<22卒 および23卒以降 向け>
2月11日(木)、12日(金)にテレビ東京 ワールドビジネスサテライト(WBS)で放送された中にあった企業に関するニュースを取り上げます。
この時期、企業の決算に関するニュースが多いのですが、コロナ禍にあった2020年の決算は企業が有事の際でも利益を挙げるためにどんな努力をしているのか?が分かるものだと思います。企業の「姿勢」が分かるものでもあるので、チェックしておきましょう。
2月11日(木)放送分
トヨタ、米新車4割を電動化
・トヨタ自動車は、2025年までにアメリカで販売する新車の4割を電動車とする目標を表明した。
・EV(電気自動車)2車種と、充電も可能なプラグインハイブリッド車1車種を年内に発表することも明らかにした。
・GM(ゼネラル・モーターズ)が2035年までに新車を全面的に電動化する目標を打ち出すなど世界の自動車業界では電動車へのシフトが鮮明になっている。
→(米国でもバイデン政権に交代してから、電動車へのシフトが進んでいるようですね。中国も欧州も電動化の流れですから、全世界的な傾向になっています。自動運転技術とともに、電動車における充電池の大幅な技術革新をどの地域の産業が達成するのか?で今後の自動車産業のリーダー的存在が決まってくるのかもしれません。)
2月12日(金)放送分
東芝が黒字転換、グループ会社売却益が寄与
・東芝が発表した2020年4月から12月期の決算は、最終損益が436億円の黒字に転換した。1年前は1,456億円の赤字だった。
・物流を手掛けるグループ会社の売却益が利益を押し上げた。
・東芝は去年の定時株主総会で一部の株主の議決権の行使が無効になった問題をめぐり、来月18日に臨時の株主総会を開くと発表した。
アサヒGHDが社長交代、海外事業の強化狙う
・アサヒビールなどを傘下に持つアサヒグループホールディングスは来月25日付で勝木敦志(かつき・あつし)専務取締役兼最高財務責任者が社長に昇格する人事を発表した。
・会見で、「日本・ヨーロッパ・オセアニアを中心に主力ブランドを展開するなどして、成長を加速させていく」と強調した。
・アサヒグループが合わせて発表した2020年12月期の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で、飲食店向けのビールの販売が落ち込んだ影響などで純利益が928億円で、1年前より34.7%減った。
ワタミ、すかいらーくHD等、外食大手の決算
・居酒屋チェーンを手がけるワタミが発表した昨年4月から12月期の決算は、最終赤字が1年前の3億円から85億円へと拡大した。
・時短営業などの影響で既存店の客の数は前の年の37%に落ち込んだ。
・「ガスト」などを展開するすかいらーくホールディングスは昨年12月期の最終損益が、1年前の94億円の黒字から172億円の最終赤字に転落した。
・店内でのイートインの売り上げ減少が響きましたが、テイクアウト事業は売り上げが昨年4月以降、前の年の2倍以上を維持しているとして今後、強化していく方針。
→(ワタミの赤字拡大とアサヒビールの飲食店向けビールの販売落ち込みのニュースはリンクしています。時短営業の影響は大きく、単に飲食店のみならず、飲食店へ飲料や食材等を卸している企業にも影響を与えている、ということが分かります。中小の卸業者が苦しんでいるニュースを目にしますが、こういった大手企業も同様に苦しんでいるということが、コロナ禍の特徴だと言えます。)
ファイザー製ワクチン、承認へ
・ファイザー製ワクチン、接種回数およそ40万回分が初の予定よりも2日早く到着。
・厚生労働省は、専門部会を開き、ファイザー製ワクチンの手続きを簡略化して特例承認するかどうかの審議を行ない、14日にも正式承認する方針。
イオン、商業施設をワクチン接種会場に
・イオンは新型コロナウイルスのワクチン接種会場として自社の商業施設を自治体向けに提供する方針を固めた。
・全国に約290カ所ある大型商業施設を対象に、駐車場や電源設備などを含めて有償で貸し出す。
・ワクチン接種をめぐっては場所や人材の確保が政府の課題となっている。インフラを持つ民間の協力は前例のない大規模集団接種の後押しになる。
→(ワクチン承認後は医療従事者から順にワクチン接種が始まっていくことになりますが、ここから先は、国と自治体、医療関係者、場合によっては民間企業も連携して動くことが必要です。これから自治体職員を目指そうとしている人達は、今後こういった今までには無い連携した働き方が必須となる場合が多く出てくるでしょう。「安定しているから公務員」という発想だけでは勤まりません。)
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