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「ガクチカ」をもう一度考えてみる

大学生・大学院修士学生の就職活動

<21卒 向け>

 

6月中旬ですが、就活を頑張っている方に向けて、ガクチカ、自己PR、志望動機についてもう一度おさらいしておきます。

今日はその第1回目「ガクチカ」についてです。

「ガクチカ」ってなぜ聞かれるのか?

そもそも、「ガクチカ」ってなぜ就活で聞かれるのでしょうか?

中途採用であれば、以前の仕事における業績を話して貰えば、自社で活躍してくれる人材なのか?ある程度分かりますが、新卒採用では就業体験(正社員としての)がありませんから、学生時代に頑張ったことを聞くことで、その学生の持っている能力、考え方、行動力を知ろうとしているのです。

 

詳しく書きますと。

(1)どんなことを頑張る人なのか?人柄は?
(2)取り組んだことにどうアプローチしたのか?考え方は?
(3)実際に何をしたのか?困難を乗り切ったことは?
(4)頑張ったことを今後にどう活かしているか?
(5)話を聞いて、しっかり伝わってきたか?

 

人事担当者は、こんなことを考えながら、皆さんの「ガクチカ」を聞いています。

「ガクチカ」の内容で気をつけることは?

(1)なぜ、それをやろうと思ったのか?

「動機」についてです。これは入社後の仕事にも繋がります。入社後、自発的に企画提案する際も、どんな目的があってその仕事を提案するのか?が重要なので「なぜやろうとしたの?」は聞かれる可能性ありますし、聞かれる前に自分で説明するつもりでいたほうが良いでしょう。

(2)具体的に行った取組を整理しておく

結果にたどり着くまでに自分が実行した事を述べます。一貫してやったこと、誰かを巻き込んで作業したこと、困難に直面したこと、乗り切ったこと、途中で方針変更した事など、工夫したことや気づきについて説明する部分です。実はこの「具体性」がガクチカを語る上で一番大事なことになります。ただし、話が長すぎても、短すぎてもダメなので、シンプルであってもアピールしたいことをしっかり説明できるようにポイントをしっかり考えて整理しましょう。

(3)結果と成果を整理しておく

自慢と思われないように、どういった結果になったのか、その結果に自分の取組みがどういった影響を与えたのかを整理しましょう。もし説明において必要であれば数値的なことを盛り込んでも良いですが、数値に拘りすぎるとマイナスに取られる可能性もあるので注意。

(4)その経験が今、どう活かされているか?

「ガクチカ」体験を、その後にどう活かしているか?を聞かれるので整理しましょう。ガクチカで得られた経験を踏まえて今チャレンジしていること、これからチャレンジしようと計画していることもあれば、整理しておきましょう。

「ガクチカ」を作る戦略

(1)企業によってエピソードを変えてみる

どの企業でも同じ「ガクチカ」を用意するのではなく、企業が欲しい人材を把握して「ガクチカ」を考えることは有効だと思います。その上ではただ単に企業の採用HPの「欲しい人材像」だけを見て変えるのではなく、企業理念やビジョン等をしっかり読んだうえで対策を立てましょう。

ただし、企業の欲しい人材に寄り過ぎて、やってもいない、頑張ってもいないエピソードを語ってはいけません。嘘はすぐにバレます。

(2)自分で腑に落とす

「ガクチカ」にしろ「自己PR」にしろ「志望動機」にしろ、一番重要なのはこれ!『腑に落とすこと』です。自身で「ああ~自分って学生時代、ほんにこれを頑張ったんだよなぁ~」と実感することを「ガクチカ」にするのです。実感の無いエピソードはつまらなく聞こえたり「誰かに作ってもらった?」って勘ぐられたりします。

(3)社会人にESを見せたり、聞いてもらう

学生の感覚と、社会人の感覚は違います。学生の感覚で「これが良いエピソードで、伝え方もこれで良いだろう」であっても、社会人から見れば「あまり魅力的ではないなぁ~」があったりするものです。できればキャリアセンターの相談員の方、もしくはある程度社会人としての経験を積んだOB・OGに聞いてもらい、社会人にも通じる内容になっているか?判断してもらいましょう。

この「社会人にESを見せたり、聞いてもらう」は上記、人事担当者が考えている「話を聞いて、しっかり伝わってきたか?」の対策になるのです。

 

 

以上、「ガクチカ」についてまとめてみました。次回は自己PRについてまとめます。

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