<22卒向け>
今日は、22卒向けに採用面接で一つ抜け出すために、考えるべき事について見ていきます。今回は『ガクチカ』について。ガクチカをブラッシュアップさせたい人へのヒントになれば幸いです。
企業は『ガクチカ』から”将来”を見ている
採用面接で面接官が見ているのは「自社で活躍してくれる人材なのかどうか?」です。あなたの『ガクチカ』としての行動は過去のものですが、その内容からあなたが将来自社で活躍してくれそうか?の観点で見ています。
では「私なら御社で活躍できますよ!」とアピールするためのガクチカはどう作れば良いのでしょう?
実績よりも過程の中身が重要
ガクチカは「学生時代に頑張ったこと」について話すのですが、単に「大学でこんなことやってました」「こんな活躍しました」の実績アピールだけで話していませんか?
単に「大会で優勝しました」「サークルで部長やりました」「バイトで売り上げ伸ばしました」と言っても、”その企業”からすれば
「それは単に、あなたの大学時代での実績であって、それだけでうちで活躍できる証しにはならないね」
で終わるだけです。だから実績よりも、
実績に至る「過程の中身」のほうが企業にとっては重要です。
なぜ「過程の中身」が大事かって?
中身である「考え方」「行動特性」が企業での働き方に出るから
です。「考え方」「行動特性」が、自社の「求める人材像」に当て嵌まるような人であれば、採用の意欲が湧くということなのです。求める人材像は、たとえば・・・
自ら考え、自ら行動してくれる人
好奇心や探究心を持って学び、成長してくれる人
最後まで諦めず、仕事をやり抜いてくれる人
困難な状況でも粘り強く、乗り越えてくれる人
壁にぶち当たっても、凹まずアイデア出して行動する人
成功や失敗からも、何かを学び次の仕事に繋げてくれる人
チームでの仕事でチームワークを重視してくれる人
等が挙げられます。求める人材像に合う学生を探しているのですから、ガクチカでは実績よりも、中身である「考え方」「行動特性」を重視してアピールしなきゃいけないのです。
ガクチカを1ランクUPさせる考え方とは?
では、中身(「考え方」「行動特性」)を効果的に表していくには、どうしたら良いか?を見ていきましょう。
ガクチカを話す際のポイント
行動した理由(目的)、想いはどんなこと?
どんな理由から「ガクチカ」を行おうと考えたのか?をしっかり伝えてください。行動した理由からは、あなたがどんなことをきっかけに挑戦できる人なのか?が分かります。
エピソードの全体像を伝えられてる?
5W1Hで冗長にならずにエピソードと想いを伝えることが必要です。エピソードの伝わりがグチャグチャだと「この学生は結局、何が言いたかったのだろう?」で終わってしまいます。エピソードの伝え方も企業は見ています。
行ったことの「プロセス」を順番に具体的に伝えてる?
さあ、あなたがアピールしたい「中身」に関することです。ここをしっかり順番に具体的に分かりやすく話すことで、アピールが相手に届くわけです。
苦労した点、苦労を乗り超えた「プロセス」を伝えてる?
ガクチカでは、苦労したことも伝えましょう。そして苦労したときにどう乗り超えたのか?の工夫や行動を伝えることも必要です。
全体的に工夫した「ポイント」について伝えてる?
工夫した「ポイント」は、あなたの発想力や行動力に繋がっています。企業で仕事する際にも発想力や行動力はとても重要な強みになります。全体のエピソードの核になるようなものなので、しっかり形作りましょう。
結果の振り返りをしてる?伝えてる?
単に「こんなガクチカやりました」と、やりっぱなしで振り返りをしていない、ってことになっていませんか?失敗した場合は次に失敗しないための振り返りを。成功した場合でも次に違う挑戦をしたときも成功に結びつけられるために、そして次項の「結果から得られたことは何?」に繋がるので、振り返ることは重要なことなのです。
結果から得られたことは何?次に活かしているか伝えてる?
上記の振り返りに付随するものです。エピソードにより自分が得られたもの、そして次に活かせると思ったものは何だったか?そして今現在、実践していることや、これから社会に出て仕事していく中でも活かそうと考えていることは何か?まで伝えると好印象です。
チームでの場合、登場人物と自分の役割について伝えてる?
これは、エピソードの全体像にも拘わってくることですが、チームで行ったガクチカならば、どんな規模のチーム?どんなことを行うチーム?登場人物はどんな人達?その中であなたの役割は何?といったエピソードがより相手にイメージしやすく伝えられると、アピールが伝わりやすくなります。
他の登場人物に対し”上から目線”の言い方になってない?
チームでのエピソードの場合、他の登場人物を貶めるような言い方や、「自分が!自分が!」が強すぎる言い方は、マイナスの印象を与えてしまいます。企業に入ってからもチームで仕事をする場合が多い中チームワークは大事なので、気をつけましょう。
ただの自慢話になっていないか?
学生にとっては自慢できるエピソードかもしれないが、社会人にとっては「まあ普通のエピソードだね」と思われてしまうことが割とあります。学生は社会人のシビアな世界を知らないからそうなるのは仕方のないことですが、だからこそ、鼻高々の自慢話風に話すのはやめましょう。
伝えたい「自分像」とエピソードは合致してる?
これは、あなた自身が企業にアピールしたいこと、と、ガクチカのエピソードで伝わることが食い違っていることに注意、ということです。たとえばあなたは「最後までやり抜く人」をアピールしたいのに、「やり抜いたこと」が伝わっていない、とか。
まずは自分がガクチカで「どんな力をアピールするか?」の骨格を考えておくのが良いでしょう。
嘘や盛りすぎ、はNG
もちろんエピソードで嘘をついたり、盛りすぎはNGです。その訳は?嘘や盛りすぎた時点で「自分ではなくなる」からです。
企業研究は足りてる?
企業は「自社が求める人材像」と「学生自身の資質」の接点を見ています。ただ残念ながら企業が求める人材像は公表されていない場合も多く、事前に学生側が「この企業はどんな学生を採りたいのか?」が分からない場合もあります。
そこで重要となるのが「企業研究」です。
・その企業は、どんな企業?
・その企業で、自分ができる仕事は何?
・その企業で、どんな働き方ができそう?
・ライバル企業と違うところは?
を調べることです。自分がその企業で働くイメージができれば、自ずと自分のエピソードからどんなことを重点にしてアピールすれば良いかが見えてくるでしょう。
企業の情報を得るための方法
企業の情報を得る方法は、様々あります。
・企業のホームページ(採用サイトだけでなく本ページも)
・ナビ・就職情報サイト
・OB・OG等社員
・キャリアセンター(キャリセン主催の企業セミナーも)
・企業説明会
・ビジネス雑誌
これらを様々駆使して、情報を得ることができますので、ぜひチャレンジしてください。
まず今回は、ガクチカに焦点をおいて、一つ抜け出すにはどうしたら良いか?についてまとめてみました。これから本命企業へ挑戦する人も多くなるでしょう。ぜひもう一度自分のガクチカを再点検し、一つ抜き出たガクチカを伝えられるよう、頑張ってください。
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