<22卒 向け>
12月に入りました。22卒の方はこれから就活始める方から、すでに企業の早期選考を受けて内々定を持っている方もいると思います。今回は、12月に入った今から、皆さんの就職活動について、これからどんなことを行い、どんな注意をしていけば良いか?を考えていくことにします。
さて、現状、就活の進み具合としては、大まかに次の5つくらいにタイプが分かれていると思っています。
① これから就活を始めます。何すればよいのですか? の段階
② サマーインターン少し行ったけど、その後あまり進んでない の段階
③ サマーインターンの後、秋以降もインターン参加等活動してる の段階
④ すでに企業の早期選考受け初めています の段階
⑤ 早期選考受けて、すでに内々定持っています の段階
以上、5つの段階の中で今日はまず、①と②の段階の人に向けた解説を行います。③~⑤の段階の方向けには後日UPいたします。
①と②の人が最初にやること
「今まで就職活動ノータッチでした(@@;)」
「サマーインターンの後、止まってしまって・・・」って人は多いでしょう。
では、そんな人達は、今後どう動けば良いか?見ていきましょう。
その1 就活スケジュールの正しい情報を得る
まず、正しい就活スケジュールを知りましょう。これからいつどんなイベント(冬のインターン、企業説明会、企業の本選考等)があるか?を把握してください。
特に早期本選考を実施する業界や企業はどこか?その企業はいつ選考を行うのか?3月以降、企業の本選考が本格化した際に、どんな流れになりそうなのか?について、就活に詳しい人に聞いてください。一番良いのは、大学のキャリアセンターに聞くことです。
何しろキャリアセンターには、企業からの情報が毎日のように入ってきますから、どんな業界がいつインターンや本選考を行うのか?ある程度掴んでいるはずです。
「まず自己分析とか、企業研究とかしなきゃいけないんじゃないの?」
と思われるでしょうけど、まずはこれからどんなスケジュールで企業が動こうとしているのか?を掴まないと、「自分はいつまでに何をどこまで仕上げるのか?」の計画が立てられないですよね。だから最初に行うのは企業が動くスケジュールのチェックになるのです。
その2 いつまでに何を準備するべきか見通しを立てる
企業のスケジュールを把握したら、次に行うのは自分の作業の見通しを大まかで良いので立てることです。
作業の見通しとは?”いつまでに、何を、どの程度まで”準備するか?を考えること。
「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」を作り上げるために必要な自己分析や企業研究、あるいはES対策や面接対策、SPI対策に至るまで、いつまでにどうやって準備していくのか?大まかに見通しを立てるのです。
特に「いつまでに」が重要です。期間の目標をいつにするか?については人それぞれです。冬のインターンや早期本選考を受ける人と、本選考が本格化する頃までに仕上げようとする人とは、作業スケジュールが大きく変わるのはお分かりでしょう。
その3 自己分析と企業研究の方法の基礎を習う
いきなり、自己流で自己分析や企業研究を始めるのは、難しいし進展しないと思います。キャリアセンターの方や信頼のおける社会人、あるいは就活に成功した先輩(できれば社会人)に自己分析と企業研究の方法を教えてもらってください。そのほうがきっと捗ります。
下記、その4で就活イベントについて説明しますが、すでにキャリアセンターが22卒のための就活コンテンツを多数用意しているはずなので、コンテンツを上手に活用しましょう。
その4 どんなものでも就活のイベントを視聴・参加してみる
キャリアセンターは「自己分析講座」や「ES対策講座」「企業セミナー」等、リモートで視聴可能なコンテンツを多数用意しているので、ぜひ問い合わせして視聴し、自己分析の作業を進めてください。
企業研究については、インターンシップでも企業主催の1day説明会でも、キャリアセンター主催の企業セミナーでも、とにかく「仕事内容」を教えてくれるイベントに多数参加してみてください。こういった企業が参加するイベントに参加することで、あなた自身が「就活を始めた!」とスイッチが入りますし、少しずつ「この企業は、こんな仕事があり、こんな特色がある」を知っていくことができるのです。
その5 SPI等、テスト対策は数を重ねて
SPI等のテストは「慣れ」が必要です。どんなに上位校の学生でも問題への慣れ、回答時間の慣れが必要です。これは市販の問題集もありますし、キャリアセンターでも問題集を貸し出していたり、模擬テストを行っていたりしますので、上手に活用して早めに対策をしておいてください。
その6 ES添削、面接練習は期限や本番まで余裕を持って
「ES添削してください」「面接練習してください」という学生は多いのですが、意外と「今日が提出期限なんです」「明日が面接本番なんです」といったギリギリで頼んでくる人が多いので困ったものです。困るのは実は学生の方。
「ES添削してもいいけど、添削した結果をあなたは納得する時間あるの?」「面接練習してダメ出ししたら、あなたは修正する時間あるの?」と言いたいのです。
添削や練習は時間に余裕を持って行ってくださいね。
「自己分析」「企業研究」の質の目標
上記に挙げたとおり、これからの作業は「自己分析」「企業研究」が中心になって、「ガクチカ」「自己PR」「企業ごとの志望理由」を作っていくことになりますが、今度は作業していくうえでの質の目標を考えていきましょう。ここで言う「質」とは、企業の人事担当が見ても足りうる質のことです。
ここでは
目標1 自己分析の質の目標
目標2 企業研究の目標
の順に解説していきます。
目標1 自己分析の質の目標
自己分析により「ガクチカ」「自己PR」「企業ごとの志望理由」を作っていくのですが、これらを自己満足で終わらせてはいけません。特に学生の価値観と社会人の価値観は隔たりがあるので、学生の感覚で「ガクチカ」「自己PR」「企業ごとの志望理由」を考えても、社会人には響かないケースが多いのが事実です。
ではどうするか?
