産は、EV(電気自動車)の開発に参入すると発表した。開発するのは軽自動車よりも小さい4人乗りのEVで、価格は150万円以下を目指す。
・出光は来年にも、全国にある系列のガソリンスタンドを拠点に、販売やシェアリングサービスを始める計画。
神戸製鋼所、高炉のCO2排出2割減
・神戸製鋼所は16日、製鉄工程の基幹設備である高炉からの二酸化炭素(CO2)排出量を2割削減できる技術の実証実験に成功したと発表した。
・酸素を除去した還元鉄も原料として投入することで、CO2の排出につながる石炭由来の原料などの使用量を抑えた。
・今後は低炭素を前面に打ち出した鋼材の生産・販売も視野に技術の向上を図る。
2月17日(水)放送分
日立系のメーカーの停止が影響、トヨタの操業停止で
・トヨタ自動車が国内にある14の製造ラインを止めると決定している。主な原因は自動車部品を製造する日立製作所の子会社「日立アステモ」の操業の停止であることがわかった。
・「日立アステモ」は福島県に工場があり車の振動を抑えるサスペンションシステムを製造している。
・操業停止の理由は生産ラインへの電力供給が止まっているためとしている。工場の電気設備が先の地震による被害を受けた可能性がある。
ホンダ、三部専務が社長に昇格
・ホンダは、八郷隆弘社長の後任に三部敏宏専務を昇格させる人事を固めた。
・三部氏は、「CASE」と呼ばれる電動化などを軸とした次世代技術を集めた戦略の中心的な役割を担ってきた。
・研究開発のトップで、環境技術にも詳しい三部氏の起用で電動化などへの対応を急ぐ。
最新「ルンバ」を発表、アイロボットジャパン
・アイロボットジャパンはきょう、ロボット掃除機「ルンバ」の最新モデルを発表した。
・吸引力が従来モデルの10倍になったほか最新技術で、ゴミを浮かせて吸引し、細かいホコリや花粉はフィルターで除去する。
・巣ごもり需要で2020年の白物家電の国内出荷量は24年ぶりの高い水準となっていてアイロボットは今後もこの傾向は続くとみている。
1月輸出、2ヶ月連続の上昇
・財務省が発表した1月の貿易統計によると、輸出額は前の年と比べ6.4%増え2ヵ月連続のプラスとなった。
・新型コロナからいち早く経済が立ち直った中国向けが37.5%の大幅増加となった。
・一方、内閣府が発表した昨年12月の機械受注統計では民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額が前の月に比べて5.2%増えた8,996億円となった。プラスは3ヵ月連続。
2月15日(月)、16日(火)、17日(水)放送分は以上です。
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