<22卒 および23卒以降 向け>
11月16日(月)、17日(火)にワールドビジネスサテライト(WBS)で放送された中にあった企業に関するニュースを取り上げます。今週は7月~9月期のGDP速報値が発表になりました。また、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の協定が結ばれ、新たな経済圏における日本の動きに注目です。
11月16日(月)放送分
7月~9月期の実質GDPの速報値は前期比プラス5.0%
・4期ぶりのプラス成長、当期に回復した要因は10万円定額給付金やGO TO事業により個人消費が伸びたことにあると推察
・ただし、前年同期比では5.8%減少。コロナ前には戻せていない
→(前年同期は、増税前の駆け込み需要もありましたから、ここまで戻すのは難しいでしょう。そして11月に入ってからの感染拡大を受け、10月~12月期は再びマイナス成長となるかもしれませんね)
民間宇宙船クルードラゴン、打上げ成功。宇宙ビジネス新時代へ
・民間企業の宇宙ビジネスが活気づく
・日本でもベンチャーのGITAI社が宇宙飛行士の作業を代行するロボットアームを開発。来夏に宇宙ステーションへ打上げ予定。遠隔操作もできるため、危険な船外作業を少なくすることにも繋がる。
→(学生の皆さんは、「宇宙の仕事をしたい」と思ったときに、JAXAだけを見るのは勿体ない。上記GITAI社のような形で宇宙と関わったり、人工衛星のシステム開発等で関わったり、様々な企業で様々な関わりが出来る事を知っておいてください)
ゲーム大手のカプコン、サイバー攻撃により顧客情報流出の可能性
・カプコンは、サイバー攻撃により最大35万件の顧客情報が流出した可能性があると発表
・身代金要求型のサイバー攻撃を受けた模様。カプコン側は身代金を支払わないとのこと
・今年に入って、ホンダ、キヤノン、安川電機、塩野義製薬がサイバー攻撃を受けている
・背景には、コロナ禍で増えたテレワークの存在があり、普段自宅から使っていない仕組みを使い、遠隔で社内のデータを操作することが増えたことが要因として挙げられているが、そういった脆弱な部分を狙うのが攻撃者としては当然の流れ。
→(テレワークによる仕事の多様化が、話題の中心にあるが、その反面こういったセキュリティの脆弱性を狙ってくる攻撃者が存在することを忘れてはならない。ここ最近ITジャーナリストと言われる人達が、しきりに「これからはテレワーク!」と叫んでいるが、こういう負の部分も伝えていくべきだろう)
米国流通大手ウォールマートがスーパー「西友」株を85%売却へ
・売却先は、米国投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)と楽天
・KKRが65%、楽天が20%の割合
・西友とともにネットスーパーを展開する楽天は、小売業のデジタル化推進を支援する新会社を設立し、その新会社が株式を取得する
日本、中国、韓国等15カ国が参加するRCEP(東アジア地域包括的経済連携)に署名
・世界経済の3割を閉める世界最大規模の経済圏誕生へ
・発行後は9割以上の品目で関税が段階的に撤廃される。日本が重要5品目に位置づけるコメなどは対象外。
・日本からの輸出では、中国、韓国向けの自動車部品の多くで将来に向けて関税が撤廃される
・今後、TPPとの関係、アメリカの動き、中国の動きに注目
その他
・英語学習施設を展開する東京グローバルゲートウェイは、VR活用の体験型英語学習サービスを実施。VRの技術を使って離れた地域にいても実践的な英語レッスンが可能
・富士フイルムは、銀イオンを活用した抗菌剤が使われている除菌クロス、スプレーに新型コロナウイルスの活動を抑える効果があると発表
・三菱重工業は、1,000キロ先のドローン操作を可能に。防衛技術を転用。ドローンビジネスの拡大に繋げるか
・チャーミングケアモールが、病気や障がいを持つ子供に向けた展示販売を有楽町で実施。子供にオシャレを楽しんでもらいたい
・大韓航空、アシアナ航空を買収。実現すれば世界のトップ10に入る巨大航空へ
11月16日(月)放送分は以上です
11月17日(火)放送分
ANA、2022年度もCAの採用ゼロへ
・ANAホールディングスは、2022新卒採用の人数を大幅に圧縮すると発表。特に客室乗務員の採用はゼロとなる
エアアジアジャパン、破産手続きへ
・格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンは17日、東京地方裁判所へ破産手続きの開始を申し出た
・新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の低迷で資金繰りが悪化し、マレーシアのエアアジア本体に支援を打ち切られたことが響いた
「地球の歩き方」シリーズを刊行するダイヤモンド・ビッグ社 出版事業を譲渡
・ダイヤモンド・ビッグ社は、学研プラス社に出版事業などを譲渡。新型コロナの感染拡大で海外旅行の需要が激減したことが要因
→(やはり、コロナにより大きな影響を受けたのは、航空業界と観光業界ですね。主に海外需要が激減してしまったことが大きな痛手です。日本政府は海外へのビジネスの往来を緩和しようとしていますが、冬季に入り感染が拡大、もちろん米国、欧州の感染拡大もありますので、大きな緩和は出来ないでしょう。航空業界、観光業界ともにどこまで持ちこたえられるか?国が新たな支援策を打ち立てられるか?が注目されます)
理科科学研究所のスーパーコンピュータ-「富岳」性能ランキング1位
・計算速度などの世界ランキングで6月に続いて1位になったと発表
・2位となった米国のスーパーコンピューターの3倍のスピード
細胞医薬の研究開発を行うヒューマン・ライフコード社、新型コロナ治療薬開発プロジェクトに選出
・へその緒を使った細胞医薬の研究開発を行っているヒューマン・ライフコード社は、新型コロナウイルス感染症対策に対する治療薬開発のプロジェクトに選ばれた。
・清水建設と提携し、東京大学医科学研究所の地下に、へその緒治療薬の製造所を建設すると発表
その他
・鹿島建設がロボットなど最新技術を駆使した建設現場を公開。作業員の密集によるコロナ感染防止や作業員不足に対応するため2024年までに作業の半分程度でロボット化を目指す
・今後、コロナウイルスのワクチンや治療薬が一般化してくれば、冷却しながら輸送する必要がありアルフレッサ社のような輸送機や運送の技術が必要となる
・オーストラリア モリソン首相来日。菅総理との会談で、今後TPPやRCEPなど経済分野、安全保障分野における緊密な連携を行うことで一致
11月16日(月)、11月17日(火)放送分は以上です。
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