キャリアセンターの相談員の方や、キャリアセンターで紹介していただいた大学のOB・OGに、自分で考えた「ガクチカ」「自己PR」「企業ごとの志望理由」を聞いてもらうのです(OB・OGに志望理由を聞いてもらう場合は、当該企業に勤めるOB・OGに限定してください)。
「ガクチカ」「自己PR」「企業ごとの志望理由」とも、最初はダメ出しばかりだと思いますが、そのダメ出しを真摯に受けとめ、社会人が求めている資質が自分にあるならば、その部分をどう掘り下げ自分で理解し、どう伝えていけば良いか?を突き詰めて考え直してみることです。
できれば、世代の違う人達(例えば、20歳代後半~50歳代くらいまで)に聞いてもらえればベストです。若い人であれば、現在の学生と社会人の意識のギャップを理解しているので、ダメ出しを修正するヒントを教えてくれますし、50歳代から上の人であれば、企業の役員クラスの人達の価値観でダメ出しをしてくれる可能性があるからです。
そして、自己分析の質を高めた上で、自分の志望企業ごとにしっかり「志望理由」を作っていければ、ESにしても面接にしても、かなりの「武器」となると思います。
目標2 企業研究の目標
まず目標とすべきは、「この企業の働き方と特色を私は知っている」を最低でも100社用意することです。できれば本選考の時期に、自分の持ち駒として100社エントリーできるくらいに志望動機が作れていれば安泰だと思います。
なぜ、そこまでしないといけないか?と言いますと。22卒の本選考が本格化する来年は、コロナの状況次第で社会の動向、景気の動向、企業の動向が見えないからです。
例えば、すでに旅行業界がかなりのダメージを負っていて、22卒の新卒採用を控える旅行大手も出てきています。航空大手も同じ状態。そして鉄道業界だって今後どうなるかわかりません。
そんな状況ならば、知っている企業を増やし自分の選択肢を確保すること、あらゆる動向を掴んでおき、企業をしっかり見極めること、が22卒の企業研究には何よりも大事になってくるのです。
自分が知る企業については、上記「①と②の人が最初にやること」の章、その4で企業が参加するイベントに参加することで、少しずつ増えていきます。その後は下記の要領で考えてみてください。
企業参加のイベントに参加
↓
知る企業が少しずつ増える
↓
知る企業の中で「ここは好き、ここは嫌い」を考える
↓
「なぜ好き?」「なぜ嫌い?」の理由を考える
↓
自分が「好き」の企業の特色をキーワードにしてネットで他の企業を探す
↓
「好き」の企業で自分は何をやりたいのか?何ができるのか?を考える
この形で進めると、自分が好き嫌いの基準が見え、その企業で自分が何がやりたくて、何ができるのか?といった志望理由の基礎が出来てくるのです。
それと、最初はネットでも良いので、ワールドビジネスサテライトやブルームバーグのサイトに行って、企業情報を毎日チェックすることです。ワールドビジネスサテライトはテレビ東京で放映されている番組を見るのも良いでしょう(解説者の意見を聞くことができるから)。
そうやって社会の動向を随時チェックするのも企業研究の一環になりますし、面接で時事の話題を振られても、しっかり付いていくことができます。ちなみに当ブログでも毎週3回、ワールドビジネスサテライトで取り上げられた企業情報をまとめてUPしていますので、チェックしてみてください。
ということで、今日は「これから就活始めます」「サマーインターン以降、止まってます」の人向けに、これからの動き方、考え方をまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
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